プログラマーに必要な資格を徹底解説!

プログラマーになるために役立つ資格やその種類を徹底解説

ENGINEER.CLUB編集部

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プログラマーになるために資格は必要ではありません。ですが、未経験の場合、自分がプログラマーになるためにどれだけ勉強したのか、どれくらいの知識を持っているのかをアピールする手段の一つとなります。資格はIT業界共通の指針であり最も重要な経験を得るためには必要です。

私の会社でも未経験でJava Sliverまで取得し、未経験からJavaのプログラマーになった人がいます。他の未経験よりも良い現場に配属となり、顧客の評価も高く今では上級プログラマーとして活躍しています。転職の時だけでなく、自分が成長するための現場も資格一つで大きく変わります。

この記事ではプログラマーになるために役に立つおすすめ資格について解説致します。


1.プログラマーになるために資格が重要なたった1つの理由

プログラマーになるために資格は必要ではありませんが、プログラマーにとって資格はとても重要なものです。独学で勉強してプログラマーになることもできますが、現場の経験はプログラマーとして転職してからでも遅くありません。プログラマーとしての経験を積むためには資格の取得有無が重要になります。

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1-1.資格を持っているからこそ経験できる

一流のプログラマーになるためには現場での経験は欠かせません。しかし、現場での経験を積むために、まずは資格を取ることが重要になってきます。資格は評価を得るために最も効果的なものです。未経験の場合、資格を取得していることでその資格に必要な最低限の知識を持っている証明になります。

プログラマーになりたい未経験者2名が応募あるIT企業に応募したとします。一人は資格の勉強を行い、ITパスポートやJavaの資格を取得しており、もう一人は本を読んだくらいで目に見える努力が見られませんでした。あなたが採用担当であればどちらを採用するでしょうか?前者であることは間違いないと思います。

上記は極端な例ですが、資格一つで入社する会社だけでなく入る現場も大きく変わってきます。IT業界では人材が少ないため、未経験者の参入がとても多い業界です。SES企業で現場面談を実施する際に同じようなスキルのエンジニアと何人も面談を実施しますが、最終的な判断はたくさん資格を持っているからということがよくあります。

ですので、難易度に関係なく資格を取得することはとても重要なのです。また、未経験の場合、まずは現場に入り、経験を積んでいくことも大切になります。その経験を積むための良い会社、現場へ入るためには資格の取得有無が非常に重要です。特に最初に入る現場が今後の自分のキャリアを決めると言っても過言ではありません。

ある程度経験を積めば資格と合わせてどんな現場でどのような経験をしてきたかも重要になっていますが、未経験の場合は資格でしか判断できないため、まずは資格の勉強を始めましょう。

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1-2.資格でプログラマーになった人の例

弊社でも未経験から上級PGになった人がいます。

Aさんはプログラマーになりたいと転職を決めましたが、未経験でいきなりプログラミングの現場に入っても戦力にならないため、最初はJavaシステムのテストの現場へ配属となりました。Javaのソースは確認できますが、完成されたシステムの画面を操作し、リンク先に移動できるか、エラーが起きないかをチェックする業務のためなかなかJavaのコーディングができない現場でした。

ですが、Aさんはプログラマーになるために自社で行われている勉強会に参加し、Java Bronzeを取得しました。その後、勉強会でもサブ講師を努め、1年半後にはJava Silverも取得したのです。そして、次のプログラミングの現場面談の際には、プログラミング未経験でありながら、Java Silverを取得していることでスキルアップしていくことができるJavaのコーディング現場への配属が決まりました。

未経験者として入れる現場の中でも環境が良い現場に配属となり、Aさんは着実にスキルアップしていき、今では上級PGとして自社の未経験者に教える立場になっています。

プログラマーになるために転職を決め、最初はテストしかできなかったですが、努力した結果として資格を取得することによって会社の中で一番良い現場に入ることができています。転職時には多くの資格を持っていなくても、プログラマーになるために資格の勉強を諦めなかったからこそ今の姿があるのです。

テスト工程からプログラミングへのフェーズアップする際にも資格は大きなアピールポイントになります。最初の現場だけで諦めず、努力することが大切です。

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2.言語別:プログラマーになるために役立つ4

プログラマーになるために役立つ、プログラミング言語別の資格を4つご紹介致します。自分が今後業務として仕様したい言語の資格を取ることをおすすめします。

2-1.JavaSE8認定資格

オラクル社が主催しているベンダー資格で、正式名称は「Oracle Certified Java Programmer」です。ランクは3つあり、簡単な方から「Bronze」、「Silver」、「Gold」と分かれています。Javaは現在の開発環境のなかで主流の言語となっており、求人数も他の言語に比べて非常に多いです。また、他のオブジェクト指向の言語とも似ている部分があるため、言語に迷ったらまずはJavaの勉強を始めることをオススメします。

http://www.oracle.com/jp/education/certification/jse8-2489021-ja.html

2-2-1. Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7 / 8 認定資格

Oracle Certified Java Programmerの中で一番難易度の低い資格です。プログラミング未経験社向けの資格となり、Java言語を使用したオブジェクト指向の知識や、開発環境の仕組みや特徴といった内容が出題されます。Javaの初心者が理解するべき内容が多く、オンラインでの受験も可能なため、Javaのプログラマーを目指す場合は受験することをオススメします。

2-2-2. Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 7 / 8 認定資格

初級Javaプログラマを対象とした資格です。Javaの基本文法だけでなく、様々なプロジェクトで発生するインシデント対応能力も問われます。SilverGoldはオンラインでの受験ができず、原則会場での受験となります。未経験でSilverの資格を取得するのは難しいですが、持っていると評価はぐっと上がります。Silverも受験することでJavaの知識がより深くなり、現場でも活かせる知識を習得できるため、Bronzeを取得した場合には挑戦してみるべきです。

2-2-3. Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 7 / 8 認定資格

設計書を正しく理解し、一人でプログラミングができる上級者向けの資格です。受験するためにはSilverの資格の取得が必須となり、初心者にはかなりハードルの高い資格です。現場で実際にプログラミングを初めてJavaの知識がついてから受験することをおすすめします。

2-2. PHP技術者認定試験

一般社団法人 PHP技術者認定機構が運営する民間資格です。ランクは3つあり、簡単な方から「初級」、「上級/準上級」、「認定ウィザード」と分かれています。Web製作技術が発達してきているため、PHPの需要は増加傾向にあります。Webデザインに関する仕事やWebサイトを作成したい方はPHPの勉強から始めることをオススメします。

https://www.phpexam.jp/summary/

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2-2-1. PHP5技術者認定初級試験

PHPの基本的な知識を問う初心者向けの試験です。公式サイトにも独学による合格率を75%、認定スクール受講生による合格率85%に目標設定しているとの記載があります。試験はPHP技術者認定機構や認定スクールの指定会場で行われます。これからPHPを学習していく場合、まずは初級試験を目標にすることをオススメします。

2-2-2. PHP5技術者認定上級・準上級試験

PHPの実用的で高度なテクニックをもつ上級者用の資格です。試験の正解率が5割以上7割以下の場合は準上級、7割以上だと上級と認定されます。合格率も10%程と初心者にとっては難易度の高い試験です。業務でPHPを使い知識がついてから受験することをオススメします。

2-2-3.PHP技術者認定ウィザード

PHP技術者認定の最上位資格で、PHP5技術者認定上級・準上級試験に合格していないと受験することができません。PHPの高い技術だけでなく、PHPの発展に貢献できる発想力を持つことも問われます。試験内容も論文と実際のコードを提出するため、PHPの実務経験と幅広い知識が必要になります。PHPのプログラマーの方は自分のゴールとして設定してみるのも良いでしょう。

2-3.C言語プログラミング能力認定試験

サーティファイ情報処理能力認定委員会が運営するベンダー資格です。ランクは3つあり、簡単な方から「3級」、「2級」、「1級」と分かれています。C言語は組み込み系として使われることが多く、近年のIoT化で需要は増えてきています。C言語のプログラマーになりたい場合は習得するべき資格でしょう。

https://www.sikaku.gr.jp/js/cp/ind/about/content/

2-3-1.C言語プログラミング能力認定試験:3

C言語の概念を理解し、簡単なプログラムが書ける程度の初心者向け試験です。3級、2級は筆記試験のみで、合格率も約68.%と高いため、実務経験が無い未経験者でも十分取得できる資格です。これから学ぶ際にはまず3級の勉強を始めることをオススメします。

2-3-2.C言語プログラミング能力認定試験:2

初歩的なプログラミング経験がある初級者向けの資格です。小規模のプログラム(500行程度)が適切に(理路整然であり簡素に正しく、速く)書ける、また各種基本アルゴリズムの知識が問われます。3級の資格を取得している場合はスキルアップのためにも2級の取得を目指しましょう。

2-3-3.C言語プログラミング能力認定試験:1

C言語の実務経験が豊富な上級者向けの資格です。1言語を駆使して、応用プログラム(言語処理系、ユーティリティなど)を作成できる、また使用しているOSについての知識が問われます。3級、2級とは違い、事前に公開されたテーマ対しての使用変更等のプログラミングも試験中に行います。実際の業務でC言語を使用し知識が深まってからの取得をオススメします。

2-4.Ruby技術者認定試験

一般財団法人Ruby アソシエーションが実施しているベンダー資格で、正式名称は「Ruby Association Certified Ruby Programme」です。ランクは2つあり、簡単な方から「Silver」、「Gold」と分かれています。クックパッドや食べログで使用されているスクリプト言語であり、Webアプリでは利用率が高い言語です。Rubyを扱えるエンジニアも少ないため、未経験の求人も多く見られる言語です。

https://www.ruby.or.jp/ja/certification/examination/

2-4-1.Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver

Rubyについて基本的な技術内容を問われる初心者向けの資格です。具体的にはRubyの文法知識、Rubyのクラスとオブジェクト、標準ライブラリの知識が必要になります。未経験者向けではありませんが、これからRubyを使用する際には必要最低限の知識が学べるため、取得することをオススメします。

2-4-2.Ruby Association Certified Ruby Programmer Gold

Ruby中級者向けの資格です。受験にはSilverの取得が必要です。Silver に比べ、文法、オブジェクト指向、組み込みライブラリ、実行環境などをさらに堀下げ、標準添付ライブラリ知識、アプリケーション設計に必要となるクラスやオブジェクトに関する知識が追加されています。Rubyを業務で使用し理解が深まってからの受験をオススメします。


3.どの言語のプログラマーでも役立つ資格

3-1.基本情報技術者試験

この試験は、情報処理推進機構が実施しており、ITサービス管理、プロジェクト管理、セキュリティ管理、ネットワーク関係などそれぞれに専門のエンジニアがいますが、この資格はどの専門エンジニアでもあっても必要とする基礎知識を認定します。

一般的な業務内容を理解しており、情報技術によって戦略的な提案を行えるか、また提案したシステムを上級者の元で設計、開発、運用ができるかが問われます。プログラミング言語以前に開発の流れやシステムの動きなどシステム開発における基礎的な知識が身につくため、未経験の場合は取得することをオススメします。

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3-2.応用情報技術者試験

基本情報技術者試験の上の試験がこれになります。この試験は独自に開発が行える技術レベルであることを認定します。つまり上級者に頼らなくても、基礎技術を応用してプロジェクトで割り当てられた責任を完遂できるか問われます。

スキルアップのためにも基礎情報技術者試験をパスしているエンジニアなら、挑戦してみる価値はあります。またすでにプロとして活躍しているプログラマーが、自分の能力を客観的に評価するために受験してみるのもいいでしょう。


4.さいごに

プログラマーになるために資格は必須ではありませんが、自分の使用したい言語の知識を抑えておくのは重要です。就職する際にもその言語をどれくらい学んでいきたいかをアピールする最大の武器になります。独学で勉強するもの良いですが、資格はIT業界の中でも共通の評価を与えてくれます。IT人材は不足しているため未経験からでも簡単にプログラマーになることはできますが、自分にあった分野を見つけるためにもまずは資格を取得しその言語について学んでみてはいかがでしょうか?

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