18下期 JavaWebアプリ開発勉強会レポート Vol.3
1.今回のテーマと内容
第3回目の今回は、早くも全6回の折り返し地点です。
残りの内容を理解するためにも今回の内容の理解は必須です。
そんな第3回の内容はスコープとJavaBeansについてです。
1-1.前回の振り返り
前回の勉強会では、効率的なアプリ開発を実現するために有用なMVCモデルの考え方と、 それを実際に実現するために必要な機能のひとつであるフォワードとリダイレクトについて学びました。
フォワードとリダイレクトはいずれも別のJavaクラスやJSPファイル、あるいは外部に処理を転送するための機能で、処理結果であるデータそのもの連携はできません。
この処理結果の連携を実現するために必要なのが今回学ぶスコープとJavaBeansです。
まずはこれらの内容を説明し、前回までの内容と今回学ぶ内容を整理した上で具体的な説明に入っていきました。これはその機能が何のために使われるかということを理解することに加え、それぞれの機能がどう作用しあうのかを意識させる狙いがありました。今回は、その辺りをポイントに講義を進めていきます。
1-2.スコープ・JavaBeansについて
スコープはインスタンスを保存、取得するためのメモリ上の領域であり、用途に応じていくつかの種類があります。ここでは代表的な以下の3つについて学びました。
・リクエストスコープ
・セッションスコープ
・アプリケーションスコープ
それぞれのスコープが持つインスタンスの有効期間やどんなクラスを使ってスコープにインスタンスを保存、取得、削除するのかといった説明がありました。
実現したい機能に応じてどのスコープを使うか使い分けることが重要です。
講師がそう話すのを、受講者たちも真剣に聞き入り、メモを取っていたのが印象的でした。
JavaBeansはスコープに保存するインスタンスが守るべきルールのことで、このルールを守ったクラスのインスタンスのことでもあります。Webアプリケーションでは、JavaBeansのインスタンスを使ってデータの管理を行います。
講義ではルールの一覧とサンプルプログラムをみながらルールについての解説がなされていました。
1-3.実践!ハンズオン
ハンズオンでは、先述の3つのスコープのサンプルプログラムを実装していきました。
具体的には、「スコープにインスタンスを保存して、フォワード先で取得するという流れ」をハンズオンで確認しました。
参考書を各自に読んでもらってスコープごとのサンプルプログラムを作成、動作確認しましたが、これらの一連の流れについて、最初は理解しづらい部分もあり苦戦している人もいました。しかし、皆さん真剣で積極的に講師に質問している姿を見て心配ないと感じました。
ハンズオンの範囲は量も多く、勉強会の時間内では全てを終えることは難しかったため、残った分は各自自宅で行うよう最後に案内があり、勉強会は終了しました。
やはり、自学でどれだけ積み重ねられるかが差となって表れてくると思うので頑張ってほしいです!
2.受講者の声
受講生からはこんな感想をいただきました。
・普段何気なく使っている機能にも、名前があったり、セキュリティー保護のために
意図的にプログラムを組んでいるのだと学んだ。
・現場でのwebアプリケーション開発で生かしたいです。
・何の為にスコープを行っているかわかりました。
3.次回予告
次回からは、いよいよアプリケーション開発に進んでいきます。これまでの3回の勉強会で学んできたことを活かせばそう難しいことではありません!がんばっていきましょう!!
4.今回の勉強会で伝えたい事
この第3回までの内容でWebアプリケーションを作成するために必要な基本事項は説明し終えました。
つまりもうWebアプリケーションを作ることができるようになったということです。(「覚える」のではなく「作れる」ようになる!の合言葉が現実になりました!)
逆を言えば、ここまでの内容で理解に不安があるところはしっかりとキャッチアップしておく必要があります。
自宅でもしっかりと復習をしていただき、分からない部分がありましたら丁寧にフォローしますので遠慮なく講師へご質問ください!