
JP1勉強会レポートVol.1
IT業界におけるシステムとは、その殆どが「安定したサービスを継続的に提供できること」を前提に設計・構築し、そして運用されています。この安定したサービスの提供を実現する為、「システム運用管理ツールの導入・運用」が重要となり、運用エンジニアのニーズが更に高まってきています。JP1は国内約30%のシェア率(国内シェアNo.1)を誇る統合運用管理ツールです。
JP1試験には、JP1認定エンジニア資格、JP1認定プロフェッショナル資格が用意されてます。そこで、勉強会講師はJP1認定資格の中で、運用エンジニアとしての基礎である「JP1認定エンジニア」の資格取得に向けた、勉強会を実施し、「JP1の案件に対してより多くの人材を配属しやすくする為に、JP1認定エンジニア資格の取得を目指します!」と熱く語ってくれました。
実際に「JP1」を導入している企業からは、「まだまだAIによる運用は難しい」、「JP1認定エンジニア資格を所有する人員が欲しい」との声も上がっており、まだまだ「システム運用管理ツール」について知識があるエンジニアが不足しています。それでは、どの様な勉強会で「認定プロフェッショナル資格」の取得を目指すのか、早速今回の勉強会をレポートします。
1.今回のテーマと内容
今回のテーマは「オートメーション」です。JP1は「モニタリング」、「オートメーション」、「コンプライアンス」の3大機能から構成されております。
今回は、これらの中から「オートメーション」について解説して頂きました。冒頭のJP1製品体系を聞いただけではピンッと来ないのですが…もう少し掘り下げた解説を聞いて理解していこうと思います!
1-1.オートメーションの概要
JP1で言う「オートメーション」とは、「システム全体を動かす」為のコンセプトカテゴリーであり、「IT運用自動化」、「ジョブ管理」、「バックアップ管理」から構成され、具体的な内容として下記の説明が行われました。受講者はオートメーションの概要についてまだ、よく分からないといった表情でした。
1-2.IT運用自動化
運用自動化については、システム/ユーザのイベントをJP1イベントに変換して管理し、業務やエージェントの監視により、オペレーションの効率化を図ることを目的として、下記の説明が行われました。
1-3.ジョブ管理
ジョブ管理については、ジョブスケジューラのプログラム構成やジョブの定義、ジョブの実行において、下記の説明が行われました。受講者は、ジョブスケジューラについて実機を使った説明の場面でくぎ付けになっていました。
1-4.バックアップ管理
バックアップ管理については、「マルチプラットフォーム環境向け」と「Windows環境向け」の管理方法において、下記の説明が行われました。受講者は、ここまでの説明を聞いてオートメーションの概要について理解出来てきたといった様子でした。
現場で、JP1(ジョブネット)を作ったことがある、または運用したことがある社員は数名おりますが、このような製品カテゴリーの詳細について学習するのは初めての様で、受講者は真剣な表情でメモを取り、説明を傾聴し頷いていました。また、講師が用意したAWS上のJP1検証環境の実機操作を見て、「オートメーション」についてより理解を深めることが出来たのではないかと思います。
2.次回予告
次回は、資産を「守る」コンセプトカテゴリーである、「コンプライアンス」におけるセキュリティ管理の製品群の構成について解説予定です。
3.受講者の声と評価
今回の参加人数7名、受講者からは、「まだ知識がないので、基礎から学ぶ事が出来て良かった」、「資格合格者のアドバイスを聞く事ができて参考になった」、「JP1について何も知らない状態で参加しましたが、分かりやすかった」など、多くの声を頂きました。
4.勉強会で伝えたい事
今回の勉強会で伝えたいことは、「オートメーション」の中でジョブ管理についてです。私自身、いつくかの現場でインフラの業務を行いましたが、全ての企業でジョブスケジューラを導入していました。これは、バージョンが新しくなっても操作方法はほとんど同じです。勉強会で実機を使ったジョブネットの紹介をしましたが、現場でジョブネットの操作が出来る開発環境やご自身でJP1の評価版を構築してジョブの動きを試してみることをお勧めします。