ITエンジニアの種類
エンジニアとは日本語にすると技術屋、つまり専門の技術を扱う職種のことを指します。
ただ単にエンジニアと言ってしまうとIT系は勿論ですが、医療系、製鉄系、土木系などかなり幅広くなってしまいます。
今回はエンジニアの種類について説明致します。
(勿論、ITにフォーカスします!)
エンジニアの種類ってどれくらいあるの?
★IT系・・ITエンジニア
こちらは詳しく説明します。
★機械・金属系・・フライトエンジニア、モーターエンジニア、溶接エンジニア、旋盤加工エンジニア、建築士等、主に金属系を扱うエンジニアで職人と言われることが多いです。
★医療系・・レントゲン技師、臨床検査技師、作業療法士、MR、病理医、病院にある専門的な機械を扱う職種
ITエンジニアの種類
ITエンジニアは他のものに比べてかなり細分化されています。
一番大きな項目で分けると開発エンジニアとインフラエンジニアになります。
また、それぞれ細かく名前が違いますので更に細分化し、それぞれの年収も記載していきたいと思います。
開発エンジニア
システムやアプリケーションの開発をおこなうエンジニアです。
アプリケーションと言うと、PCにインストールするアプリやゲームをイメージしてしまいがちですが、企業の中で使用しているシステムや、政府の基幹システムなど一般向けでないシステムもたくさんあり、それらのシステムは日々新しいものになっています。
開発エンジニアは開発の工程、開発言語によって更に分けられています。
工程について
システムの開発工程は大きく5つの工程に分けられています。
上流になるほど言語の知識以外に、コミュニケーション能力等が必要になり、対応が難しくなります。
- 要件定義
作成するシステムの仕様、要件を顧客から聞き出していきます。
どんな目的か、誰が仕様するのか、どんな環境で仕様するのか・・・等、
できるだけ具体的な内容を顧客からヒアリングする必要があります。
- 基本設計
要件定義で聞き出した内容からシステムの大枠(基本設計書)を作成します。
全体像や概要などざくりしたものを決めていきます。
- 詳細設計
作成された大枠から細かい部分(詳細設計書)を作成します。
実際に製造が出来るように細かく内容を決定していきます。
- 製造
②、③で作成された設計書をもとにシステムを実際に作成していきます。
- テスト
作成されたシステムを実際に動かし、不具合が出ないかどうかテストを行います。
上記工程ごとに担当者が違うことが多く、
担当する工程ごとに分けられています。
工程ごとの種類
プロジェクトマネージャー(年収700万~1,400万)
一つの開発プロジェクト(工程①~⑤)の中でリーダーとなります。
プロジェクト全体の予定や資金、顧客との調整を行います。
全体を把握する必要があります。
システムエンジニア(年収500万~1,000万)
上流の対応(①~③)を得意とするエンジニアです。
顧客のニーズを捉え、ニーズにあったシステムを考えます。
幅広い知識とコミュニケーション力が必要になります。
SEと呼ばれるのは一般的にシステムエンジニアのことになります。
プログラマー(年収350万~700万)
④の工程をメインに行うエンジニアです。
設計書に書かれたシステムを実際に作成していきます。
使用するプログラミング言語の知識が必要で、イメージや文字で書かれたシステムの内容をプログラミング言語で表現する必要があります。
テスター(年収350万~600万)
⑤の工程を得意とするエンジニアです。
使用する際のシュミレーションを行い、どんな操作をしても
問題なく動くかどうかテストしていきます。
ここでテスト漏れがあると、実際に使用した時に不具合が発生してしまいます。
言語・システムごとのエンジニア
開発エンジニアは工程以外にも言語ごとに種類が別れています。
目安として言語ごとに年収を記載していますが、言語ごとにどの工程を担当するかによって金額は変動致します。
Webエンジニア(年収500万~1,200万)
Webサイト、Webシステムの作成を行うエンジニア
WebシステムとはAmazonやZOZOTOWNのようなWeb上で動くシステムの事です。
主にJavaやPHP、Javascriptを使用することが多いです。
現在はWEB上で動くシステムがほとんどなので案件が多く、需要も高くなっています。
ゲームエンジニア(年収600万~1,200万)
ゲーム作成を行うエンジニア
家庭用ゲーム機もそうですが近年はスマーフォンアプリの作成案件が数多くあり、常に人が足りていない市場になります。
言語はSwift(iOS)、Java(Android)、Ruby等になります。
制御・組み込み系エンジニア(年収500万~800万)
車のカーナビ、やマイコンの開発を行うエンジニア。
組み込み系とは温度計や、テレビ、車など一つの機械の上で使用されるシステムになります。WEB系と違い、組み込むシステム(テレビ、車等)の専門知識が必要になります。
言語はC、C++を使用することが多いです。
ブリッジSE(年収400万~900万)
最近は④の工程を海外に依頼するケースも多くなっています。
例えば日本で設計し、中国で製造するとなると、日本語で書かれた設計書のままでは使用出来ません。
また、読めたとしても詳細を説明する際の意思疎通ができなくなります。
その時に活躍するのがブリッジSEとなります。名前の通り、日本と海外の疎通をサポートします。
バイリンガルであり、システムについての知識も必要になります。
近年は海外に受諾するケースが多くなってきており、システムの知識がなくても英語ができれば重宝されるケースもあります。
インフラエンジニア
インフラエンジニアはシステムそのものの作成ではなく、システムを動かす環境の構築をするエンジニアになります。
こちらの開発同様工程ごとに年収は違いますが、工程ごとに種類が分かれているわけではありません。インフラエンジニアは扱う機器ごとに分かれています。
工程について
インフラ構築は、大きく6つの工程に分けられています。
上流になるほど言語の知識以外に、コミュニケーション能力等が必要になり、対応が難しくなります。
- 要件定義
開発同様ですが、構築する環境の仕様を顧客からヒアリングします。
- 基本設計
- 詳細設計
- 構築
開発と違い、構築と呼ばれています。
作業としては開発と変わりません。
- テスト
作成されたシステムを実際に動かし、不具合が出ないかどうかテストを行います。
- 運用・保守
インフラ現場では、完成した後、運用に入ります。
作成したシステムとその環境が常に問題なく稼働し続けるように日々のチェック等を行います。問題が発生した場合には運用チームが対応し、システムや環境の変更、更新を行います。
扱う機器ごとのエンジニア
サーバーエンジニア(年収350万~1,000万)
サーバーに特化したエンジニアです。
システムに必要なサーバーを構築していきます。
連携されるシステムによってサーバーの種類や機能、容量を決めていきます。
Windows、Linux、Solaris等の環境があります。
ネットワークエンジニア(年収400万~1,000万)
ネットワークに特化したエンジニアです。
システムを乗せる基盤である、ネットワークを構築していきます。
セキュリティ面も考え、ファイアウォールなどの設定もしていきます。
システムに関する部分だけでなく、社内のLANの配線なども行います。
Cisco、Juniper、YAMAHAなどの環境があります。
ヘルプデスク(年収300万~600万)
システムやPCを利用しているユーザーからの問い合わせを対応します。
システムを利用しているお客様と直接会話などのやり取りを行いますので言葉遣いやマナがとても重視されます。現場によってはヘルプデスクを行うシステムの知識が問われます。
データベースエンジニア(年収400万~1,000万)
データベースのチューニング、加工を行うエンジニア
銀行などのシステム開発の際はたくさんのデータが必要になります。
(例えば、個人の名前、講座名、口座番号等)その膨大なデータをシステムに取り込めるよう、加工するのがデータベースエンジニアになります。
Oracle、SQLなどがあります。
簡単に纏めましたがざっくりとまとめると上記内容になります。
年収も記載致しましたがどの分野のものにも年収に大きな幅があることがわかります。
それは、所属している会社の商流や案件、強みが大きく影響しています。
持っている案件の商流が深くなると顧客からもらえる金額が少なくなり、それに伴って社員に支払う給与も少なくなります。また、その会社が顧客と案件をグリップ出来ているかも大きく影響します。グリップできていれば顧客から独占して案件がもらえ、競合他社がいない分、顧客への提案する金額も高くなります。
強みというのはその会社独自の取り組みで競合他社とは差別化された、その会社独自の制度、スキル、ノウハウがあると、それでけで顧客から信頼され案件のグリップ、優良な顧客の獲得に繋がります。
そういった強みを持っている会社は商流が浅く、顧客からグリップしている案件が多いとも言えます。
勿論、年収の幅は所属会社だけでなく個人のスキルにも大きく影響します。
同じWeb系エンジニアでも経験年数、上流の経験があれば年収が上がります。
ですがスキルだけではもちろんここまでの差は生まれません。
スキルと共に大きく影響しているのが人間力です。工程の説明部分でも記載致しましたが上流の工程になればなるほどコミュニケーション能力が重要になります。
スキルのみあっても年収は上がっていきますがスキル+人間力があると、更に年収は上がっていきます。例えば全く同じスキルの人がおり、次のスキルアップの案件に上がる枠が一人分しかなかった場合、勿論力が高い方が選ばれます。
自己研鑽し、スキルアップしていくのも大事ですが、今後のキャリアを考えた際はスキルと共にコミュニケーション能力(人間力)も高めていく事も非常に大事です。
スキルだけにとらわれず、人間力も兼ね備えたエンジニアになっていきましょう。
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