エンジニアに学歴はいらない!学歴に関係なくエンジニアになる方法
ITエンジニアの求人の中で「学歴不問!」という言葉を見てそう感じた人も多いのではないでしょうか?
実際、DODAのサイトでもエンジニアの求人6,675件のうち約半分の3,362件が学歴不問の募集であり、他の業種にくらべても圧倒的に多い数字です。
ただし、一つだけ注意が必要です。IT業界は基本的に学歴が不要ですが、日本を代表する著名なIT企業(SIer、コンサル)は学歴が必要なケースが多くなってきます。
ですが、どの会社に行ったとしても最終的に成功するかどうかに学歴は全く関係有りません。
なぜ、学歴が無くても成功できるのか、学歴がない場合はどうすれば活躍するITエンジニアになれるのかを説明致します。
目次
1.エンジニアになるためには学歴はいらない!
冒頭でも述べましたが、ITエンジニアになるために学歴はほとんど必要ありません。
その理由は2つあります。
- ITエンジニアは実力主義
- IT業界は常に人手不足
この2つの理由によって学歴が必要無い業界になっているのです。
その理由についてご説明していきます。
関連記事1-1.IT業界は実績で評価される
IoTやAIなどIT業界は常に進化し続けており、普段使っている全てのもののIT化が進んでいます。
IT業界は年功序列制ではなく実力主義の世界です。どんなに長く働いていても個人の知識や経験に基づいて入る現場のフェーズや給与が決まります。実際に給与決定時にも年功よりもスキルや成果を重視すべきと考えている企業がほとんどです。
経済産業省 「IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果」より
その中にはITベンチャーのような中小企業だけでなく、従業員1,000人以上の大企業も年功よりスキルレベルを重視しています。
本人のスキルが上がっていくと当たり前ですが顧客からもらえる金額が多くなり、それが本人の給与アップへとつながっていきます。逆にずっと下流のフェーズのまま上がらずに経験値が多くなっていっても顧客からもらえる金額は変わらず給与も上がらない状況になります。ですので年功よりも個人の成果やスキルが特に重視される業界なのです。プロ野球選手が学歴社会ではないようにITエンジニアも技術が自分の給与に直結します。自分で勉強してスキルを上げていけば学歴に関係無く給与も上がっていくのです。
1-2.IT業界は常に人手不足
実力主義に加えてIT業界は人手不足です。
IoTやAIなどIT業界は常に進化し続けており、普段使っている全てのもののIT化が進んでいます。
今後の動向としても人材供給は減っていき需要が上がってくるという予想が出ており、人材不足は更に加速していくと言われています。
経済産業省 「IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果」より
IT業界は技術が常に進化し続けているため、その技術を取得している人が少ないのが現状です。
もちろん昔からある技術(CやCOBOL)であれば最新技術に比べて経験人数は多いですがそれでも足りていません。さらに今後広がっていく、IoTなどはほとんど経験者がおらずIT業界に長く働いている人でもIoTに関しては未経験として現場に入ったりしています。そんな業界の状況の中、新しく転職してくる人たちを学歴で選んでいてはただでさえ少ない人材がさらに減ってしまいます。
実際の採用では最も重視しない項目が学歴になっています。
第4回 産学連携推進小委員会より
また、逆に重視されるものはコミュニケーション能力や新しい技術への学習意欲です。
これらはどの業界でも重視されるもののように思いますが、エンジニアに学習意欲は特に必要です。
前述したとおり日々技術が進歩している業界なので、20代や30代だけでなく、40代更には50代になっても勉強していかなければなりません。また、ITエンジニアになって活躍している人たちのスキルレベルは学歴に全く影響されていません。最終学歴がエンジニアとしての今後のキャリアに影響することはほとんどありません。なので求人にも学歴不要という記載が多くなり、学歴に関係なく、多くの未経験者がITエンジニアになっています。
関連記事2.実際に活躍しているエンジニアは?
では実際どんな学歴のエンジニアが活躍しているのでしょうか。
1章でも述べましたが、ITエンジニアに学歴は全く関係ありません。実際に中高卒でも高学歴の人たちに負けずに十分に活躍しています。
日経×テックより
上記のグラフでも中高卒のハイミドルレベルのエンジニアの割合は他の学歴の層とほとんど変わりません。
IT業界は日々、進化しているため実際の現場で培った知識が非常に重要です。また、そういった知識というのは若いほうが吸収しやすいものです。
2-1.超大型案件のPMに
実際に私の知り合いにも高卒でITエンジニアになっている人がいます。
高卒にもかかわらず現在は大規模な官公庁のプロジェクトのPMをしています。
その方は高校を卒業したあと、ITとは全く関係ない測量士を目指して測量会社へ入社しました。ですが、測量士試験も合格したあと、急に上司から情報システム部を立ち上げるからそっちに行ってほしいと言われ、未経験のままシステム開発の現場へ行くことになりました。その現場に入り、独学でデータベースや、システムの開発について学び、ときには同じ現場にいたIBMの社員に質問しながら3年半でなんとかシステムを完成させました。
その後、様々な現場へ行きその都度新しいスキルを学びスキルアップしてきました。
その方はITエンジニアには学歴は必要無い。だからといって学歴のない人が必ず成功するとは限らない。
エンジニアとして成功するためには向上心と活躍する強い意志が必要だと話していました。
関連記事2-2.インフラのスペシャリストに
また他にも高卒で一流のインフラエンジニアになった方もいます。
今はインフラ系の上流エンジニアとして活躍しており、社内でも勉強会を開いて技術の推進に力を入れています。
最初は開発の現場に入りC#での製造を行いそのまま保守フェーズに入りインフラの知識も身に着けていきました。保守フェーズに入ってからは今まで行ってきた開発のスキルだけでなくインフラの運用保守のスキルも必要になったため、ITILや、JP1認定エンジニアの資格を取りました。その努力が認められ、次は構築の現場へ入りスキルアップしていきます。そして今ではWindows、Linuxはもちろん、AWSやSAP環境など幅広いスキルをもったインフラのスペシャリストとなっています。また、現在でも新たなスキルの取得のため、努力を行っています。Windowsサーバーのスペシャリストではありますが、サーバーも日々アップデートされていっています。
その技術についていくには日々、勉強していくしか無いと話していました。また、自分のスキルだけに留めず、社内での勉強会も開き、Windowsサーバーの知識を社員に共有しています。
その方もエンジニアで成功するために学歴や偏差値、文系理系は全く関係無い。
最初は学歴に関係なく同じスタートラインになるのでそこからどれだけ勉強できるか、最後まで諦めずにやりきるかが重要です。更に、自分の好きな技術を見つけてそれに対して努力できれば誰でもなれると話をしていました。
関連記事3.ITエンジニアに重要視されるもの
未経験からITエンジニアになるために必要なものは学歴ではありません。
学歴ではなく絶対に活躍するという向上心が有ればエンジニアとして必ず成功します。
IT業界は技術が日々進化しており、そんなIT業界で活躍するためには年齢、スキルに関係なく勉強していかなければなりません。今まで取得したきたスキルとは別で1から勉強し直すのは活躍するための向上心が相当なければできないことでしょう。
普通の専門職であれば一つの突出した知識があれば活躍できますが、IT業界でPMクラスまでいくには最新技術も含めて出来る限りすべての知識が必要です。そんなIT業界で活躍するには向上心は必要なスキルと言えます。更に、ITエンジニアは努力量が非常に重要視されます。
ITスキルを判断する上でも情報系分野の学歴ではなく保有資格も重要です。
給与はスキル、成果によって決まると記載致しましたが、このスキルの目安となるのが資格です。たくさんの技術を身に着けていても資格が無いと自分のスキルの高さを証明することはなかなか難しいです。特にロースキルからミドルスキルまでは非常に大事になってきます。もちろん現場での成果物などもあるかもしれませんがIT業界の中で自分のスキルを証明するためには資格が一番有効でしょう。
経済産業省 「IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果」より
未経験からでも取得できる資格はたくさんあります。
同じ未経験で入社した時に資格を持っている人と持っていない人では最初に入る現場が全然違います。また、持っている資格の内容にもよりますが例えばJavaのBronzeではなくGoldをもっていると1年の経験者よりは評価が高くなる可能性もあります。中学高校は部活だけで全く勉強してこなかったという人の中には、自分は勉強だけをしていればいい大学に行けたのではないか、と自分で思っている人もいると思います。未経験でもなれる職種でさらに地頭があれば1~2年の経験者はすぐに追いつけるでしょう。そこから更に現場で成果をだしていけば給与も上がりもっといい案件に行けるかもしれません。
学歴が無いと諦めずにまずは資格の勉強をして、ITエンジニアを目指していきましょう。
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