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ITエンジニアのあるある転職理由から、自分の転職理由を見つけ出す!

あべとも

あべとも

インフラエンジニア/運用設計/ボールド歴8年

転職を考え始めたITエンジニアが、インターネットの検索サイトで「ITエンジニアの転職理由」を調べたくなるのは、なぜでしょうか?そこには、主に3つの理由があるのではないかと筆者は考えています。

  1. 明確な転職理由があるわけではなく、転職したい気持ちがモヤっとしているから。
  2. こんな理由で転職してもよいのか自信がないから。
  3. 自分の転職理由は特殊ではないと安心したいから。

どの理由も、自分の中の転職理由や転職する意志が確定的ではないため、自分以外の人の転職理由を参考にしたい、自分の転職理由との擦り合わせがしたいという気持ちがベースにあるのではないでしょうか。

本記事では、そんなITエンジニアに向けて、まず手始めにIT業界における「あるある」な転職理由をいくつかご紹介します。それらを確認することによって、ほかのITエンジニアはどんな理由で転職しているんだろう?という好奇心を満たすも良し、自分の転職理由を明確にするための参考情報とするも良し、いずれにしても、今のモヤっとした気持ちからは脱却し、その先に見えてくるものがあるはずです。

そして、そんな自分の気持ちを整理した上で、転職するのかしないのかをあなた自身の意思で決断できるようになることが、本記事の目指すゴール地点です。さらに、記事の後半では、転職を決断した人に向けて、面接で転職理由を効果的に伝えるためのコツも伝授します。

転職活動において、転職理由を明確にしておくことはとても大事です。なぜなら転職理由には、その人自身の働く価値観や人間性が透けて見えるからです。そして、企業の採用担当者は、まさにそこを見極めたいと思っているのです。


目次

1.ITエンジニアの転職理由あるある5選!

本章では、ITエンジニアなら思わず「あるある」と深く頷いてしまう転職理由を5つご紹介します。どの理由も、ITエンジニアの転職理由として常にランキング上位に位置するものばかりです。

これらの転職理由を確認し、自分の今の気持ちや考えと擦り合わせることから、まずは始めてみましょう。その結果が、転職するかしないかを自分で決断するためのベースの一部となります。

1.スキルアップ・キャリアチェンジがしたいから

ITエンジニアのポジティブな転職理由としての断トツ1位はこれでしょう。

ITエンジニアと一言で括っても、その業務内容、個人が保持するスキル、キャリアパスは多岐に渡ります。また、ITエンジニア個人が携わる業務内容や伸ばしたいスキル、目指したいキャリアパスも、人によって様々です。今いる会社で、自分の望むスキルアップやキャリアチェンジが可能であれば、転職を考える必要は全くありません。ですが、今の会社のままではそれが叶わない場合には、少しでも実現する可能性が高い会社に転職することは、IT業界ではよくあることです。今いる会社に転職を申し出る際に、一番揉めない転職理由も、これではないかと思います。

2.自分への評価内容・給与に不満があるから

この転職理由も、ITエンジニアの誰もが激しく頷く「あるある」です。

評価に値する仕事をしている自覚があるにも関わらず、評価内容として反映されず、給与も上がらなければ、不満に思うでしょうし、仕事へのモチベーションも上がらないでしょう。言ってみれば、自分の仕事の評価に対する認識に、自分と会社間でギャップがあるわけですが、そのギャップを埋める努力を今いる会社でするのか、転職に踏み切るかの判断は、本人次第だと言えるでしょう。

3.勤務体系(休日や残業時間等)を改善したいから

休日出勤や平日の長時間労働が続くと、過剰なストレスに晒されてしまうことは、誰もがご承知のことと思います。近年におけるワークライフバランス政策によって、IT業界の長時間労働も一部では改善されつつありますが、まだまだ業界全体に浸透しているわけではありません。ワークライフバランスが著しく崩れてしまうと、プライベートの時間が犠牲になるだけでなく、心身の健康を害する結果にもなりかねません。

今いる会社がそこそこの規模(社員数50100名以上)であれば、部署異動やプロジェクト異動を願い出ることによって改善される場合もあります。しかし、会社全体が長時間労働に対して認識が緩い場合には、思い切って転職に踏み切るのも、ひとつの改善の手段です。

4.会社やIT業界の将来に不安を感じるから

会社の業績悪化や経営方針への不信感等も、ITエンジニアの転職理由の「あるある」です。特に、このコロナ禍で大きな転換を迫られた会社も増えています。10年後、20年後の自社の成長や、そこで活躍する自分の姿をイメージすることが難しい場合には、思い切って転職してみることもひとつの選択です。ただし、IT業界の将来に不安を感じるという場合には、他業界への転職も視野に入れて考えることになります。他業界への転職については、正直なところ転職時点の年齢が大きく影響する場合があります。そのため、IT業界内で転職する以上に、自分の仕事や将来に対するビジョンを明確にしておく必要があるでしょう。

5.職場の人間関係に疲れたから

決められた職場内で長時間共同作業をすることが多いITエンジニアにとって、職場における人間関係の問題は、大きくこじれてしまえば十分転職理由になります。IT業界以外の人には意外に思われるかもしれませんが、ITエンジニアの仕事の殆どは、同じプロジェクト内のメンバと協力して作業を行うチームプレイです。そこで人間関係がうまく行かなければ、当然プロジェクトもうまく進みません。そんな問題において転職に踏み切るポイントは、問題となっている人間関係が、今いる職場内に限ったものなのか、会社全体に及ぶものなのかという点です。プロジェクト内だけの問題であれば、別部署、別プロジェクト、または規模の大きな会社であれば別支社への異動によって、問題が改善される可能性があります。ただし、問題の根本が会社全体に及ぶ場合や、異動すらも辛く感じるのであれば、転職によって職場環境を変えてみることは、前向きな策だと言えます。それは、決してネガティブな転職理由ではありません。


2.コロナ禍だからこそ増えてきた転職理由があります

転職支援サービス企業の「type転職エージェント」が、20201月~20208月までに面談を実施した約7,000名の転職希望者の転職理由のうち、それ以前にはTOP10にもランクインしていなかった転職理由が、第5位に登場しました。「コロナ関連」です。新型コロナウイルスの世界的な大流行における各会社の対策は、実に様々です。そして、そんなコロナ禍対策への社員の反応も、人によって様々です。

本章では、コロナ禍だからこそ増えてきた転職理由について、3つご紹介します。昨今急激に増えてきたこれらの転職理由は、コロナ禍収束後も無くならない可能性があるからです。

1.リモートワークできない職場環境が不安だから

ITエンジニアと言えど、全員がリモートワークで作業できるわけではありません。特に、SES契約で働くITエンジニアが、リモートワークを条件に常駐先企業を選ぶことは難しいでしょう。また、今いる常駐先企業のコロナ禍対策が充分ではなかったとしても、それに従わざるを得ません。そして、そんなコロナ禍対策に対する個々人の温度感もまた千差万別です。この1年以上続く未曽有の事態がいつ収束するのかは、誰にもわからないのですから、自分や同居する家族の基礎疾患の有無、そして自分が我慢できること、できないことの線引きを定めておく必要があるでしょう。その限界ラインを超えてしまった場合には、転職に踏み切ることもやむを得ないことかと思います。コロナ禍収束後は、ただの勤務環境や勤務形態の話に過ぎませんが、完全収束がいつなのか見えない今は(20217月時点)、その線引きが自分や家族の生命に関わる可能性もあるからです。

2.会社や職場のコロナ禍対策に不満があるから

コロナ禍という未曽有の事態に直面しているのは、対策に追われている会社側も同じです。みんなが、この初めての事態に右往左往しているのです。ですが、そんなコロナ禍に対して自社や常駐先企業がどのような対策を講じるかによって、会社の思いがけないポリシーが露呈する場合があります。一例をあげてみますと、常駐先企業の正社員はいち早くリモートワークに移行したにも関わらず、派遣社員はパーテションもないオフィスに出社し続けている等は、IT業界に限らずよく耳にする事例です。仮にそのような会社に派遣社員で所属していたとしたら、そんな扱いに失望してしまったとしても、無理からぬことではないでしょうか。

3.居住環境を変えたいから(首都圏脱出)

コロナ禍をきっかけに増加し、コロナ収束後も無くならないだろう転職理由の最たるものは、これではないかと思います。政府の非常事態宣言の発令等により、今まで足踏みを続けていたリモートワークの導入が、皮肉にも一気に進むことになりました。そして、リモートワークを導入した結果、コミュニケーション不全等の問題はあるものの、業務遂行自体には意外と問題がないという事実もはっきりしてしまいました。とすれば、リモートワークが可能な業種でさえあれば、あえて「密」の危険を冒してまで首都圏に住み続ける必要はないと考える人が出てくることは、自明の理と言えるでしょう。実際に、一回目の非常事態宣言発令後の20205月以降、東京都は転出者が転入者を上回る「流出超過」の状態が続いています。(総務省統計局・住民基本台帳人口移動報告より)そして、リモートワークで仕事ができるなら、首都圏に住み続ける必要はないという考え方は、コロナ禍が収束した後もきっと無くなることはないでしょう。

日本におけるコロナ禍は、皮肉なことに、リモートワークを推進するための起爆剤の役目を果たしてしまったのです。


3.転職を決断する前に、自分はなぜ転職したいのかを整理しよう

1章、2章でご紹介したITエンジニアのあるある転職理由は、あくまで自分の気持ちや転職理由と擦り合わせるための参考情報であり、前提知識です。本章では、いよいよ自分の転職理由の整理と深堀りを行っていきましょう。

1.転職理由の整理・深堀りが必要な理由とは?

他人の転職理由に引き摺られて「わたしも」と軽い気持ちで転職活動を始めたところで、納得のいく結果を手にすることはできません。「何となく」な転職理由では、転職したい気持ちが採用担当者にうまく伝わらないからです。

そして、転職するかしないかを決断するために、一番必要なものは何だと思いますか?

それは、自分の転職理由に対する「納得感」です。自分が転職したい理由に、自分自身が納得できれば転職活動に踏み切ればよいし、なにかモヤモヤ感が残るのであれば、今はまだ転職するタイミングではないのかもしれません。それに気がつくためにも、自分の転職理由を深堀りし整理することは、転職を決断する前にぜひやっておきたい確認作業です。

2.転職理由を深堀りするメリット

自分の転職理由を深堀りするメリットは、2つあります。

まずひとつめのメリットは、仕事に対する自分の価値観が明確になることです。

自分の転職理由を深堀りするということは、言い換えれば、「転職したい」と思った自分の気持ちを深堀りすることです。自分の気持ちを深堀りした結果、自分が仕事に何を求めているか、どんな環境で仕事がしたいのか、これからどんな自分になりたいのか等、自分の内面に深く隠れていた「本当の気持ち」、つまり仕事に対する自分の価値観に気がつくことができます。それは、転職するしないに関わらず、今後のあなたにとって自分の基盤となる大切なものです。

そして、もうひとつのメリットは、自分の転職理由に対する「納得感」が得られるということです。

転職するかしないかを決断するために一番必要なものは、自分の転職理由に対する「納得感」だと前述しました。ひとつめのメリットを得るために自分の気持ちを深堀りし、整理・分析するうちに、自分の転職理由に対する「納得感」もまた明らかになっていくことでしょう。とすれば、深堀り作業が終わったあかつきには、転職するかしないかについて、自ずと決断できるようになっているということです。

3.深堀りに必要な4つのプロセス

そもそも、あなたは、どうして転職したいと思ったのでしょうか?そこには、何かきっかけがあるはずです。まずは、そのきっかけに目を向けることから始めましょう。そして、そのきっかけに対して自分はどんな気持ちになったのか、その気持ちがどうして転職(会社を辞めること)に結び付いたのか?その理由を深く深く掘り下げ(何故、何故、何故と3度ほど問いましょう)、本当の自分の気持ちにたどり着くことが、転職理由を深堀りする第一段階です。

そうして堀り下げていくうちに、自分が仕事に何を求めているか、どんな環境で仕事がしたいのか、そもそも何がやりたいのか、どんな自分になりたいのかが、朧気にでも見えてきます。それが、あなたの本心なのです。それに気がついたら、しめたもの!

あとは、気がついた自分の本心と現在の状況とのギャップを埋めるために、何ができるか、それは今の会社や職場でできることなのかを論理的に切り分けていけばよいのです。

ただし、上記のようなプロセスを頭の中だけで考えても、あまり現実的ではありません。転職理由を深堀りするための手段のひとつとして、以下の4つのプロセスをオススメします。

(1)転職理由のアウトプット → 今の自分の現状、不満の見える化

  • 紙に、自分が転職したい理由を思うだけ書き出してみる。思い付くまま短時間に。
  • できれば、大きめの付箋紙に理由を1つずつ書いておくと、後の整理がしやすい。(その際に余白を空けておくこと)

(2)転職理由の深堀りと整理 → 何故、何故、何故と3度ほど

  • (1)で書き出した転職理由に対して、「何故自分はそう思ったのか」自問してみる。
  • 自問の結果、別の理由を思い付いたら新たな付箋紙に書き出す。
  • 気持ち的にしっくりこないもの、深堀りできないものは除外する。
  • 気持ちの強い順に並べ替えてみる。

(3)改善のために自分ができることの確認 → 自分ができること、できないこと、したくないことの見える化

  • (2)で整理した転職理由を改善するために、自分ができることを付箋紙の余白に書き出してみる。
  • (1)の転職理由と違う色で書くとベター。
  • 今の会社でできるかどうかは、この段階では考えなくてOK
  • 改善策に対して、自分ができないこと、したくないことも書き出してみる。
  • 自分ができないことは、努力すればできることなのか、そもそも不可能なことなのかに分ける。
  • 改善策に対して、したくないこと、そもそも自分では不可能なことは除外する。(例:制度を変える等)

(4)自分ができる改善策が今の会社で可能なのか否かの判断 → 転職するか否かのファイナルアンサー

  • 今の会社で可能な改善策とそれ以外のものを分ける。
  • 気持ちが強く惹かれるものはどれか、それはどちらに分類されているかを確認する。

ここでのポイントは、「紙に書き出して、自分の目で確認する」ということです。キレイに整理して書く必要は、全くありません。思うままに書き連ねてみることで、表層には現れなかった自分の気持ちに気がつくことができるでしょう。


4.いよいよ決断!転職するかしないかを自分で決める

前章「33.」で転職理由を深堀りしてきたあなたは、既におおよその答えを自分の中に見出せているのではないでしょうか?転職理由を深く掘ることによって、自分の本当の気持ちと向き合うことは、ちょっとヘビーな経験だったかもしれないですね。ここまで、よく頑張りました。さぁ、いよいよ決断のときです。

1.転職タイミングは今か?

今のタイミングで転職に踏み切るか否か?判断のポイントは2つあります。

「33.(4)」のプロセスにおいて、「今の会社で可能な改善策とそれ以外のもの」のふたつに分類したものの内、以下の2つの条件が当てはまる方が、今のあなたの選択です。

  1. 今自分が感じている問題(=転職理由)が、改善される可能性が高い方
  2. 改善策を行う自分をイメージして、気持ちが「わくわく」する方

気持ちが「わくわく」って何だよ、と不審に思う方もいるかもしれませんが、何かを選択する上で「わくわく」する気持ちは大事です。「わくわく」とは、自分の中から湧いて出る説明不可能な気持ちです。「本能」と言っても過言ではないかもしれません。そんな気持ちに惹かれての選択であれば、その後多少の困難があったとしても、頑張れるのではないでしょうか。

また、そんな抽象的な根拠ではなくという方は、本サイトの以下の記事をぜひ参考にしてみてください。全く違った観点からあなたの背中を押してくれるはずです。

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2.転職活動に踏み切る場合

深堀りした結果残った転職理由は、転職先の会社を選ぶ際の判断基準にもなる大事な基盤であり、あなたの仕事に対する価値観も内包したものです。もちろん、採用面接時の転職理由としても、大いに活用できます。また、転職理由と共に自分が本当にやりたいこと、なりたい自分の確認ももれなくできているはずです。自信を持って、転職活動に邁進してください。

3.今の場所でもう少し頑張ってみる場合

今の場所で踏ん張って、問題改善を努力してみる選択をしたあなたも、素晴らしいと思います。努力の結果、改善に至れば最良。努力した結果、それでも希望が叶わなかった場合は、そのときに改めて転職を考えても遅くはありません。その際には、「自分は改善に対してこのくらいの努力をした」という実績と自信を手にして、転職活動に臨むことができるでしょう。今の選択が無駄になることは決してありません。


5.【面接対策・その1】ネガティブな転職理由をポジティブに変換しよう!採用担当者に伝わる印象が全然違います

本章は、4章で転職活動を決断した人向けの「オマケその1」です。

1章、2章にあげた転職理由からネガティブ傾向の転職理由をピックアップして、ポジティブな転職理由に変換する例をご紹介します。面接対策として、ぜひご活用ください。

1.ポジティブ変換をオススメする理由とは?

転職理由が、必ずしもポジティブなものばかりではないことは、1章、2章の転職理由からもご理解いただけるかと思います。ネガティブな転職理由が悪いというわけではありません。ですが、ネガティブな転職理由をネガティブなまま伝えると、転職希望先の採用担当者には、やはりマイナスなイメージを与えてしまう危険性があるのです。そして、転職理由が仮にネガティブなものだったとしても、3章で転職理由を深堀りし、自己も見つめ直し、その結果掴んだ自分の本心は、ネガティブな転職理由と相反したポジティブな気持ちのはずです。その気持ちをポジティブ変換としてうまく活用すれば、採用担当者にもプラスイメージとしてきっと伝わります。

それが、転職理由のポジティブ変換をオススメする理由です。

2.転職理由のポジティブ変換例4選

それでは早速、1章、2章でご紹介したネガティブ寄りな転職理由をポジティブに変換してみましょう。なお、ここでご紹介するポジティブ変換は、あくまで一例です。変換例としてご確認いただいた後は、ぜひ自分自身の転職理由に、ポジティブな味付けをしてみてくださいね。

<転職理由のポジティブ変換例>

 

(1)自分への評価内容・給与に不満があるから

→ 評価制度が明確で、自分の仕事の成果が給与に直結する会社で、より一層のやりがいを持ってバリバリ仕事がしたいと思ったからです。

 

(2)勤務体系(休日や残業時間等)を改善したいから

→ これから自分の得意分野のスキルアップのために、上級資格の取得を計画しています。24時間という一日の限られた時間の中で、自己のスキルアップに使える時間を今よりも増やしたいと考えたからです。

 

(3)職場の人間関係に疲れたから

→ 社員同士のコミュニケーションがより活発な会社で積極的に動くことで人間力を高め、自分もさらに大きく成長し、会社に大きく貢献する充実感を得たいと思ったからです。

 

(4)居住環境を変えたいから(首都圏脱出)

→ リモートワークを前提とした首都圏近県への移住により、子供を自然がたくさんある環境で、のびのび育てたいと考えているからです。

3.ポジティブ変換と嘘をつくことは別物です

ポジティブ変換を行う際に大事なことは、「嘘をつかない」ということです。

ポジティブ変換と「嘘をつく」ことは全く別物です。例えば、前項の変換例の(2)で、取得するつもりもない上級資格の取得をあげたり、(4)でリモートワークをしたいがために移住計画をでっちあげる等は論外です。いくらポジティブを装った「嘘」をついたところで、百戦錬磨の採用担当者には簡単に見破られます。そして、採用担当者が聞きたいことは、前職への不満や広げた大風呂敷等ではなく、転職しようと決断した経過と根拠であり、自社を志す理由や入社後にどのような働き方をして、どんな自分になりたいと考えているかというあなた自身の中味です。ですから、仮に「自分への評価内容・給与に不満があるから」が、本音に一番近い転職理由だとしても、採用担当者にマイナスイメージを与えるかもしれないというリスクを避け、ポジティブな言葉で言い換えるのです。

それは、「嘘をつく」ことではなく、ネガティブな転職理由にポジティブな光を当てる「言い換えのテクニック」です。


6.【面接対策・その2】転職理由を効果的に伝えるコツ教えます

本章は、5章で転職活動を決断した人向けの「オマケその2」です。

5章でポジティブ変換した転職理由を、採用担当者に効果的に伝えるためのポイントを3つご紹介します。

1.前向きさと熱意をアピール!

5章のポジティブ変換でも申し上げたように、転職希望先の採用担当者は、あなたのスキルが自社にマッチするかはもちろんのこと、もっと知りたいのは、あなたの人間性という中味です。IT業界内で転職する場合、相手もIT業界の実状については熟知していることでしょう。不満だらけのネガティブな転職理由も、きっとたくさん耳にしてきたことと思います。

そんな中で、本来ネガティブな面が多い転職理由を、ポジティブに変換できる前向きな人だと評価されれば、しめたものです。そのためには、転職理由を説明する以外の場合にも、「嫌だ」「無理だ」「できない」等のネガティブワードは控え、前向きな姿勢と熱意をアピールしましょう。

2.転職理由を自分の言葉で誠実に伝えることが成功への近道!

採用面接において、転職理由は必ず聞かれる質問です。その際には、3章でご紹介したプロセスの過程とそこで感じた自分の気持ちを、正直に誠実に伝えることが大事です。取り繕う必要は、一切ありません。インターネットの投稿記事(本記事もそうですが笑)でよく見かけるような、ありふれた回答例よりも、自分の気持ちを丁寧にたどって出した結論を、自分の言葉で誠実に伝えれば、きっと採用担当者にも効果的に伝わります。ただし、ダラダラと長い説明になってしまっては逆効果です。面接では必ず聞かれることとして、短い言葉で説明できるように、あらかじめ準備しておきましょう。緊張すると早口になってしまう自覚のある人は、いつもよりゆっくりめなスピードで話すことを意識すると、相手にはちょうど良く聞こえます。

また、自分の言葉で誠実に伝えるという点では、自己PRも同じです。ITエンジニアの転職における自己PRについては、本サイトの以下の記事がオススメです。ぜひご参照ください。

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3.面接での重要なポイントは「目線」です!

最後に、面接における最重要なポイントをご紹介します。それは、「目線」です。

採用面接の場では緊張するでしょうが、目線は真っすぐ採用担当者に向けて、キョロキョロしないことが大事です。目線がフラフラと定まらないと、相手に自信なさげな印象を与えてしまいますし、何より挙動不審に見えます。相手の目をしっかり見返せとまでは言いません。相手の鼻先や口元に視線を固定して、ゆっくり落ち着いて話すことを心掛けましょう。目線を相手に固定するだけで、「落ち着いた人だな」とプラスのイメージを持ってもらえます。


7.さいごに

ITエンジニアの転職理由について、詳細にわかりやすく解説してきましたが、いかがでしたか?本記事が、転職するかしないかを迷っているあなたの助けになっていれば、嬉しいです。

転職理由を深堀りした結果、転職を決断するのか、今の会社でもう少し頑張ってみるのか、どちらの選択をしたみなさんも、今後の人生が充実した日々であることを心からお祈りしています。

ポジティブにいこうね!(Look on the positive side!)

※さいごの最後に。。。コロナ禍以前の記事ですが、ITエンジニアの転職については、本サイトの以下の記事もオススメです。転職に迷っている人は、ぜひこちらの記事もご参照ください。

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