エンジニア辞めとけは本当か!?

エンジニアなんてやめとけ?やめとけと周囲から言われてしまう3つの理由

あべとも

あべとも

インフラエンジニア/運用設計/ボールド歴8年

たとえ周囲から「エンジニアなんてやめとけ」と言われたとしても、エンジニアになるかならないか、最後に決断するのはあなた自身であるべきです。

本記事では、IT業界への転職を希望しながらも、「ITエンジニアなんて過酷な仕事はやめとけ」という周囲の声(2chでもよく見かけますよね。。)にひるんでしまったあなたに向けて、エンジニアになるべきか否か、その決断の助けになるような、現場からの本音レベルの真実情報をお届けします。

新卒からIT業界ひと筋で仕事をしている筆者個人としては、あなた自身の意志でぜひIT業界にチャレンジして欲しいな、というのが偽らざる本音です。ですが、正直な話として、IT業界には向き不向きがあることも、また偽らざる真実です。

エンジニアは本当にやめといた方がよい仕事なのか否か、あなた自身の感性と判断力で、ぜひ見極めてみてください。

どちらかといえば、他業種から未経験でIT業界へ転職する人向けに寄った記事かもしれませんが、IT業界内で転職を考えている人にとっても、響くところがあればいいなと願いながら、早速本題に入っていきましょう。

One dayインターン

目次

1.「エンジニアなんてやめとけ」と周囲から言われてしまう3つの理由とその真実

まず手初めに、「エンジニアなんてやめとけ」と周囲から言われてしまったあなたの疑問を解消しましょう。本章では、エンジニアへの転職希望を何故周囲から「やめとけ」と言われてしまうのか、その理由と真実について迫ります。

1-1.毎日残業ばかり。土日も休日出勤で過労死しそうな仕事だから

この理由に対する真実は、条件付きで「No」です。

正直に申し上げますが、IT業界に対するこの世間一般的なイメージは、IT業界のごく限られた部分だけを切り取り、歪曲された情報です。

残業も土日出勤も全くないとは言いません。繁忙期や障害対応等の場合には、土日出勤だって深夜作業だって有り得ます。

ですが、そんな辛い働き方が一年中ずっと続くことはありませんし、土日や深夜に働いた分は、お給料にしっかり上乗せされます。
仮にIT業界に入って、自社や顧客先がそんな働き方を強要するのであれば、それは、自分がブラック企業に引っ掛かってしまったということです。
ブラックすぎる環境からはすぐに逃げましょう。

筆者が20数年以上IT業界を渡り歩く中での実感として、未だに古い働き方を強要し、エンジニアを潰すブラック企業は、確かに存在します。だからこそ、IT業界に身を置く際には、会社選びはとても重要なのです。会社選びについては、7章で改めて解説しますので、そちらをぜひご参照ください。

また、「過労死しそう」というイメージについても同様です。

平成30年に厚生労働省が発表した「過労死等防止対策白書」の調査結果によると、IT業界(情報サービス業)における過労死予備軍の数は、医療業界よりも低いですし(図1-1.参照)、有給消化率については、医療業界よりも高い数字を示しています。(図1-2.参照)

心臓疾患の多い業種

有給取得率

この調査データから見ても、「IT業界で働くと過労死する」という世間一般的な「やめとけ」の理由が、歪曲されたものだということがわかります。要するに、IT業界でたまたま発生した過労死のニュースについて、マスコミが誇張して取り上げ、世間がそれを鵜呑みにして振り回されているだけなのです。

たとえば、仮にあなたが医者になりたいと言ったとしたら、親御さんは、エンジニアになりたいと言うよりもきっと喜ばれることでしょう。でも、調査データ的には、医者になる方が過労死予備軍になる危険性はずっと高いのです。

1-2.「エンジニアは35歳が定年」という説があるから

この理由に対する真実は、完全に「No」です。

理由は簡単で、筆者自身を含めて、35歳を超えても現場で活躍するエンジニアは多く存在しますし、35歳で定年を打診されたことすらないからです。また、周囲でも35歳で定年を迎えた人の話は、聞いたことがありません。「エンジニア35歳定年説」については、本サイトの以下の記事で詳しく解説していますので、そちらをご参照ください。

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1-3.エンジニアの仕事は今後AIに取って代わられて先細りになるから

この理由に対する真実は、半分「Yes」で半分「No」です。

IT業界の仕事のすべてが、AIに取って代わられることはありません。

顧客の要望を聞き出し仕様に落とし込む要件定義や、臨機応変な判断が求められるトラブル対応等を、AIが担うことは難しいからです。そして、AIが実際に一般企業の中に入り込み、人間と肩を並べて仕事をするような未来は、まだ当分先のことです。ですが、その未来は少しずつ確実にやって来るでしょう。その時のIT業界で自分がどんな仕事をしているのか、それによって、真実は「Yea」にも「No」にもなり得るのです。

そんな未来がやって来た時に、まず真っ先にAIに取って代わられるのは、プログラミングやテスト等の自動化しやすい業務だと言われています。その時に、プログラミングやテストのスキルしか持っていない人は、残念ながら淘汰されていくでしょうし、AIが取って代わることが難しい要件定義や基本設計、詳細設計のスキルを持つ人は、AI導入後も生き残っていけるでしょう。そして、第三の選択として、AIをメンテ、操作する側(AIエンジニア)に回るというスキルシフトも、今後十分可能性のある選択肢です。人間がメンテする必要のない完全自律型のAIなんて、それこそまだまだSFの世界のお話だからです。


2.世間一般的なイメージを覆す!現役SEがエンジニアをオススメする3つの理由

バブル時代の流れに乗っかりIT業界に入った筆者は、実は、それほど情熱に燃えてエンジニアになったわけではありません。ですが、IT業界でエンジニアを続けていることを後悔したことはありませんし、働き方によっては、IT業界は十分人にオススメできる業界だと思っています。

本章では、「エンジニアなんてやめとけ」と世間一般的に言われてしまうエンジニアの仕事を、現役SEがあえてオススメする理由を、3つご説明します。現役SEであるわたしたちは、人にオススメできない仕事を、毎日嫌々やっているわけではありません。そこには、ちゃんとした理由があるのです。(SEはシステムエンジニアのことです)

2-1.文系理系、男女の区別なく、本人の努力と実力重視で仕事ができるから

IT業界をオススメする理由のひとつめは、本人の文系理系の適性や男女の区別関係なく、本人の努力と身に付けた実力重視で仕事が評価されることです。(もちろん、情報系のほうが有利ではあります。)だからこそ、甘えは一切通用しない、厳しい業界ではありますが

筆者は、学生時代は完全に文系寄りで、未だにハードウェアの中味に疎いエンジニアですが、それでも過去30以上の案件に携わる中で、「文系出身だから」「女だから」という理由で、案件参画を断られたことは一度もありません。(スキル不足はたくさんありましたけど笑)実際に文系SEとして活躍されている方もたくさんいますし文系からSEになっている事自体、IT業界ではあるあるな出来事です。

もちろん、理系の専門的な知識が必要な案件もありますが、IT業界には種々様々な案件があります。「文系出身だから」「女だから」と自分を決めつけずに努力をし、それなりの実力を身に付ければ、その努力と実力が正当に評価される業界なのです。

それを証明するデータのひとつとして、女性の平均年収の高さがあります。大手転職情報サイトのDoda調べによる2019年の業種別平均年収ランキングにおいて、「IT/通信」業の女性の平均年収は、全96職種の中で断トツの第1位です。(表2-1.参照)

業種別平均年収ランキング

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2-2.各個人の能力を結集してつくりあげたシステムが、社会に貢献しているという達成感があるから

世間一般的なイメージからすると意外かもしれませんが、エンジニアの仕事の多くはチーム制です。ひとつのシステム、ひとつのプロジェクトの全工程を、たったひとりでやり切ることは、滅多にありません。

それぞれの得意なスキルを結集して、最終的にひとつのシステム、ひとつのプロジェクトを作り上げるのです。そして、自分が担当したシステムが社会の中で動いていることを実感した時には、何とも言えない達成感を感じることができます。それが、社会的に重要なシステムやプロジェクトであれば、尚のことです。社会的に重要であればあるほど、ニュースに取り上げられたりもしますからね。

2-3.確かなスキルを身に付ければ仕事に困ることはないから

IT業界をオススメする理由の最後は、IT業界で確かなスキルを身に付ければ、どんな未来がやって来たとしても仕事に困ることはないからです。

もちろん、自分が身に付けたスキルがIT業界でずっと通用するものばかりとは限りません。スキルの内容によっては、流行の浮き沈みに晒されることもあるでしょう。特に流行に左右されやすいのは、プログラム言語や特定のソフトウェアの操作スキルです。ですが、たとえプログラム言語やソフトウェアの種類が違ったとしても、プログラムロジックやテスト項目の観点がそう大きく変わることはありませんから、身に付けたスキルが無駄になることはありません。更に、上流工程である要件定義やシステム設計等の確かなスキルがあれば、担当する案件がなくて困るという事態には滅多になりません。本人の人間性に問題がなければ、という条件付きではありますけどね。

エンジニアのスキルと人間性の関連性については、4章で解説しますので、ここでは割愛いたします。


3.こんな志望動機でエンジニアになるのはやめとけ

本章は、ちょっと厳しめモードのお話です。こんな志望動機でエンジニアになりたいならやめておけという例を5つ挙げた上で、IT業界のリアルな実状をご説明します。常に人材不足なIT業界では、どんな志望動機だろうと、なろうと思えば簡単にエンジニアになることができます。但し、今から挙げる志望動を持ったままIT業界に転職すると、困るのはあなた本人であり、あなたを雇ったIT企業です。

今現在、こんな志望動機でエンジニアになりたいと考えているあなたは、これからお話しするIT業界の実状をよく理解した上で、本当に自分はエンジニアになりたいのか、今一度考え直してみることをオススメします。

1.「エンジニア」という響きがカッコいいから

エンジニアの仕事の現実は、実はカッコいいことは何もありません。

初っ端から夢や希望をぶち壊すようで恐縮ですが、「仕事はIT関係です」と言うと、「カッコいい」と返されることの多いIT業界のその裏は、案外泥臭く属人的な世界です。仕事の中には、地道で単調な作業を何日も延々と続ける場合だってあるのです。

正直、「カッコいいから」という理由だけで続けられる仕事ではありません。

2.人手不足とニュースになっているので簡単に入れそうだから

IT業界が、常に深刻な人手不足なのは本当です。

不思議なことに、筆者がIT業界に足を踏み入れた20数年以上前から今に至るまで、ずっと人手不足なのです。そのため、入るだけだったら割と簡単にIT業界に入れてしまうことも本当です。ですが、敢えてはっきり申し上げますが、志望者の動機や適性をろくに吟味もせず、一時の頭数合わせのためだけにIT業界に入れてしまうような会社は、「ブラック企業」であると言わざるを得ません。

そして、「人手不足だから簡単に入れそう」と軽い気持ちの志望動機しか持たないあなたは、そんなブラック企業に引っかかって使い捨てられるという、哀しい結末を迎えてしまうでしょう。

3.普通のサラリーマンよりお給料が高そうだから

こんな志望動機の方は、エンジニアについて大きな思い違いをされています。

IT業界の大半のエンジニアは、普通のサラリーマンです。そして正直に申し上げますが、エンジニアのお給料は、IT業界以外の業種と比較しても、それほど高いわけではありません。前章でも提示した、大手転職情報サイトのDoda調べによる2019年の業種別平均年収ランキングの結果を見ても、全体平均では「メーカー」や「総合商社」の平均年収の方が高いですし、男性の平均年収に至っては、全体平均第3位から第5位にランクダウンする結果となっています。(表2-1.参照)

4.自分の都合優先の自由な働き方ができそうだから

前項同様に、これも全くの思い違いです。エンジニアの大半は、会社勤めのサラリーマンです。会社勤めですので、当然所属する会社の就業規則に従って仕事をしています。自分の好き勝手な曜日や時間帯で、自由に働けるわけでは決してありません。

「それならフリーランスのエンジニアになろうか」と考える人もいるかもしれません。ですが、フリーランスのエンジニアは、決してオススメできる道ではありません。考えてもみてください。エンジニアの仕事以外の事務作業や経理、営業等も、全部自分ひとりで賄うんですよ。

フリーランスのエンジニアをオススメしない理由の詳細については、本サイトの別記事で詳しく解説していますので、そちらをぜひご参照ください。

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5.PCにただ向かっていればできそうな仕事だから

これこそが、IT業界への最大の思い違いであると言っても過言ではありません。IT業界の仕事とは、ITを使って顧客の要望を叶えるサービス業です。

PCにただ向かっているだけでは、顧客の要望を聞き出したり、要望に叶ったシステムの提案をすることはできません。そして、「2.」でも申し上げましたが、エンジニアの仕事の多くは「チーム制」です。ただひとり黙々とPCにただ向かうだけは、システムはつくれないのです。

自分は人とのコミュニケーションが苦手だから、PCにただ向かっているだけの仕事がいいという考えで、IT業界を志望するのであれば、エンジニアはオススメできる仕事ではありません。


4.エンジニアには向き不向きがあります。正直向いていないよと現場で感じる3つのタイプ

IT業界で長く仕事をしていると身に染みて感じますが、エンジニアは、比較的向き不向きが激しい仕事です。本章では、IT業界で日々仕事をしていて、正直エンジニアには向いていないよと感じるタイプを3つ挙げて解説します。ですが、不向きだからといって「エンジニアはやめとけ」と言うつもりは、毛頭ありません。ただ、自分がそのタイプに当てはまると自覚するなら、それでもIT業界で仕事をしたいと覚悟を持って入ってくるのであれば、できれば矯正した方がIT業界で充実した仕事ができるよ、という業界歴が長い筆者からのエールです。

1.コミュニケーション力が低く協調性がない

コミュニケーション力が低いエンジニアは、本人もその周囲も苦労します。

前からの章で何度も書いていますが、エンジニアという仕事は、サービス業であり、ひとりで完結する仕事ではないからです。顧客や機器ベンダーとのやり取り、プロジェクトメンバとの協調した作業のためには、コミュニケーション力は必須スキルといっても過言ではありません。ひと昔前までは、コミュニケーション力が低く協調性がない人間性のエンジニアでも、技術力さえ突出して高ければ、周囲から「変わり者だけれど仕事はできる」とチヤホヤされる時代もありました。ですが、周囲との協調性が欠けているので、上からは使いづらく思われ、下をうまく使えないので、スペシャリストの道を突き進むことはあっても、リーダーとしてキャリアアップすることはほとんどありません。

そして、ここで誤解してほしくないことがひとつあります。それは、コミュニケーション力とは、明るく他人とワイワイできる能力ではないということです。他人と仲良く交わり、賑やかな空気をつくりだせるとしても、相手の意図を正しく読み取り、また、自分の考えを相手に正しく伝えることができないのであれば、決してコミュニケーション力が高いとはいえません。逆に、物静かで寡黙な人だとしても、相手に対する理解力や伝達力が高ければ、前述の人よりもコミュニケーション力が高い人ということができます。

「コミュニケーション力が高い=明るい人」ではないのです。

2.柔軟性に欠ける、臨機応変が苦手

柔軟性に欠けるエンジニアは、臨機応変な対応が苦手です。

ですが、IT業界では、想定外の事態が結構発生します。その一例としては、システム開発時の突然の仕様変更や方針転換、運用・保守時の障害発生や予期せぬトラブル等があります。それらに対して、臨機応変に対応することもエンジニアとしての大事な仕事のひとつです。「そんなはずはない」「こうなるべきだ」と思い込みでいくら主張したところで事態は解決しませんし、周囲との軋轢を深めるばかりです。

目的は、想定外の事態を可能な限り丸く収めることです。そのためには、思い込みを捨てあらゆる解決策を探り、対応することが必要なのです。

3.調べものや勉強が嫌い

調べものが嫌いなエンジニアは、要件定義や基本設計の工程で苦労をしますし、勉強が嫌いなエンジニアは、スキルアップができません。

現場で仕事をしていると、「調べものが面倒くさい」と言う人が結構います。ですが、エンジニアの仕事、特に上流工程である要件定義や基本設計の半分は調べものです。顧客の要望に叶うサービスを実現するためのシステムに必要な機器やネットワーク回線やソフトウェアを調べ、その結果を元にして、システムをつくりあげるのです。調べものをしなくていいエンジニアがいるとしたら、詳細設計に従ってプログラミング作業だけを行うコーダーと呼ばれるプログラマーと、テスト仕様書通りにただテストを行うだけのテスターと呼ばれるテスト要員だけではないでしょうか。そして、そのあたりのエンジニアの仕事は、「1.」でご説明したように、真っ先にAIに取って代わられる可能性が高い仕事です。更に言われたことしかできないとAIで良いよねってなります。

また、現場において勉強が嫌いだという人は、未知のものへの興味や知的好奇心が薄い人が多いように感じます。そして、知的好奇心が薄い人は、自分のスキルアップについても、あまり積極的ではありません。もちろん、勉強が嫌いでも、スキルアップを望まなくても、IT業界に居続けることはできます。(常に人材不足だからね)ですが、スキルアップできない人は、結局与えられた同じ作業をただグルグル続けるだけの毎日です。

…楽しいですか、それ?

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5.覚悟を持ってエンジニアを目指すあなたへ。3つの心構えを伝授します!

3章、4章とちょっと厳しめなお話が続いたので、及び腰になってしまった人もいるでしょうか。ですが、IT業界とそこにいるエンジニアの実状について、かなりリアルな本音をお話したつもりです。

本章では、それでも覚悟を持ってエンジニアを目指したい!というあなたへ向けて、IT業界で働くために必要な3つの心構えをご紹介します。特に、ひとつめとふたつめの心構えについては、採用面接前に、あらかじめ考えをまとめておくことをオススメします。面接の場で、このような質問をされる場合も多々あるからです。

1.IT業界でどんな仕事がしたいのかを明確にしておくこと

ただ漠然とIT業界で仕事をしたいという人もいるかもしれませんが、せめて、システムエンジニアやプログラマー、Web系エンジニアになりたいのか、インフラ系のエンジニア(サーバーエンジニアやネットワークエンジニア)になりたいのか、セールスエンジニアになりたいのか、組み込みエンジニアになりたいのか、セキュリティエンジニアになりたいのか、ヘルプデスクやユーザーサポート的な業務をやりたいのかの方向性くらいは、決めておきましょう。極端な話、その方向性によって会社選びすら変わる場合も有り得るからです。プログラマーしか採用しない自社開発をしている会社の採用面接で、「Webエンジニアになりたいです」と言ったところで当然相手にされませんし、あなたの情報収集能力が疑われることにもなりかねません。

IT業界にはどんな仕事があるのか、本サイトの記事の中で参考になりそうなリンクを、以下にいくつか貼り付けておきます。いずれの記事も、弊社の腕利きライターの力作ばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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2.自分がどんな働き方をしたいのかを決めておくこと

  • バリバリ仕事をして、お給料もたくさん欲しいのか
  • ほどほどの仕事をして、それなりのお給料がもらえれば満足なのか
  • 残業や休日出勤は絶対したくないのか
  • 自分のスキルを突き詰めて、スペシャリストになりたいのか
  • 将来は上のポジションを目指して、キャリアアップしたいのか

などなど

自分がどんな働き方をしたいのかをしっかり決めておくことによって、また、その希望をはっきりと会社に伝えることによって、自分に合った案件がアサインされます。自分の希望を明確に伝えないことには、会社側だってどんな案件があなたに向くのかは、なかなか判断しにくいものです。会社にも自分にも「Win-Win」な結果となる仕事をするためには、主張すべきところは遠慮しないで、はっきり主張することが重要です。

仮に、そのような社員の希望に耳を貸さず、アンマッチな案件を持ってくる会社(営業)だったとしたら、残念ながらその会社は、見込み違いだったと言えるでしょう。もちろん、状況やタイミング等によって希望が100%叶えられるとは限らないので、そのあたりの見極めには注意が必要ですけどネ()

3.リフレッシュできる趣味を最低ひとつは持っておくこと

これは、筆者の経験則からの持論ですが、気分転換できる趣味やリラックス方法をより多く持っている人の方が、IT業界の中で長く続いているように思います。反対に、真面目すぎて物事を深刻に捉えすぎる人、全部自分の責任として抱え込んでしまい、周囲に助けを求められない人は、周りから見ていても辛そうに仕事をされていますし、最終的には心身を病んで辞めていく傾向が強いです。

中には「趣味は仕事」というタフな人もいたりしますが、できれば仕事以外でホッと息をつける何かを持っている方が、人間としての幅も広がるのではないでしょうか。


6.こんなエンジニアを目指そう!「エンジニアなんてやめとけ」と言わないエンジニアはココが違う!!

IT業界で楽しく堅実に仕事をするエンジニアは、「エンジニアなんてやめとけ」とは決して言わないでしょう。「エンジニアなんてやめとけ」と言う人、言わない人、その違いはどこにあるのでしょうか

本章では、筆者が今までIT業界で長く仕事をする中で目にしてきた、目標にしたいイケてる(死語?)エンジニアたちの特徴を、かき集めてご紹介します。

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1.自分のやりたいことが明確

自分のやりたいことが自分の中で明確になっているエンジニアは、前向きで元気です。そして、「自分のやりたいこと」というしっかりとした軸があるせいか、発言や考えがブレることがありません。自分の考えにブレがない人は、周囲からの信頼度も高い傾向が見受けられます。また、周囲からの信頼度が高いので、その結果として周囲に人が集まるのです。

2.仕事に前向きで辛い状況下でも価値を見出せる

エンジニアはやりがいのある仕事ですが、たまには辛い状況下にぶち当たることだってあります。そんな状況下でも、前向きに何らかの価値を見出すことのできるエンジニアに、周囲は励まされますし、そんなエンジニアに付いていこうと思うのです。たとえば、テスト工程において障害が検出された場合に、「なんでこんな障害が検出されるんだ!」とネチネチ追及し詰められるエンジニアと、「障害を検出するのがテストの目的なんだから、良かったじゃないか」と明るくフォローするエンジニア、どちらが周囲からの信頼度が高いか、考えるまでもないですよね。

3.良い意味で楽天的、切替が速い、引きずらない

物事に対して楽天的で、切替が速く、起きたことに対してグチグチ引きずらないエンジニアが、リーダー格でいてくれると、配下のメンバは安心して仕事に邁進することができます。もちろん、システム開発には慎重さも重要ですので、楽天的のその裏に慎重さを隠し持ってくれていたら最強です。また、切替が速い人は、大抵判断も早いので、物事がテンポよく進みます。

反対に、心配性の悲観主義で、決断力のないリーダーの下では、物事がなかなか進まず、メンバが苦労することが多いものです。

4.仕事以外にも大事な「何か」を持っている

それは、「夢」や「理想」、「家族」や「趣味」でもよいでしょう。仕事に自分を埋没させずにイキイキと働くエンジニアは、仕事以外に大事な「何か」を持っていることが多いように感じます。それがあるからこそ、たとえ辛い状況下にぶち当たることがあっても、それが支えとなって乗り越えることができるのではないでしょうか。

5.自分が納得する環境に身を置いている

働く環境は大事です。それは、20数年以上IT業界を渡り歩いて来た筆者の実感です。そして、自分が今納得できる環境に身を置いているか否か、それが「エンジニアなんてやめとけ」と言うか、「エンジニアはオススメできる仕事」と言うかの違いになるのではないでしょうか。

自分が納得する環境に身を置き、やりたいことに向かって前向きに働くエンジニアが、「エンジニアなんてやめとけ」と言うはずがないからです。


7.IT業界で納得して仕事をしたいなら、こんな条件の会社がオススメ!

前章の終わりに、自分が身を置く環境は大事だと申し上げました。IT業界では、その環境によって自分の仕事の状況やモチベーションが大きく左右されるからです。そして、自分が身を置く環境とは、ズバリ自分が所属する会社や参画する案件の環境のことです。※社内SEは少し事情が違います。

本章では、IT業界で納得して仕事をしたいなら、こんな条件の会社がオススメというポイントを5つご紹介します。会社選びをする際には、ぜひこの5つのポイントを参考にしてくださいね。

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1.参画案件についてエンジニアの希望を聞いてくれること

まず、ひとつめのポイントは、自分の参画する案件の希望を会社(営業)が聞いてくれるか否かの確認です。もちろん、エンジニアの希望が100%叶うとは限りませんし、確固たる理由もない我儘だけの希望は、当然通りません。ですが、門前払いすることなく希望を聞いてくれるか否か、少なくとも、希望に沿った案件を探す努力をしてくれるか否かは、会社選びのポイントとしてはとても重要です。何故ならば、社員の希望の確認もせず、ただ案件のスキル条件と社員のスキルとのマッチングだけで参画案件を決めるような会社は、社員を案件というパズルの「ピース(部品)」としてしか見ていない証拠だからです。そんな関係性で、納得して仕事ができるはずがありません。

2.社員の勤務状況や残業時間をチェック、改善する仕組みがあること

ふたつめのポイントは、会社が、社員の勤務状況や残業時間をチェックし、改善するための仕組みを持っているか否かの確認です。IT業界で多い働き方として、エンジニアが顧客先のSIerに派遣契約や請負契約で常駐する労働形態があります。その場合、エンジニアは自社内で働くわけではありませんので、ブラック企業に引っかかると、最悪勤務状況や残業時間のチェックすらされず、社員に丸投げの場合が有り得ます。反対に、社員が過剰な労働時間で働いていないか、不当な休日出勤をしていないかをチェックし、状況によっては顧客企業へ改善を申し入れる会社であれば、たとえ自社外に常駐するにしても、安心感を持って働くことができます。

3.人事評価基準が明確で「絶対評価」であること

3つめのポイントは、人事評価の基準が明確でかつ、「絶対評価」であるか否かの確認です。評価基準が明確であるか否かは、「昇給や昇進の基準が明文化され、社員に公開されているか」で判断することができます。評価基準が明確であれば、社員各人の昇給や昇進に対する目標も明確になりますし、それに向かうモチベーションも高まります。見極めるためのポイントは簡単で、採用面接でズバリ人事評価基準について尋ねてみればよいのです。評価基準が明確な会社であれば、当然即答できるでしょうし、即答できない会社や、回答をぼかした挙句、「本人の頑張り次第」等の根性論を掲げる会社は要注意です。

更に、個人への評価を「絶対評価」で行う会社は、個人の頑張りと結果に対して、真正面から向き合ってくれる会社だと断言できます。その理由は、「絶対評価」と「相対評価」の違いにあります。(図 7-1.参照)

「絶対評価」と「相対評価」の違いとは、個人の頑張りとその結果を比較する対照先の違いです。「絶対評価」の場合は、比較する相手は「過去の自分」であり、「相対評価」の場合は、同じ評価時点における「自分以外の社員」です。たとえば、Aさんの上期の資格取得回数が1回、下期が4回とします。「絶対評価」の場合は、「上期に比べて4倍の結果を出した自分」が評価されますが、「相対評価」の場合は、仮に自分以上に頑張った人がいた場合は、社内の序列的には低めの評価となってしまうのです。社員にとってどちらが嬉しいかは言わずもがなですよね。

絶対評価と相対評価の違い

4.社員のスキルアップを社員まかせにしないこと

4つめのポイントは、会社が社員のスキルアップをサポートするための仕組みを持っているかという確認です。言い換えれば、その会社が、社員教育のためにどのくらいお金を掛ける覚悟があるのかという確認でもあります。社員のスキルアップは社員個人の努力にまかせっきりで、社員のスキルをただ客観的に評価するのみという会社は、社員のスキルをただ喰い物にしているだけと言わざるを得ませんし、そこに会社と社員の信頼関係が存在するとは到底思えません。資格試験の受験料補助の有無、社内研修制度の有無、さらには、会社が社員のスキルアップについて、どのような方針を持っているのか等、採用面接の場で確認してみるとよいでしょう。

5.社員の年齢構成が幅広いこと

最後のポイントは、社員の年齢構成の確認です。社員の年齢構成が、20代から年齢層高め(40代以降)の社員まで幅広く揃っている会社は、人材活用について積極的であると判断できます。年齢層高めな社員が存在するということは、その層の社員にも案件を振り分けられる営業力があるということです。反対に、社歴がそこそこ長いにも関わらず、社員の年齢層が極端に若い場合は、将来性があるように見えますが、離職率が高く、社員が成長する土壌がない会社である可能性が高いといえるでしょう。また、若い社員が少なく、年齢層が高め(40代~50代)な社員ばかりの場合も、注意が必要です。若い社員が少ないということは、その会社に社員を新卒から育てる方針がないのか、または新卒採用していても、若手が残らないような問題を内包している可能性が高いからです。


8.さいごに

「エンジニアなんてやめとけ」と世間から言われてしまう理由とその真実、エンジニアの向き不向き、IT業界に入ってから後悔しないための心構えと会社選びのポイントについて、現役SEである筆者の視点も交えてご説明してきましたが、いかがでしたか?

読んでくださったみなさんが持っていた、IT業界に対する不安が少しでも払拭されて、前向きな気持ちでIT業界への興味が深まったとしたら、業界に身を置くひとりとしてこんなに嬉しいことはありません。

そして、最後にひとつ。

筆者が所属している、本サイトの運営会社である弊社は、7章でご説明した5つのポイントをすべてクリアしている会社であるという自負があります。手っ取り早くIT業界で良質オススメな会社がココにありますよ。

弊社は、筆者にとって3社目の会社ですが、この会社に転職できて本当に良かった!と心から思っていますし、IT業界在籍20数年目にして、ようやく自分の「居場所」も「やるべきこと」も見つかったと、毎日ワクワクしながら仕事をしています。IT業界の中では、だいぶ毛色の変わった会社ですけどネ()

そんな弊社に少しでも興味を持たれたら、ぜひ本ページ下部の「採用募集」か、ページ右上の「会社概要」を参照してみてください。決して「損」はさせませんし、あなたが「本気」なら、弊社もあなたの本気にきっと応えてくれます。

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