ITエンジニアの種類

ITエンジニア全8種類の業務内容と取るべき資格

ENGINEER.CLUB編集部

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ITエンジニアと聞いてもどんな職種なのかピンと来ないことが多くないでしょうか?ITエンジニアは業務内容によって分かれており、それぞれ全く違う作業になっています。それぞれの業務内容を知ることでそれを目指すために自分が今、何をするべきなのかがわかります。ここではITエンジニアの種類だけでなく、それぞれ目指すにはどんな資格が必要かを説明していきます。自分の目指す種類を決まれば取るべき資格の勉強を始めましょう!


1.ITエンジニアは全部で8種類!


ITエンジニアは全部で8種類

一概にITエンジニアと言ってもたくさんの種類があり、いろいろな解釈があります。

それぞれがどんな業務を行っているのかわからない人が多いと思います。今回はITエンジニアを8種類に分けて紹介し、それぞれどんな業務内容でどんな言語を使用するのか、必ず必要になるわけではないですが、目指すならどんな資格が良いのかについて説明していきます。


2.開発エンジニアの種類<4種>

システムやアプリケーションの開発をおこなうエンジニアです。

アプリケーションと言うと、PCにインストールするアプリやゲームをイメージしがちですが、企業の中で使用しているシステムや、政府の基幹システムなど一般向けでないシステムもたくさんあり、それらのシステムは日々新しいものになっています。IT化が進む現在、開発エンジニアの需要は増えており、常に人手が足りない状態で、今後最も不足すると言われています。システムという一つの「もの」を作成するため、目に見える成果物がある仕事に従事したい人におすすめです。

ITエンジニアは不足している!

 

2-1.Webエンジニア(年収500万~1,200万)

Webサイト、Webシステムなど、普段スマートフォンやPCから見ているもの、全てを作成しているのがWebエンジニアです。WebシステムとはAmazonZOZOTOWNのようなWeb上で動くシステムの事です。

単にデザインを作成するだけでなく、バーコードから商品の検索を行ったり、選んだ商品に関連したおすすめの商品を表示させたり、カメラからその商品を検索したりする機能を作成し、一つのシステムとして完成させていきます。

インターネットを使用して見ているもの全てがWebエンジニアによって作成されているので、案件数が多くIT業界の中でも需要が高い職種です。

Webエンジニアの需要はこれからも伸びる!

実際に大手転職サイトDODAのエンジニア求人5,736件のうち、2,589件と約半数がWebエンジニアの求人です。

使用する言語はJavaPHPJavascriptPerl等のWeb系とよばれているのものが中心です。これから目指す方におすすめの資格はJavaのブロンズやシルバーです。Javaはオブジェクト指向の言語で汎用性が高く、DODAの求人でもWebエンジニアの求人2,589件のうち1,951件がJavaの求人ですので、まずはJavaの資格を取ることをおすすめします。

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2-2.ゲームエンジニア(年収600万~1,200万)

家庭用、スマートフォン、PCのゲーム作成を行うエンジニアです。ゲーム市場はスマートフォンの登場、最近ではニンテンドースイッチやPS4などの発売もあり、年々大きくなってきている市場です。

ゲーム市場は年々拡大している

特にスマートフォンゲームな急成長しており、2016年の市場規模は9,690億円となり、今後も更に伸びていくと言われています。電車に乗っていてもほとんどの人がスマートフォンでゲームをしているのをよく目にするのではないでしょうか。

スマホアプ市場も年々増加!

市場の拡大に伴い、案件数も増えております。

言語はSwiftiOS)、JavaAndroid)、Ruby等が中心です。

ゲームエンジニアの場合は20代の若手が望まれる事が多く、未経験からでも十分目指せます。実際にゲームエンジニアの求人の中で3割が第2新卒歓迎と記載されています。

これから目指すためにゲーム系の資格を取得するのも良いですが、iOSAndroidなど、目指すものがスマートフォン系であれば自分で環境を整えて勉強していくのが良いです。ゲームエンジニアは若手でも歓迎される市場で、環境も自分で整えやすいのでまずは自分で取り組んでみましょう。

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2-3.制御・組み込み系エンジニア(年収500万~800万)

車やエアコンに入るシステム、マイコンの開発を行うエンジニアです。組み込み系とは温度計や、テレビ、車など一つの機械の上で使用されるシステムです。WEB系と違い、組み込むシステムと組み込まれる家電(テレビや車等)の知識が必要であり、専門性の高いエンジニアと言えるでしょう。

最近はIoT化が進み、そのメインとなるモノのIT化が進んでいるため、需要が高くなってきており、今後も長く市場が拡大していくといわれています。

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IoTは今後更に拡大していく!

言語はCC++を使用することが多いです。

これから目指す方におすすめの資格はエンベデッドシステムスペシャリスト試験やETEC(組込み技術者試験制度)ですが、今後の拡大に期待できるIoTの分野に進みたい方は少し難易度が高いですが、201612月に第一回が実施されたIoTシステム技術検定もおすすめです。

2-4.ブリッジSE(年収400万~900万)

開発を海外に任せている際に日本と海外の通訳を行うエンジニアです。最近は、開発のみ海外に受託するケースが増えてきています。

海外に発注することで人件費の削減になり、実際に大手企業の7割が海外に委託しています。

大手企業の7割は海外へ委託している

例えば日本で設計し、中国で製造するとなると、日本語で書かれた設計書のままでは使用出来ません。また、読めたとしても詳細を説明する際の意思疎通ができなくなってしまいます。

その時に活躍するのがブリッジSEとなります。通訳するだけではなく、英語で書かれた専門用語の知識も必要です。ですが、英語、IT両方の知識を持ち合わせている人が少ないため、システムの知識がなくても英語ができれば重宝されるケースもあります。

仕様言語は特に指定はなく、それぞれ案件によって様々になりますので特化した知識というよりはITに関して幅広い知識が必要です。

また、おすすめの資格は勿論TOEICですが、もともと英語が話せる場合はITパスポートや基本情報技術者といったIT全般の資格を取得すると良いでしょう。


3.インフラエンジニア

インフラエンジニアはシステムそのものの作成ではなく、システムを動かす環境の構築をするエンジニアです。インフラエンジニアは扱う機器ごとに分かれており、今回は4つに分けて説明致します。

インフラエンジニアは開発エンジニアとは違い大量の募集があるわけでは無いですが、どんなシステムを動かす際にも環境の構築、運用は必要になる分野ですので半永久的に仕事がなくなりません。また、インフラエンジニアがいなければどんな素晴らしいシステムでも稼働させることが出来ません。ですので開発のように目に見える成果というよりは使用者が問題なく使えるようにサポートする縁の下の力持ちのようなイメージになります。誰かをサポートしたい、支えたいという方におすすめです。

3-1.サーバーエンジニア(年収350万~1,000万)

サーバーの環境を構築し、運用することに特化したエンジニアです。サーバーとはシステムを動かす際のデータを収納するものです。

Amazonでは商品の様々なデータがサーバーに保存されており、利用者はサーバーから読み取った画像や金額などのデータを見ています。つまり、皆さんが今見ているものはこの記事も含めてサーバーが提供しています。サーバーエンジニアは保存されるデータの種類や量によってサーバーの種類や機能、容量を決めていきます。

WindowsLinuxSolaris等の環境があります。

これから目指す方におすすめの資格はWindowsであればMCSELinuxであればLPICです。これらは難易度も高くなく、環境ごとの基本的な知識があれば取得できる資格になります。

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3-2.ネットワークエンジニア(年収400万~1,000万)

ネットワークの設定、構築に特化したエンジニアです。PC同士やPCとシステムもネットワークに繋がなければ利用出来ません。また、オフィス内のLANや、スマートフォンのネットワークに必要な基地局での作業などシステムに付随するもの以外でもネットワークエンジニアは活躍できます。

ネットワークの設定は具体的にはどの端末が使えるようにするかであったり、セキュリティ面のファイアウォールの設定などを行います。

システムに関する部分だけでなく、社内のLANの配線なども行います。

CiscoJuniperYAMAHAなどの環境があります。

目指す方におすすめの資格はCCNAになります。

ネットワーク機器の使用率で一番高いのはCisco

世界的なネットワーク機器メーカーであるCiscoの認定試験で、難易度は少し高くなりますが、世界で最も使用率の高いのがCiscoのネットワーク機器になりますので目指す方は取得しておく必要があります。

難しければCCENTを取得し、実務経験を行いながらCCNAを取得するのもいいでしょう。

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3-3.データベースエンジニア(年収400万~1,000万)

データベースのチューニング、加工を行うエンジニアです。不特定多数の情報を整理・蓄積・処理する仕組みをデータベースと呼びます。銀行などのシステム開発の際はたくさんのデータ(例えば、個人の名前、講座名、口座番号等)が必要になり、その膨大なデータをシステムに取り込めるよう、加工するのがデータベースエンジニアになります。

環境はOracleSQLなどがあります。

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おすすめ資格はOracleブロンズになります。こちらは使用するデータベースによって様々になりますが、一般的に広く使われているのがOracleになり、全体の60%で利用されております。ですのでまずはoracleの資格を取得するのが良いでしょう。

使用されているデータベースの6割がoracle

3-4.ヘルプデスク(年収300万~600万)

システムやPCを利用しているユーザーからの問い合わせを対応します。皆さんがIT機器の不具合等があった際に利用する問い合わせセンターの担当者がヘルプデスクです。

システムを利用しているお客様と直接会話などのやり取りを行いますので言葉遣いやマナーがとても重視されます。現場によってはヘルプデスクを行うシステムの知識も問われます。

言語は基本的に使用しません。ですが、過去の問い合わせを整理したり、膨大なマニュアルから対応方法を探したりする必要があり、その際の業務効率化のためにもExcelVBAの知識は持っていたほうがいいでしょう。

おすすめの資格はITパスポート、基本情報技術者です。特化した技術は必要ありませんが、基本的な知識は必要です。基本情報技術者を持っていれば十分に対応できますので目指す方にはおすすめです。

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4.まとめ

ここまで全8種類のITエンジニアを説明致しましたが、一括りでITエンジニアといってもたくさん種類がありますね。それぞれのエンジニアがどんな業務をしているのか、自分がどんなエンジニアになりたいのかイメージ出来たでしょうか?

自分のなりたいエンジニアになるための一番の近道はそのスキルを使用する現場に入ることです。なぜなら未経験で新しい現場に入っても現場の事を覚えるので精一杯になってしまい、自分が目指すエンジニアの勉強など満足に出来る環境ではないからです。

ですが最初の現場が自分の目指すものと違っていても落ち込む必要はありません。勝負は25歳までです。最初に自分の方向とは違う現場に入っても、空いた時間にコツコツと勉強し、目指すエンジニアに必要な資格をたくさん取れば必ず希望する現場に行けるでしょう。

私の知り合いにも最初はネットワークの現場に配属されていましたが、本人はJAVAがやりたいため、必死に勉強してJAVAGOLDまで資格を取りました。そしてその成果を会社に認められてJAVAの開発現場に移動し、今では第一線で活躍するJavaSEになっています。

IT業界は2015年時点で約17万人のIT人材が不足されていると言われ、今後は更に深刻化していく業界です。たくさん種類がありますので自分にあったものを目指し、長くIT業界で活躍していきましょう。

ITエンジニアの人材不足は今後も拡大する

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