初心者におすすめのプログラミング言語はどれなのか徹底解説!

初心者におすすめのプログラミング言語はどれなのか徹底解説!

和田 康宏

和田 康宏

開発エンジニア/新卒6期/ボールド歴4年3ヶ月

プログラミングに興味がある方が勉強しようと思い立った際に、必ずと言っていいほど疑問に感じるのが、「たくさんのプログラミング言語があり、何を勉強すればいいかわからない」ということだと思います。プログラミング言語は無数にあり、初心者が学ぶべき言語とそうでない言語は存在していて、選び方を間違えてしまうと思うようなキャリアを歩みにくくなったり、途中で挫折してしまったりするということが起きてしまいます。そこで、本記事では、プログラミング言語選びの観点と、おすすめのプログラミング言語をランキング形式で紹介します。皆様の自己研鑽にお役に立てられたら幸いです。


1.筆者が考えるプログラミング言語選びの観点

まずは、初心者にとってのプログラミング言語選びの観点を説明します。世の中には非常にたくさんのプログラミング言語があり、習得のしやすさや需要、どのような分野で使われるのかは言語によって様々です。従って、特に初心者の方はどのような観点でプログラミング言語を選ぶのかを理解することが重要になります。学ぶべき言語が時代によって変わることがあっても、それを選ぶための観点は今後も変わらないので、これから述べる3つの観点を参考にしながら身に付けたいプログラミング言語を考えていただければと思います。

1-1.需要があるか

読者の中には、将来プログラマーとして活躍していきたいと考えている方々も沢山いるかと思います。そのような方がプログラミング言語を選ぶ際に意識すべきことのうちの1つは、その言語の需要がどれだけあるのかということです。その理由は、プログラミング言語ごとに世の中全体としてどれだけ求められているか、どのような分野で需要がある言語かは様々で、できるだけ需要が高い言語から習得していった方がプログラマーとして活躍できる可能性が上がるからです。時代の変化に従って需要も大きく変化していくので、常に技術トレンドを追いかけながらプログラミング言語を学習することが重要です。

1-2.プログラムの文法がシンプルか

文法がシンプルな言語を選ぶことも習得のしやすさという点でとても大切です。プログラミングには、言語ごとに文法が存在していて、同じ処理をするプログラムでも、どれだけ多くコードを記述しなければいけないかは様々です。例えば「Engineer Club」と出力するだけのプログラムでも、言語ごとに記述量が異なります。

・Javaの場合

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Engineer Club");
    }
}

・Pythonの場合

print("Engineer Club")

また、数字や文字で別々の記述方法をしないといけないなどのルールが厳しい言語とそうでない言語など、文法の複雑さは言語ごとによって様々です。初心者の方がルールの厳しい言語から学習を始めてしまうとそれに適応するのに抵抗を感じてしまいがちなので、なるべく文法がシンプルな言語から学習を始めることがおすすめです。

1-3.汎用性が高い言語か

汎用性が高いプログラミング言語なのかどうかも重要な観点の1つです。ここでいう汎用性とは、「その言語がどれだけ幅広い分野で使われているのか」を指します。例えばゲームにしか使われない言語よりも、Webアプリ、スマホアプリ、基幹システム、ゲームなど様々な分野で採用されている言語を身に付けた方が、いろいろな分野で活躍できるチャンスが広がります。よほど「ゲーム開発がしたい」などという希望が強ければそれに特化した言語から学ぶのもいいですが、初心者の方はそのようなケースは少ないと思うので、特定の分野でしか使われていない言語よりも汎用的に様々な分野で採用されている言語を身に付けることがおすすめです。


2.初心者におすすめのプログラミング言語トップ5

ここからは、以上で述べたプログラミング言語選びの観点より、現在(20239)のお勧めのプログラミング言語を5つ紹介します。

2-1.1位:Python

Pythonは1991年に誕生した、少ないコード量でプログラムを簡潔に書けることと、便利なライブラリが豊富に存在することが特徴のプログラミング言語です。WebアプリケーションやAI開発などで活用されています。需要やシンプルさ、汎用性の全てにおいてトップクラスなので、1位に挙げました。

2-1-1.最先端技術に必要な言語のため、需要が高い

Pythonはプログラミング言語の需要・人気ランキングを示すTIOBE(https://www.tiobe.com/tiobe-index/)で1位となっています。その理由はAIや機械学習などのデータサイエンスの分野、ブロックチェーンなどの最先端技術にPythonが採用されていることが多いためです。これらの分野は今後廃れることなく社会にとってますます必要になるので、その開発のためのPythonの需要も拡大していくのではと考えられます。

2-1-2.文法が極めてシンプルなため、初心者にとってわかりやすい

1章の例でも少し触れましたが、Pythonの文法は他言語に比べてとてもシンプルであり、読みやすく理解がしやすいです。言語特有の癖やプログラムそのものの記述量が少ないため、プログラムの処理の流れに集中して考えながらコードを記述することができます。筆者自身も経験が浅いうちにPythonの学習から始めたことにより、プログラム開発に速く慣れることができました。

2-1-3.Webアプリ、ツール開発などの様々な分野で利用されており、汎用性も高い

PythonはAIなどの最先端分野で使われることが注目されやすいですが、Webアプリケーションやゲームなど様々な分野で使われていきます。また、テキスト操作などの単純作業を自動化するのに便利なライブラリが豊富なため、業務自動化ツールの開発にも採用されております。このため汎用性も高い言語と言えます。

2-2.2位:JavaScript

JavaScriptは、Webアプリの画面(フロントエンド)で使われるプログラミング言語です。現在世の中に存在する動的なWebページはすべてJavaScriptによって生成されています。文法も比較的シンプルであるため初心者でも取り組みやすく、かつWebアプリでは必ずと言っていいほど使われている言語なので2位に挙げました。

2-2-1.フロントエンドでは必須の言語のため、需要は高い

既に述べたように、JavaScriptWeb画面ではほぼ必ず使われる言語となります。このため、現在も需要は高く、他の言語に置き換えられにいためこれからも安定した状態が続くと考えられます。実際にWeb系の現場で働いてみると、JavaScriptの知識が求められる場面は必ずありますし、JavaScriptができるプログラマーはWeb系の案件ではどこでも重宝されます。

2-2-2.文法は比較的シンプル

Pythonほどではないですが、JavaScriptの文法もシンプルで初心者にとっては理解しやすいかと思います。記述のルールもそこまで細かいものではありません。また、プログラムの動きをWeb画面で確認できるので、プログラミングの楽しさも感じやすいです。このため、初心者にとっては取り掛かりやすい言語なのではと思います。

2-2-3.フロントエンドだけでなく、サーバーサイドでも使われることがある

既に述べた通りJavaScriptWeb画面で必ず使われる言語のため、それ以外の分野で使われることはあまりなく、Webアプリに特化している言語と言えます。ただ最近ではNode.jsと呼ばれる、サーバー内で画面から見えない処理を実装することができるJavaScriptが登場してきており、汎用性が上がってきております。今後の汎用性の拡大にも注目すべき言語です。

2-3.3位:Java

Javaは1995年に登場したプログラミング言語です。Javaには「write oncerun anywhere」という理念があり、Javaを動かすためのJVM(Java仮想マシン)WindowsMacLinuxなどのOSの違いを吸収してどのような環境でもJavaのプログラムを動かすことができます。このため、汎用性が極めて高いのが特徴です。一方、プログラミングの文法が上位2つの言語に比べたら複雑であるため、3位に挙げました。

2-3-1.使われているシステムは多く、需要は高い

JavaはWebアプリや基幹システムなどで既に使われているシステムが多く、その保守や拡張のためにJavaのエンジニアの需要は高いです。また、汎用性の高さからこれからもシステム開発にJavaが採用される可能性も高く、需要は安定的に高いのではないかと考えられます。

2-3-2.文法が少し複雑で初心者にとっては難易度がやや高め

Javaは上位に挙げたプログラミング言語に比べたら複雑で、1章の例に挙げたように単純な処理でも記述量が多くなるので、そのような意味では初心者の方にとっては抵抗を感じやすい部分はあるかと思います。ただ、ずば抜けて難しい訳でもなく、Javaのプログラミングを身に付けたら他の言語でもその考え方を活かせる側面も強いので、Javaを身に付けられたら活躍できるプログラマーになれる可能性がぐんと上がります。

2-3-3.ほぼ何でも作れるほど汎用性は極めて高い

既に述べた通り、Javaの強みは汎用性の高さです。Webアプリ、ゲーム、基幹システム、スマホアプリ、組込みシステムなど、どの分野でも採用されている実績があります。このため、Javaを身に付ければ自分の興味がある分野でのシステム開発に従事できる可能性が上がります。

2-4.4位:C#

C#はMicrosoft社によって開発されたプログラミング言語です。Javaに文法がとても良く似ていて、C言語やC++などの他のC系のプログラミング言語よりは扱いやすいと言われています。Webアプリケーションや基幹システムなどで採用されていますが、Microsoft社が開発した言語であるためWindowsの環境で採用されることが多い言語です。

2-4-1.Windowsの根強い人気に支えられているため、需要は高い

C#はWindowsと相性が良く、業務系のアプリケーションやWebアプリケーションで採用されることが多いため、その人気に支えられてC#が採用されることも多いです。将来的にWindowsが淘汰されることは考えにくいため、これからも需要が安定していると考えられます。

2-4-2.文法はJavaに似ているため、初心者には難しく感じやすい

プログラミングの文法は下記のようにJavaによく似ています。

・C#で「Engineer Club」と出力させたい場合

public class Hello{
    public static void Main(){
        System.Console.WriteLine("Engineer Club");
    }
}

・Javaで「Engineer Club」と出力させたい場合

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Engineer Club");
    }
}

文法のルールの複雑さという観点でもJavaと似ており、1位に挙げたPythonなどに比べたらシンプルではないため、初心者にとっては少し難しく感じやすいと考えられます。ただ、C#を身に付けられればJavaの学習にも手が付けやすくなります。

2-4-3.汎用性は高いが、Javaには劣ると言われている

C#はWebアプリケーションやスマホアプリ、ゲーム開発で採用されているため汎用性は高いです。ただWindows環境での相性が良いということなど、環境によって相性に差が出ているため、汎用性という側面ではJavaには劣ると言われています。

2-5.5位:PHP

PHPはWebアプリケーションのサーバーサイドの開発に特化したプログラミング言語で、文法がシンプルで学習コストが低いことが特徴です。初心者にとっては取り掛かりやすいですが、需要や汎用性という観点で上位に挙げた言語のほうがおすすめなので、5位に挙げております。

2-5-1.需要が高いが、増え続けるかは微妙なところ

Webアプリケーションのサーバーサイド開発に特化しており、多くのWeb開発の案件で採用されている実績があるため、Webアプリ開発においては現在も需要が高い状態です。このため情報量が豊富であり今後も需要が減ることは考えにくいですが、サーバーサイドは他の言語でも開発可能であり、Pythonなど他の需要が増えている言語がWeb開発での採用が増える可能性もあるので、PHPを身に付けたい場合は需要の動向には注意が必要です。

2-5-2.シンプルな文法で情報も多い

PHPは、JavaやC#よりも文法はシンプルです。また、Webアプリ開発に特化した言語であるため、インターネット上に情報が多く、学習コストが低いと言えます。このため、学習難易度という観点ではPHPは初心者にお勧めです。

・PHPで「Engineer Club」と出力したい場合

<?php 
 echo("Engineer Club");
?>

2-5-3.Webアプリのサーバーサイドに特化しているため、汎用性は低い

PHPはWebアプリのサーバーサイドに特化した言語であるため、その開発のためのフレームワークなども多数用意されています。このため、それらの有識者になればWebアプリ開発においては価値の高いエンジニアになれるので、Webアプリ開発に興味がある方にとってはお勧めです。ただ、それに特化した言語であるため、まだ具体的にプログラミングで開発したいものが決まっていない場合は、もっと汎用性が高い言語のほうがいいかもしれません。


3.さいごに

初心者にとってお勧めのプログラミング言語について解説しました。文法がシンプルで学習しやすい言語から学習を始めた方が定着自体はしやすいですが、実際にプログラマーを目指すとなると、汎用性や需要もとても重要な観点になります。本記事では2023年8月時点の筆者が思うお勧めの言語を紹介しましたが、今後の業界のトレンドの変化などで十分変わる可能性があります。しっかりと業界の状況を把握しつつ、身に付けたいプログラミング言語を判断できるようにしていきましょう。

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