1.今回のテーマと内容今回は新範囲だけでなく、新規組の方々向けにRouting&Switchingの範囲も織り交ぜて、LANの構築体験を行ったようです。また、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言を受けて、Zoomを活用し、初めてのリモートで講義を開催したようですね。 では、早速、講義の様子を覗いてみましょう!
2.講義の様子さすが受講生の皆さん、問題なくZoomのミーティングルームに入室していました。講師が挨拶しますが、ビデオOFF&ミュートにしている方もいて、とても静かなので、若干寂しい感じもしますね。そこは割り切って講義スタート。 図1-1 アジェンダ画面
今回はフルでハンズオンですね。新規組もいきなりWirelessの講義では厳しいですから、Routing&Switching(以降、R&Sと記す)から開始して、後半はWirelessという流れで講義を進めます。 今回も、前回同様、パケットトレーサー(Cisco Packet Tracer Student)を使用したハンズオンとなります。新型コロナウィルス感染対策で外出自粛となり、ラボに来ることができない状況でも、パケットトレーサーを活用すれば、リモート講義でもハンズオンができますから、とても良い学習ツールですね。 続いて、講師が、本日のゴールイメージを表示し、説明しました。ルータのサブインタフェースを利用して、すべてのPCで疎通確認できることが本日のゴールとなります。 図1-2 ゴールイメージ画面
さらに、使用する機器や部材、構築手順、通信要件、PC設定の説明があり、ハンズオンが始まりました。 2-1.ハンズオン講師が画面を共有し、構築手順に沿って、パケットトレーサーの画面を操作しながら、受講生とともに構築を進めていきました。 【構築手順】 ▼有線NWを構築 ① HUB、有線PC設置、結線(HUB-PC) ② L2SW設置 ③ L2SW設定、結線(L2SW-HUB) VLAN、アクセスポート、トランクポート ④ ルータ設置 ⑤ ルータ設定、結線(ルータ-L2SW) サブインタフェースによるVLAN間ルーティング ⑥ 有線PC 疎通確認(Ping) ▼無線NW構築 ⑦ AP、無線PC設置 ⑧ AP、無線PC設定、結線(HUB-AP) SSID、暗号化方式、IPアドレス ⑨ 無線PC 疎通確認(Ping) ゆっくりしたペースで進めていましたが、途中、声掛けすると、「うまく設定できない」という声が上がり、ここから受講生の画面を共有してもらい、構成と設定の問題解決しながら講義を進めていくことになりました。 図2-1 R&S設定画面
図2-2 Wireless設定画面
リモート講義の場合、問題解決中は、講師の説明が止まり、順調に進んでいる受講生の手も止まってしまうため、受講生が独自に構築を進めていけるような工夫が必要ですね。 講義を開始して1時間程度経った頃でしょうか、講師の画面に全く文字が表示されなくなってしまうというアクシデントが発生したようです。おそらく回線の影響ではないかと思われます。 音声と受講生の画面表示は正常であるため、ここからは、あらかじめ配布していた完成版の投入用Configを手掛かりに、受講生各自で構築を進めていく方式に切り替えました。 構築がうまくいかない受講生には画面を表示してもらい、講師と一緒に原因を探り、解決しながら進めていました。 疎通確認まで辿り着くと、スッキリ嬉しそうでしたね。 問題解決しながら進めていく、実践に近い経験ができて、とても良い経験となったのではないでしょうか。 講師が、受講生の画面をすぐに切り替えて、一緒に考えることができることは、リモート講義の良さですね。 今回は、アクシデントの影響もありつつも、中断することなく、講義を終えることができましたね。お疲れ様でした! 時間内にゴールまで到達出来なかった受講生が多くいましたので、講師がアフターフォローとして、教材をブラッシュアップし、配布しました。 受講生が独力でも構築完了できるように、より具体的に分かりやすくなっているので、これで、何度でも復習ができますね。 Configの意味、どのコマンドを入力するとどのような表示がされるのかを、一つ一つしっかりと理解し、覚えていってくださいね。 実機操作は、最初は難しく感じますが、慣れで楽しくなってきますから、諦めずに、何度もトライしてくださいね。 その後、本講義欠席者向けの補講では、受講者ペースで講師のリードが無くても、スムーズに構築を行うことができていました。ブラッシュアップ後の教材の効果がありましたね。 次回の本講義では、この反省を活かして、きっとスムーズに講義を進めることが出来るでしょう。 担当講師、および、受講生の今後の健闘を心から祈りたいものです!
3.次回予告次回は、5/27(水)に開催予定です。内容は「Cisco Wireless LAN Controller」です。R&Sを織り交ぜつつ新範囲をさらに掘り下げていく予定です。 新範囲を学びつつも、今までのR&Sの範囲について、継続組は忘れてはいけないし、新規組は新たに学んでいかなければなりません。難しいと思っても止まっていられませんので、課題を増やし、学習の動機づけやペースメイクしていければと考えています。 Ping-t 最強WEB問題集、有償の問題集サービスなども CCNA (200-301)の内容が充実しつつありますので、それらを活用しましょう。ただ、問題を解くことも大切ですが、コマンドが打てないことには合格できませんので、Ping-tのプレミアムコマ問やシミュレータ、パケットトレーサーも併せて活用していきましょう。一緒に頑張りましょう!
4.受講生の声と評価今回の講義に対して受講生からは多くの意見が寄せられておりましたのでご紹介します。 「リモートでの開催となりましたが、色々準備がされていてとても良かった。」 「より実務的な内容の設定に触れることができ、個人的だがトラブルシューティングの経験もでき良かった。」 「パケットトレーサーを用いた演習が良いと思った。」 「初リモートでしたが、進行は問題なかった。」 「新分野と今までの分野を平行して学習出来る内容だった。」 「パケットトレーサーを使用して実際に設定することで理解を深めることが出来た。」 との評価をいただきましたが、 「普段から勉強会の内容が自分にとって難しいと感じているので、リモートだとどうしても理解するのに時間がかかるし、画面がきちんと映らないとついていくのが難しいなと思った。」 「講義は楽しかったが、操作につまずいてしまい難しかった。GW中に勉強できる時間があるので、そこで慣れておくようにしたい。」 「初リモートだったが、進行は問題なかった。あとは機械トラブルさえなければ・・・」 とのコメントもいただいております。 受講生の忌憚のないコメントが講師の糧になります。ありがとうございます! 自粛解除してもすぐには、以前のような講義はできませんので、リモート講義を充実させるために、より工夫を重ねていく必要があると感じました。 毎度、講師をすることがとても勉強になっており、嬉しいです。俄然ヤル気が湧いてきました!改善に努めてまいります!
5.今回の勉強会で伝えたい事コロナ禍のリモートワークを支えているのは、やはり、ネットワークです。 講師も現在、自宅にてテレワーク中で、自宅から現場のVDI環境に接続し、コミュニケーションは、CiscoのWebex Teams、Webex Meetingsを利用して、業務を行っております。 新技術の中心にやはり、Ciscoが関わっていると感じています。 アフターコロナを支えるエンジニアの入り口に、CCNA(200-301J)は必携の資格かと思います。 CCNAを取得し、一緒に仕事をしましょう。お待ちしております! 
+参考文献+ ・Zoom https://zoom.us/ ・Cisco Packet Tracer https://www.netacad.com/courses/packet-tracer ・Ping-t 最強WEB問題集CCNA(200-01) https://ping-t.com/modules/mondai/index.php?content_id=33 |