自己PRの仕方を徹底解説!

採用担当者に好印象を与えるエンジニアの自己PRの書き方【例文付き】

あべとも

あべとも

インフラエンジニア/運用設計/ボールド歴8年

ITエンジニアが、転職や職場異動の際に自己PRの提出や説明を求められる機会は、多々あると思います。自己PRの最大の目的とは、「自分がどんなITエンジニアなのか」を相手に知ってもらうことです。

「職務経歴書にたくさんのスキルが書かれているけど、一番得意なことは何だろう?」「仕事上、大事にしていることは何だろう?」「どんな人間性の人だろう?」あなたが転職先や異動先に対してドキドキするのと同じように、あなたの受入れを判断する側も、一緒に働くかもしれない人がどんなITエンジニアなのか、知りたくてドキドキしているのです。そして、自己PRに書かれた事柄によって、あなたがどんなITエンジニアなのか、意外とたくさんのことが相手に伝わります。

本記事では、転職希望者や職場異動を控えているITエンジニアを対象として、採用担当者に「会ってみたい」と思わせるような自己PRの書き方のポイントを、例文をあげて解説していきます。ちょっとしたポイントを見直すだけで、あなたに対する採用担当者の好感度アップは間違いなしです。


1.自己PRの目的とは、自分というITエンジニアに興味を持ってもらうことです

いきなり私事で恐縮ですが、自分の担当業務においてリーダー初体験のわたしは、今回初めてメンバ増員のためにスキルシートを拝見し、候補者を絞るという経験をしました。その際に重視したのは、やはり自己PRに何が書いてあるかでした。何が得意なのか、将来どちらの方向に進んでいきたい人なのか(スキルアップ重視かマネージメント重視か)、自己PRから垣間見える人間性はどうか…決して大きくはない自己PR欄から、意外と多くのことが読み取れるということは、わたしのそんな経験上の実感でもあります。

改めて断言しますが、スキルシートにおける自己PR欄とは、自分の経歴を長々と語る場でも、過去の武勇伝を披露する場でもなく、自分の人間性をアピールし、採用担当者に「会ってみたい」と興味を持ってもらうためにあります。自分が、ITエンジニアとしてどんな仕事をしてきたかについては、職歴欄または職務経歴書があるのですから、そこを見てもらえばよいのです。

自分の今までのスキルを表現する場所は「職歴欄」、「自己PR欄」は、自分がどんなITエンジニアなのか、どんな人間性の人なのかを、採用担当者に伝える場所であると認識してください。どんなに優秀なスキルを持っていたとしても、採用担当者に「会ってみたい」と思ってもらえなければ、次のステップへ進むことはできないからです。


2.採用担当者に「会ってみたい」と思わせる自己PR例文5選

それでは早速、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる自己PR例文を、ITエンジニアの5つの業種別にご紹介します。みなさんそれぞれの担当業務に沿って、参考にしてくださいね。なお、ご紹介するのはあくまで「例文」です。こう書けば採用担当者に必ず会ってもらえると保証するものではありませんので、その点は誤解しないようにお願いします。
また、各文例については、コピペ自由です。但し、コピーした文例を、そのまま貼り付けて使用してはいけません。ぜひ自分なりの味付けをして、アレンジして欲しいのです。そのためのベースになるのでしたら、コピー大歓迎です。

2-1.開発系業務の場合

例文その1:

私の長所は、プログラミングの速さと正確性です。
今の現場に参画してからの2年間、自分のミスによる手戻りが一度もないことが自慢です。
また、決められた期日を逸脱したことも一度もありません。 …①
今の現場では、私を含めた3名でプログラミングを中心に作業を行っていますが、構築工程だけではなく、詳細設計から動作確認後の修正作業まで一貫して担当させていただいております。
期日までに作業を終わらせることはもちろんですが、次に引き継ぐ担当者が確認しやすいように、プログラム中のコメントをわかりやすく記載するように心掛けており、チーム内で同じ記載レベルになるようにメンバ間での情報共有を徹底して作業を行っております。 …②
(295文字)

最初に自分の長所とその具体例をあげて、「おっ」と思わせる良い自己PRだと思います。(①部分)

また、②部分での記載により、この人物が、プログラミングの速さと正確性を誇るだけではなく、次に引き継ぐ人のことも配慮して動ける人間性を持つ人だということがわかります。特に、プログラミングにおいては、コメントもなく、メンテナンス時に解読に苦労するプログラムが多々存在するため、コメントを丁寧に入れる意識がある人は、それだけで好感度がアップするというものです。

例文その2:

私の趣味は、自分が未体験の言語を使ってアプリケーションを自作することです。 …①
開発の言語/環境はめまぐるしく変わっていると日頃から感じています。
そんな中で、実際の物作りに活かせる新しい技術を取得することは、自身の技術の幅を広げるだけでなく、知らなかったこと、できなかったことに挑戦できる成長のきっかけを与えてくれると考えています。
そのため、新しい技術取得に常にアンテナを張り、どんな状況にも対応できるITエンジニアを目指しています。
昨年自作したアプリケーションが、自社の社内業務に採用されたことが自慢です。 …②
(250文字)

いきなり自分の趣味の話から切り出すことによって、採用担当者の興味を引く自己PRとなっています。(①部分)しかも、その趣味が実益も兼ねているなら尚更です。全体的に自分の考えがしっかり書けていて好感が持てる上に、文頭にあげた趣味が実益に結び付いた実績を最後の最後に持ってくることによって、さらに詳しい話を聞きたいと思わせてしまう上手い構成です。(②部分)

わたしが採用担当者だったら、社内業務に採用された自作アプリケーションの詳しい話を聞くために、面接に呼んでみたくなります。

2.インフラ系業務の場合

私はこれまでサーバ設計、ネットワーク設計、構築・運用等の様々なプロジェクトに携わってまいりました。
数々の経験の中で、トラブルの原因が何となく想像がついてしまう第六感のようなものが備わりました。
一例をあげますと、電力損失でサーバインスタンスの障害が発生した際にも、即座にいくつかの原因について思い当たり、迅速な確認・対応により、サービス停止を一時間以内に食い止めることができました。 …①
そのような経験を、次の現場では同じ事象が発生しないように活かしております。
今後はこれらの経験を活かしつつも、インフラ業務だけに囚われず業務改革や後進へのノウハウの伝授についても、積極的に取り組みたいと思っております。 …②
(298文字)

「第六感」とか何を突拍子のないことを書いているのかとも取れますが、直後に具体的な事例も明記していることから、ユニークな人間性が垣間見える自己PRです。(①部分)そのまま精神論的な話が続いたら、ちょっと問題ありそうな人という危惧もありますが、②部分で今後自分がやりたいことについてもしっかり語っていることから、前向きな人間性を読み取ることができます。わたしが採用担当者だったら、第六感の話についてもう少し突っ込んで話を聞き、問題ない人物だという確認がしたくなるかもしれません。その点を確認した上で、②部分で記載されたような広い視野で自分の今後を語れる人は、好感が持てるのではないでしょうか。

3.運用・保守系業務の場合

私は、自分の担当業務をこなすだけではなく、自分自身が関わったことで何かプラスαになることを提供したいと常々考えて業務にあたっております。 …①
例えば、今のプロジェクトでは、業務効率化のための運用ツールの導入を提案し、実際に作成、提供いたしました。
その結果、作業時間を1.5人月削減し、お客様からも直接お褒めの言葉を頂戴することができました。 …②
また、プロジェクトメンバからも煩雑だった作業が楽になったと好評です。
このように業務に対して受け身ではなく、常に能動的に行動し、一緒に働くメンバやお客様との信頼関係をより良く構築できるように努めております。 …③
(267文字)

前向きな自分の強みを、うまく表現できている自己PRです。①部分について、ともすれば、「常に前向きに業務にあたっております」と平凡な表現になりそうなところを、「何かプラスαになることを提供したい」と言い換え、読み手の興味をうまく引いています。さらには、②部分で「プラスαになること」の事例についても、具体的な成果の数字をあげて明記しています。そして、最後の③部分では、①、②部分をうまくまとめた上で、さらにプラスαの自分の強みをダメ押しして結んでいます。

面接の場で、もっとプラスαの事例について聞いてみたくなってしまう、誘われる構成の自己PRです。

4.ヘルプデスク系業務の場合

私は、サポートデスクという業務の中で、いかに効率化し、人員コストを削減するかを重要視して仕事をしてきました。
性格的にも、頂いた問合せに対応するだけではなく、業務効率化のための新しい仕組みを考え実践することに対して、ワクワク感があります。 …①
今年はお客様先で大規模なシステム更改があり、お客様視点で分かりやすいマニュアルの修正を提案した結果、問合せ件数の30%減に貢献することができました。 …②
また、リーダとしてチームをマネジメントする際には、トラブル対応のロールプレイングや一次切り分けの研修等を行い、ノウハウをメンバ間で共有することにより、皆が同じレベル感で業務を進めることができるように心掛けています。 …③
(299文字)

この自己PRを書いた人の人間性が、とても良く透けて見える自己PRです。①部分の終わりの「ワクワク感」という表現によって、明るく前向きな人物像を期待させます。なおかつ、その明るさは、それ以前の文で、自分の仕事への取り組み方や性格分析がしっかり表現されているからこそです。そして、①部分の記載に対して、②部分で明確な事例を具体的な数字で示すことによって、①部分が口先だけはないことがわかります。③部分についても、リーダーとしての自分の心掛けを具体例をあげてうまく表現できており、「効率化」や「人員コストを削減する」という①で記載した仕事への取り組み方について、終始一貫している一本筋の通った、しっかりした人ではないかという人間性が垣間見れる素敵な自己PRだと思います。

5.マネジメント系業務の場合

私は、金融業界を長く担当しており、現在はチームリーダとしてプロジェクトマネージャをサポートするポジションにおります。
業務で特に心掛けていることは、急な変更やトラブルに柔軟に対応するということです。 …①
現場では、顧客都合での急な仕様変更やスケジュール変更が多く、数々の経験を積んだおかげで、チームメンバのモチベーションを落とさず軌道修正するノウハウが身につきました。 …②
また、自社の営業や顧客先の社員と日頃から密にコミュニケーションを取り、相手を想った発言をすることで、信頼関係を築く努力をしています。そのため、可能性レベルでのご相談をいただくことが多く、それに対して親身に迅速に提案できている自負がございます。結果として、当初自社から私のみ1名が参画していたプロジェクトで、最終的には20名の増員ができた経験が、私にとっての宝です。 …③
(365文字)

文字数はちょっと多めですが、それを長いと感じさせないうまくまとまっている自己PRです。まず、①の導入部で、現在の自分の担当業務とポジション、日頃の心掛けをズバリ端的に表現できており、読み手の興味をしっかり引いています。さらに、①に記載した心掛けについて、具体的に話を拡げ、それによって身につけたスキルを、詳細をうまくぼやかすことによって、面接で詳しく話を聞いてみたいと思わせることに成功しています。そして、最後の③の部分で、さらに具体的な本人の心掛けと明確な成果を語ることによって、締めもしっかりとまとまった、良く練り込まれた自己PRになっています。

わたしが採用担当者だったら、好感を持って面接の場で本人のパーソナリティを確認した上で、②部分のノウハウについて、突っ込んで詳細を聞いてみたくなるでしょう。


3.採用担当者が「会ってみたい」と思う自己PR文はここが違う!共通する3つのポイント

前章であげた自己PRの例文には、それぞれ共通項があることにお気づきだったでしょうか。本章では、採用担当者が「会ってみたい」と思う自己PR文に共通する3つのポイントについて、解説します。

1.[ポイント1]ひとつのセンテンスは割と短め

まずひとつめのポイントは、それぞれの自己PR文において、センテンスが短いということです。前章の自己PR例文を見直してみると、どの例文もワンセンテンスが1行または2行に収まる長さで書かれています。それによって、自己PR全体が小気味良くリズム感良く読むことができています。

ワンセンテンスがだらだら長いと、読む側も息切れしてしまい、良い印象を与えないものです。

2.[ポイント2]センテンスの数は5つくらいが丁度良い

ふたつめの共通するポイントは、それぞれの自己PRのセンテンスの数が、概ね5つくらいの構成になっているということです。これは、例文作成時に特に意識したものではなく、出来上がった各例文を見直したときに気がついた不思議な共通点です。5つという数に特に根拠があるわけではありませんが、どの例文も収まり良く、丁度良い長さの自己PR文となっていると思います。

3.[ポイント3]具体例を語っている

最後のポイントは、体裁でも構成でもなく自己PRの内容についての共通点です。それは、どの例文にも具体的なエピソードが語られているということです。前項であげたように、全体のセンテンスの数は5つくらいですから、決して長いエピソードではありませんが、具体的な成果や過去の事例が必ず語られています。また、エピソードをひとつに絞り端的に語ることによって、全体として首尾一貫して引き締まった自己PRになっていると言えるでしょう。


4.自己PR作成後の見直しは大事!見直しのための3つのポイントと特別付録

2章での業種別の例文を元に、自分なりに味付けした自己PRは作成できたでしょうか。そして、完成した自己PRは、やれやれと肩の荷を下ろしてそのまま提出しちゃいますか?答えは「No」です。肩の荷を下ろすまでには、実はもうひと仕事残っているのです。自己PR作成の最後の大事なひと仕事、それは「見直し」です。

本章では、自己PRを見直すためのポイントを3つ解説します。そして最後には、見直し用チェックリストの特別付録つきです。

1.[ポイント1]自分の人間性をアピールする記載があるか

書き出しから何度も申し上げていますが、採用担当者は、一緒に働くかもしれないあなたが、どんなパーソナリティの人なのかを知りたいのです。「真面目そう」「明るそう」「前向き」「ユニーク」なんでも構いません。多少あざとくても、採用担当者が「会ってみたい」と思うような好ましい人間性を自分の中に見つけ出し、業務上の体験談や成果と共にアピールしましょう。日本人は、往々にして自分自慢が苦手な傾向にあります。実は、わたしも自分アピールが苦手です。ですが、自己PRでは、その謙虚さや奥ゆかしさは一時封印して、自分の中から採用担当者が「会ってみたい」と思うような人間性を掘り起こしてみましょう。

そして、たとえすぐに思い当たるものがなかったとしても、嘘をついてはいけません。よっぽどの演技上手でもない限り、面接の場ですぐにバレます。そんな取り繕いをしなくても、今までの業務経験の中で、苦労したことや達成感を感じたこと等を丁寧に振り返ってみれば、何かひとつは必ず見つかるものです。

2.[ポイント2]ひとつのセンテンスが長くないか

2章の各例文の最後にカッコで文字数が入っていたことに、お気づきだったでしょうか?

一般的に、自己PRに適した文字数は、150300文字と言われています。そして、ひとつの文(センテンス)が、一行または二行くらいの長さにまとまるのがベストです。長いかどうかをチェックするためには、書き上がった自己PRを音読してみることが一番です。音読してみて、息が続かないようなら句読点が足りません。また、音読によって誤字・脱字にも気がつくことができるので、一石二鳥です。

3.[ポイント3]誤字・脱字がないか

誤字・脱字を見逃して、良いことはひとつもありません。もちろん人間ですから、見逃したり間違えたりすることもあるでしょう。ですが、転職や職場異動のためのスキルシートの自己PRという大切な局面で誤字・脱字があるということは、あなたの普段の仕事振りが疑われても仕方のないミスだと言わざるを得ません。何度も申し上げていますが、そんな些細なところにも書いた人の人間性が垣間見えるものなのです。

それでは、誤字・脱字を防ぐためにはどうしたらよいでしょうか?わたしからのアドバイスは、以下の3つです。

  1. 他人が書いた自己PRだと思ってチェックする。
  2. 時間が許す限り、日や時間を置いてからチェックする。
  3. 少しゆっくりめなスピードで音読してみる。誤字・脱字があったら、そこで必ず詰まります。

どんなに立派なスキルや素敵な人間性を表現した自己PRが書けても、そこに誤字や脱字があったら台無しです。自分の墓を自分で掘らないように、最後までチェックは万全にしましょう。

4.[特別付録]自己PR見直しのためのチェックリスト

最後に、今までにあげた見直しポイントをチェックリスト化したファイルを、[特別付録]としてみなさんにプレゼントです。ぜひ、ご自分の自己PRを作成した後の見直しにご活用ください。

PR_CheckList


5.こんな自己PRは逆効果!採用担当者に嫌われる自己PRとは?

最後にオマケとして、こんな自己PRを書いたら採用担当者に嫌われるというNGポイントも、ぜひ知っておいていただきたいと思います。

どんなに高いスキルを持っていても、たとえ人間性が申し分ないとしても、自己PRに以下の3つのNGポイントがあったら、それだけで採用担当者の印象は最悪です。それぞれについて、例文をあげて解説していきますので、あなたが採用担当者だったらという観点で目を通してみてくださいね。

1.誤字・脱字が多い

わたくしの10年程のエンジニア経験の中でに、開発、インフラ両方の領域で幅広く仕事担当してました
ここ5年程は、サーバ・ネットワークの提案、設計を始めた、構築、保守・運用等、様々な工程の作業を行っっておあります
特に、ネットワーク監視網もうの提案・設計似おいては、チームリーダとして人員計画や予算管理等の管理業界も経験ある
今のポジションに満足することなく、NWのスペシャリストとしてより後半囲な領域を手がけられるように、日々技術習得にも積極的に取組んでいる。 今後はリーダーとしてのスキルや経験を活かせる環境で、より大きな信頼性を求められるエンジニアになりたいと考えております。

参考までに、誤字・脱字部分を赤字下線にしてあります。

あなたが仮に採用担当者だとして、この自己PR文を目にしたら、どんな感想を持つでしょうか?わたしだったら、この自己PR文を読んだ時点で採用NGです。書いている内容がどんなに素晴らしかろうが、保有スキルが高かろうが、この誤字・脱字の多さは、論外だからです。そして、転職や職場異動時の自己PRの記載に誤字・脱字が多いということから、この人物は、自分の書いたものに対して見直しをしない、読む人への配慮もできない人だということが読み取れます。仕事に対してもきっとそういう姿勢なのだろうな、という人間性まで透けて見えてしまうのです。

2.ダラダラ長い上に内容がない

わたしのエンジニア経験の内、初めの10年くらいはプログラミングや詳細設計工程を担当する業務を行っていました。
プログラミング言語は、主にCOBOLとCとC#、HTML、PHP等を経験しております。
また、担当した業務としましては、公共システム、大手通信メーカーの工事管理システム、旅行会社の座席予約システム、大手食品メーカーの物流管理システム等で、様々な貴重な経験を積むことができました。
その後、なんとなく自然な流れでインフラ系の業務にシフトチェンジし、現在に至っております。
インフラ系の業務では、詳細設計、サーバ構築、各種テスト、運用設計等の工程を広く経験しました。
主に大手通信会社系のプロジェクトに従事にすることが多かったです。
インフラ系、開発系とも様々な業務を経験してきましたが、特に得意としているのは運用設計です。
特に、ユーザ目線で使いやすいマニュアルの作成に関しては、自分でも自信があり、お客様からも高い評価を頂いております。

こちらについても、NGポイントの箇所を赤字または青字の下線にしています。
スキルシートの自己PR欄にこれだけの長さの文が入るのかという根本的な問題は、この際横に置いておきます。問題は、この一見すると当たり障りのない自己PRが、この長さにも関わらず、書いている人の人間性が読み取りにくいという点にあります。赤字下線の部分については、経歴欄を読めばわかることをダラダラと書き連ねているだけであり、自己PRには不要な記載です。また、青字下線の記載については、「様々な貴重な経験」や「お客様からの高い評価」の具体例もなく、平凡な表現でしかありません。青字下線の記載を、本人の人間性が垣間見えるようなエピソードとして展開していれば、採用担当者の興味を引けるのに、と思わせてしまう残念な自己PRであると言えるでしょう。

5-3.抽象的で画一的(いかにもサンプルから流用してきた自己PR)

私は、Webプログラマーとして5年間勤務し、今までに様々なECサイト、Webサイトの開発を行ってきました。
年間売上数億円規模のECサイトや月間利用者数数万人規模のWebサイトの開発に携わり、一連の開発工程を幅広く経験しております。また、お客様だけではなく、一緒に働くチームメンバとのコミュニケーションを密にすることを心がけて、日々業務にあたっております。
今後は業務の幅を広げたいと考え、Rudy技術者認定試験の資格取得に向けて勉強しております。
そうしてプログラマーとしてスキルアップを図り、将来的にはプロジェクトマネージャとしてマネジメントができればと考えています。

3つめのNGポイントは、あまりに全体が画一的過ぎて、色付けや下線を付けることができませんでした。

一見すると、当たり障りのない平均点的な自己PRです。ですが、当たり障りがなさ過ぎて、書いた人の人間性がまったく透けて見えません。この自己PRから読み取れることは、「大規模のサイト開発をやってきたらしい」「周囲とのコミュニケーションを密にすることを心がける人らしい」「資格取得の勉強をしていることやプロマネ希望ということから、向上心はあるらしい」という3点のみで、そのどれもが、残念ながら特段興味を引くものではありません。これを書いた人物に会ってみたいかと言えば、正直微妙でしょう。絶対的な「不可」がない代わりに、会ってみたいと思わせる「可」も見当たらない、ちょっと残念な自己PRです。


6.さいごに ~面接で自己PRを語る際のポイントを伝授します~

自己PRの書き方のポイントについて、OK/NG例文をあげながら解説してきましたが、いかがだったでしょうか?転職や職場異動に臨むあなたの助けに少しでもなったとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

それでは最後に、スキルシートに記載した自己PRをいざ面接で説明する場合や、スキルシートに自己PR欄がなく、面接でいきなり自己PRを求められた際の話し方のアドバイスを、3つお知らせして終わりにします

(1)話すスピードは、ゆっくりめの方が相手に良く伝わる。

面接の場では、緊張してついつい早口になりがちです。早口でかつ活舌の良い人はなかなかいませんから、せっかく練り上げた自己PRも相手に伝わらなければ台無しです。話し出す前に大きく息をひとつ吸って、自分では少しゆっくりかなと思うくらいのスピードで、落ち着いて話しましょう。とか偉そうにアドバイスしているわたしも、人前で話すことが結構苦手なんですけどね。

(2)話す時間は、23分がベスト。

できれば、あらかじめリハーサルをして時間を計っておくことをオススメします。

アナウンサーではないのですから、いきなり「自己PRをお願いします」と言われて、適当な時間で淀みなく話すことは、思ったよりも難しいものです。そして、だらだらと長く話すと相手に良い印象は与えませんので、自己PRを話す時間は2分から3分程度にまとめるように、準備しておきましょう。

(3)自己PRに記載した内容と本人に齟齬がないこと

「明るく前向きな性格です」と自己PRに書いているにも関わらず、いざ面接にやってきた本人が、暗い表情でボソボソ話し出したら、相手はどう思うか改めて説明するまでもないですよね?

自己PRに嘘を書く必要はないのです。そのままのあなたの良いところを、いかに採用担当者に好ましく思われるように表現するか。自己分析と表現力の勝負です。

自己PRの書き方や、面接でのアドバイス等については、本サイトの以下の記事でも詳しく解説しています。こちらの記事も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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