Question 01
「死に物狂いで足掻け」の一言で、殻を破れた
首藤
私がボールドに入社を決めたのは、コーチ制度に惹かれたことが一番の理由です。怠惰な人間なので、伴走してくれる人がいないと100%の力を出せないような気がして。
横尾
首藤君は自分のことを怠惰だと認識してるんだ。5年くらいの付き合いになるけど、聡明な青年だなと思ってるよ。
首藤
インドアな性格ですし、これと言った趣味もありません。だから、タイプが真逆な横尾さんから活力をいただくことが多いんです。ゴルフやジャズドラムなど、趣味も多いじゃないですか。横尾さんが企画してくれなかったら、キャンプに参加することもなかったんじゃないかなと。
横尾
確かにアウトドア系の趣味が多いかもしれない。キャンプ歴はもう40年近くになるかな。好きなんだよね。秘密基地のような場所にみんなで集まって、BBQをしたりお酒を飲んだりするのが。
首藤
私も毎回楽しんでいますよ。横尾さんや他のエンジニアとの交流を通して視野が広がるので、自分にないものを吸収するいい機会になっています。
横尾
コーチ面談のときとはまた違う話題になるよね。プライベートなことも話すし。
首藤
そうですね。業務やキャリアに関することはコーチ面談で充分過ぎるくらい相談に乗ってもらっているので。キャリアの相談で思い出したんですけど、入社後にいきなり壁にぶつかったときのことは今でもよく覚えています。
横尾
首藤君はもともと開発工程に関わりたかったんだけど、最初のプロジェクトは上流工程寄りだったんだよね。
首藤
新卒入社で上流工程に関わることになったので、正直戸惑いがありました。
横尾
開発から上流へと移行するのが一般的なルートなんだけど、順番が逆でもいいんじゃないかなと思った。将来必要になることを先取りして学べるチャンスとも言える。
首藤
そのアドバイスを受けて、希少性の高いスキルを新卒で身につけられるいい機会だと思えるようになりました。今のプロジェクトでは開発を担当しているんですけど、資料作成やスケジュール調整などを経験したことは間違いなく活きています。
横尾
当時一緒に働いていた先輩社員も優秀だったんだよね。彼の背中を見たり、真似をしたりすることも首藤君の成長につながると思った。
首藤
横尾さんのアドバイスによって、現状をポジティブに捉えられるようになったことは多々あります。印象に残っている言葉もたくさんあるんですけど、特に入社2年目のときにいただいた一言は忘れられません。Java Goldの資格を12月までに取得するという目標を立てていて、クリアすれば評価制度で最高ランクを獲得できたのですが、11月30日の発表で不合格になってしまいました。
横尾
しかも点数が惜しかったわけじゃなくて、合格基準から程遠かったんだっけ?
首藤
そうです。2週間後に再受験があったのですが、チャレンジすべきかどうか悩みました。モチベーションが上がらない中で横尾さんにチャットで相談したところ、「死に物狂いで足掻け」と返ってきたんですよ。
横尾
相談を受けたときは、何を逃げているんだと思った。私は「やればできる」を信条として掲げていて、結果が出ないのはやる気が足りないという理由に尽きるんだよね。
首藤
確かにそのときは、何がなんでも合格したいとまでは思っていませんでした。
横尾
「できたらいいな」では駄目なんだよね。それだと結局やらなくなる。趣味も同じで、私はジャズドラムを40歳で一度辞めてるんだよ。30年間のブランクを埋めて、人前でいい演奏をするという目標を達成するためには、自分を信じて足掻かないといけない。物事が見えてくるのはそこから。
首藤
返事をいただいてからの2週間は、本社の実習室で必死に勉強しました。なりふり構わずでしたね。合格できたときは殻を破れた気がしました。