
オラクルマスターシルバー合格のために私が実践した楽々勉強方法3選
データベースのスキルを証明したい。
客観的に証明するなら資格が最適ではないでしょうか。
そんなあなたにオラクルマスターシルバーはぴったりな資格です。
でも難易度や受験方法、勉強の仕方とわからない事ばかりではないでしょうか。
オラクルマスターシルバーはDBAとSQLとありますが、今回はよりスキルアップに繋がるDBAについて合格までのロードマップを3項にまとめました。
先ず、この記事を読んでオラクルマスターシルバー合格への第一歩を踏み出して下さい。
目次
1.オラクルマスターシルバーについて知ろう
オラクルマスターシルバーはオラクルデータべースを実務で扱えることを示す事が出来ます。
実務経験があるエンジニアにとっては自身のデータベーススキルの確認にもなるので、取得する事で自信にもなります。
1-1.オラクルマスターシルバーはどんな資格
オラクルマスターシルバーはオラクル社によるオラクル認定資格は4つのグレードがあり、「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」があります。
オラクルマスターシルバーはオラクルデータベースの「実務的な知識やスキル」が問われます。※1
取得することで、オラクルデータベースを実務で扱える証明となるので、即戦力となる事をアピール出来ます。
※1 『ORACLE MASTER Portal 4. データベース技術者に必要なスキルと ORACLE MASTER 2019』
https://www.oracle.com/jp/education/certification/index-172250-ja.html#5
1-2.DBAとSQLの違い
一言で言ってしまえば、DBAはデータベースの運用管理するスキル、SQLはデータの活用するスキルを問われます。
エンジニアとしてスキルアップ、仕事の幅を広げたい方は是非オラクルマスターシルバーDBAの取得をおすすめします。
1-3.合格者数、合格率について
受験数や合格者数、合格率は非公開で正しい情報がありません。
なお、合格ライン(合格に必要な得点率)は、次の通りです。
| ブロンズ | 65% |
| シルバー | 60% |
| ゴールド | 57% |
| プラチナ | ※実務試験のため、データなし |
1-4.難易度、必要なスキル、勉強時間はどれくらい
先述のとおり、試験ではオラクルデータベースの「実務的な知識やスキル」が問われますので、普段実務でデータベースに携わっていれば比較的取得しやすいです。
筆者が取得を目指していた当時は、オラクルデータベースを使ったアプリケーション開発をしていましたが、データベースツールで2~3のテーブルを結合するSQLを実行してデータ確認をしていました。運用管理の経験はありませんでしたが、普段データベースを使った開発業務をしていれば運用管理の分野も十分理解出来ます。
勉強時間は一般的には40時間~100時間といわれていて、筆者は平日1日1時間勉強するようにして約2ヶ月後に試験日を設定しました。
1-5.取得することのメリット
メリットはズバリ以下2点です。
- 実務を想定した知識・スキルが身に着けられる
- 資格手当や報奨金など収入アップに繋がる
1つ目のメリットはオラクルマスターシルバーの試験範囲には、ブロンズの「基礎知識」に加えて、日常のデータベース運用実務で使う「実践的な知識やスキル」まで含まれています。
試験勉強でスキルを体系的に習得することで、我流で検索片手に作業をする人よりも、スムーズで安定したデータベース運用が可能になります。
2つ目のメリットは会社によっては受験料の補助や取得で報奨金を貰えることも多々あります。弊社も受験料補助と報奨金があります。
また、実務的なスキルがあるとみられるので、プロジェクトへの参加の機会も増え、仕事の幅が広がります。
2.先ずは試験日を決めよう
オラクルマスターシルバー、取得すると決めたら先ずは試験日を決めてしまいましょう。
試験日を決める事でその日から逆算して勉強計画が立てられます。
2-1.試験概要(申込方法、受験方法、受験料、受験会場、試験開催頻度)
オラクルマスターシルバーの試験概要は以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
| 対象試験 | Oracle Database Administration I |
| 出題形式 | CBT方式(マウス選択問題) |
| 試験時間 | 150分 |
| 出題数 | 90問 |
| 前提条件 | 特になし |
| 合格ライン | 60% |
| 受験料 | 41,773円(税込)※2025年11月調べ |
| 受験会場 | オンライン、テストセンター |
| 試験開催頻度 | 通年・随時 |
試験時間が150分ですが、問題数が多いので簡単な問題から解き、難しい問題はその後に解くが良いです。
オンライン受験も可能ですが、テストセンターでの受験がおすすめです。
筆者はブロンズの時にオンライン受験をしましたが、試験場所を何方向からも撮影したりと厳しくチェックされるので、開始時間ギリギリまで時間を取られ、とても焦りました。
テストセンターは主要都市、また土日はどのテストセンターも早く埋まってしまいますので、早めにチェックすることをおすすめします。※2
※2 『オラクル認定試験 ピアソンVUE』
https://www.pearsonvue.com/jp/ja/oracle.html
2-2.試験の流れ、試験内容について
オラクルマスターシルバーの試験は主に「データベースの運用管理」と「SQLの基礎」の2つの分野で構成されています。
出題は2分野混在していて、これは筆者の所感ですが、割合としては「データベースの運用管理」の方が多めです。※3
※3『Oracle Database Administration I (1Z0-082-JPN)試験』
https://www.oracle.com/jp/education/certification/certification-exam-list/dba-i-1z0-082-exam/
2-3.試験日決定、勉強計画を立てスタート
受験すると決めたら、先ずは試験日を決めてしまいましょう。
先述の通り、テストセンターは主要都市、土日は早く埋まってしまうので、ギリギリだと希望日に取れない可能性があります。
仮にオンライン受験をするといてもテストセンター同様に土日は早く埋まってしまうので、注意が必要です。
また、試験日を先に決めておくことで試験勉強にタイムリミットを設ける事が出来て、やる気も出ます。
筆者の場合は、約2ヶ月後の土曜日の午後早い時間に設定しました。
その日は長年の友人達との楽しい会が予定が入っていたので、合格して楽しい時間を過ごす事を目指して勉強を開始、継続しました。
勉強計画は【平日1日1時間、1日1章】を目指しました。
章によってはボリュームがあり、1時間では終わらないものもありそうだったので、その場合は翌日に持ち越して、遅れは土日で補う事にしました。
さあ、あなたも合格後のご褒美込みの勉強計画を立ててスタートしましょう。
3.おすすめ勉強方法
合格するにはどんな教材が良いのか、どんな勉強方法が良いのか、悩みどころですね。
そこで、筆者がやった効果的な勉強方法をお伝えします。
3-1.「黒本」で勉強する
「黒本」 ※4での勉強が一番効果的です。
黒本は日本オラクル株式会社が監修している非常に情報の信頼度が高い参考書で、試験に出やすい重要なポイントを豊富な図解で丁寧にわかりやすく解説がなされています。
また、各章末ごとに練習問題と巻末に模擬試験1回分が用意されているので問題集としても活用できますし、巻末に模擬試験1回分が掲載されています。
1冊でほぼ全て網羅しているコンパの良い本です。
勉強方法としては最初に章末の練習問題を解くと良いです。不正解ばかりとなるかもしれませんが、先ずはここでどういった事を問われるのかを理解しましょう。
更に筆者は練習問題の設問毎にあるチェックボックスに、正解不正解を〇×で記録し、章毎に正解率を記録しておきました。
そうすることで、どの章のどの部分を重点的に勉強べきかを明確にする事が出来ました。
練習問題は繰り返し実施する事をお勧めします。
筆者はチェックボックスの数が設問毎に3つあったので、3回実施、正解率98%にして自信を付けました。
※4 『オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I』
https://amzn.asia/d/a2EMhiz
3-2.模擬問題で力試
「黒本」の巻末にある模擬試験は是非早めに挑戦してみて下さい。
模擬試験は各章ごとの練習問題よりも更に実際の試験の内容を網羅しています。不正解となった問題が習得出来ていないところだとわかります。不正解の問題の関連する章を重点的に復習することで、効果的に勉強をすすめることが出来ます。
筆者は各章を1回勉強した上で実施し、これも正誤と正解率を記録しました。
そして不正解の多い章から順に練習問題→参考書部分で勉強→練習問題を実施しました。
また、模擬試験の問題はWebアプリもあるので、隙間時間の活用出来ます。模擬問題も何度かやっていると自然と順番で答えを暗記してしまっていたりするものです。
Webアプリは出題順がランダムになっているので、問題と解答をセットで習得してるかが問われます。筆者は主に通勤などの移動時間に活用し、不正解の問題はメモして該当する章を必ず復習するようにしました。
3-3.おすすめ『Oracle無償セミナーを受講』
日本オラクルが運営する「Oracle University」には資格取得を支援するプログラムを毎年のように開催していて再受験無料キャンペーンや無償セミナーを実施しています。※5
無償セミナーは、有償の研修コースの一部やコンテンツの一部を受講出来きるセミナー、試験範囲全体から出題される問題で力試しできるスキルチェックセミナーまた、試験の傾向と対策セミナーと大変おススメです。
筆者は試験の傾向と対策セミナーを受講しました。
講義は「データベースの運用管理」が主で、どういった勉強方法が良いや、重点的に勉強しておく箇所などポイントも教えてくれました。
筆者の所感ですが、試験には提供された資料の練習問題と同じ様な問題が多く出題されていました。
是非有効に活用して下さい。
※5 『ORACLE MASTER 取得応援キャンペーン 2025』
https://blogs.oracle.com/oraclemaster/om-campaign2025
4.さいごに
オラクルマスターシルバーはオラクルデータベースの運用・管理、SQLの基礎知識を習得したことを客観的に証明できるので、新たなプロジェクトへの参加など仕事の幅を広げることが可能となります。
また、習得したスキルを直ぐに実践的に活用出来ることで、エンジニアとしての自信にもなります。
是非取得してエンジニアとしてスキルアップして下さい。




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