インフラエンジニアに必要な資格を詳しく解説!

インフラエンジニアになるために取得しておきたい資格を解説!

ENGINEER.CLUB編集部

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現代ではインターネットの普及によって、スマートフォンやパソコンでの画像や動画の閲覧・送信、SNSの利用など、IT技術が人間の生活に必要不可欠となっており、様々なデータを受け渡すための基盤をITインフラと呼ぶようになりました。そこで必要になってくるのがITインフラを支えるインフラエンジニアです。まだまだ続くIT技術の成長にインフラエンジニアの需要は高まるばかりです。そこで今回は、いま需要が高まっているインフラエンジニアになるにはどうすればいいのか?役立つ資格や、そもそもインフラエンジニアになるには資格が必要なのか?を解説します。


1.インフラエンジニアに資格は必要?

結論から申し上げると、インフラエンジニアになるためには資格を取得することは必要です。ポイントを、以下に記します。

  • 資格取得を目標にすることで、学習のモチベーションが上がる
  • 資格取得のための学習書は、内容が体系的に整理されていて初心者でも効率的に学べる
  • 資格取得することによって、インフラを支えるネットワークとサーバーの知識保有の証明になる

上記以外にも、資格取得で得た知識をベースに実務をこなすことで、知識と経験両方が身についた優秀なインフラエンジニアになれることや、就職や転職の際に有利になるといったメリットもあります。資格を取得しておくと、履歴書の資格保有欄を埋めることができ、面接のアピール材料になります。何より勉強する前向きな姿勢が、企業から評価されるのです。

ここからは、サーバー系、ネットワーク系、データベース系の3分野に分けて、インフラエンジニアを目指すあなたにオススメの資格を順を追って紹介していきます。

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2.サーバー系の資格

2-1. LPIC Level 1

LPIC はLinux技術者認定機関が実施するLinux技術者認定の世界的な資格で、多くのサーバーエンジニアが取得しています。サーバーをはじめとする多くのIT機器がLinuxOSとして使用しており、日本企業の約7割がLinuxを導入しているため、現在Linux技術者の需要が高まっており、おすすめの資格です。LPIC-1 の試験ではサーバー構築や運用、保守、Linuxのシステム管理や基本操作を問われます。資格の難易度はサーバーエンジニアとして評価される基礎的なレベルです。勉強期間の目安は1〜3か月です。

2-2. LPIC Level 2

LPIC-2の試験ではシステムの運用や構築、ネットワークの構築、キャパシティプランニング、トラブルシューティングなどLinuxの応用的な知識を幅広く問われます。資格の難易度はサーバーエンジニアとして評価される基礎的なレベルです。LPIC-1の合格が受験の前提条件であることに注意してください。勉強期間の目安は3〜6か月です。

2-3. LPIC Level 3

LPIC-3の試験ではクラスタ管理、クラスタストレージ、ネットワークセキュリティ、アクセス制御、ホストセキュリティや暗号化、ドメイン統合、仮想化、ユーザーとグループ管理、sambaの基礎や共有設定など非常に高度な知識が問われます。資格の難易度はサーバーエンジニアとして最高レベルの技術力を持つ専門家レベルです。LPIC-2の合格が受験の前提条件であることに注意してください。勉強期間の目安は半年〜1年です。 


3.ネットワーク系の資格

3-1. エントリー「CCENT」

Cisco技術者認定は世界最大のコンピューターネットワーク機器開発会社シスコシステムズが実施する業界内での認知度が高い認定試験です。CCENTの試験では、シスコが設定している「ボーダレスネットワーク」「コラボレーション」「サービスプロバイダ」「データセンターと仮想化」の、4つのソリューションに関する広範囲な基礎的知識が問われます。またネットワークセキュリティやトラブルシューティングなどの基本的な知識・技術が求められます。資格の難易度は入門レベルで、ネットワークエンジニアとして最低限の知識を保有していることを証明できます。

3-2. アソシエイト「CCNA

CCNAの試験ではネットワークの導入・運用、トラブルシューティングに関する知識・技術が問われます。資格の難易度はネットワークエンジニアとして評価される基礎的なもので、中小規模の構築や管理、運営が求められるレベルです。ネットワークエンジニアを目指すなら必ず取得したい資格の一つで、ネットワークに関する基礎知識を持つ証明になります。

3-3. プロフェッショナル「CCNP

CCNPの試験ではCCNAよりも上位レベルの大規模なネットワークの導入や実装に関する高度な知識が問われます。資格の難易度は自主的に1人で作業ができるレベルです。受験にはCCENTかCCNAの取得が必須条件であることに注意です。

3-4. エキスパート「CCIE」

CCIEの試験では専門的知識・技術を持ってネットワーク業界を牽引するスキルを問われます。資格の難易度はネットワークエンジニアにとして世界的に評価される最上位レベルです。すべての国家資格とベンダー資格の中でCCIEの評価は別格です。シスコのサイト上に練習問題があるので、出題傾向を確認しておくとよいでしょう。


4.データベース系の資格

4-1.ORACLE MASTER Bronze

日本オラクル社が定めるデータベース認定試験で、情報処理のベンダー資格の中では認知度が高い資格です。オラクル社のソフトウェアのシェア率は国内トップなので、業界の中では非常に需要が高いといえます。ORACLE MASTER Bronzeの試験ではデータベース管理者として、管理業務を行う上で必要な最低限の知識が問われます。資格の難易度はエントリーレベルとなっていますが、初心者には非常に難しい内容になっています。データベースエンジニアを目指すなら取得しておきたい資格です。

4-2.ORACLE MASTER Silver

ORACLE MASTER Silverの試験ではオラクルデータベースの管理者として基礎となる知識や技術が問われます。資格の難易度はSilver以降では実務経験なしの挑戦はかなり難しいといったレベルです。しかし、Silverからは世界共通で認められている資格なのでデータベースエンジニアを目指すなら取得したい資格です。受験にはBronzeの取得が前提条件であることに注意です。

4-3.ORACLE MASTER Gold

ORACLE MASTER Goldの試験ではデータベースの技術要素の包括的な理解と、構築やリカバリ、チューニングの知識が問われます。また認定を受けるには、「オラクル認定コース」というワークショップを1つ以上受講しなければいけません。受験にはSilverの取得が前提条件であることに注意です。


5.その他重要な資格

5-1. ITパスポート

国家試験である情報処理技術者試験の中のひとつです。基礎レベルの資格とはいえ、基本情報技術者やCCNAの勉強は初心者には難しく感じるかもしれません。そんな時はITパスポートの勉強から始めてみるとよいかもしれません。全くのIT初心者ならITパスポートの勉強を通して必要最低限のITの知識を身につけることができ、他の資格の取得をスムーズにしてくれるかもしれません。勉強期間の目安は12か月程度です。

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5-2. 基本情報技術者

国家試験である情報処理技術者試験の中のひとつです。ITエンジニアの登竜門的存在であり、ITエンジニアとしての基礎的な知識が幅広く身につきます。IT業界でエンジニアとして働く為の基礎を学ぶために取得を目指しましょう。勉強期間の目安は6か月です。

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6.さいごに

インフラエンジニアは、サーバー系やネットワーク系など目指す分野によって取得するべき資格が異なります。あなたが特化したい分野に合わせた資格を選びましょう。初心者の方は、まずITパスポート→基本情報技術者の順番で勉強し、ITエンジニアとしての基礎を固めてから特定の分野に特化した勉強をすることをお勧めします。資格の勉強は資格取得を目的にするのではなく、知識を身につけることを目的にしなければなりません。資格の勉強を通して身につけた知識を使いながら実際に経験を積むことで、転職やキャリアアップに一歩近づきます。またIT業界では資格よりも実務経験が重視される場合がほとんどなので、とりあえずIT業界に飛び込んで、実績を重ねていくのも大事です。

  • 資格の取得を目標に設定することで学習のモチベーションに繋がる
  • 特定の分野を体系的に学ぶには資格取得の参考書がおすすめ
  • インフラエンジニアは、ある特定の分野に特化した資格を持っていれば有利
  • 資格の勉強は資格取得を目的にするのではなく、知識を身につけることも大きなメリット
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