エンジニアになるための適正を知ろう!

自分のエンジニア適性を知るにはどうしたらいい?その方法を丁寧に解説します!

ENGINEER.CLUB編集部

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これからエンジニアを目指す方にとって、エンジニアとして活躍するための適性とは何なのか、そこは気になるポイントだと思います。また現在エンジニアとして働いている方でも、自分には適性があるのかどうか、不安になられている方もいらっしゃると思います。結論から申し上げると、エンジニアとしての最低限の適性はあるものの、それ以上は他の職業と同じく、勤勉さと努力が重要なのです。その辺について、深く考察していきたいと思います。


1.エンジニアに求められる一番の適性は勤勉さ

どんな仕事でも勤勉さが重要なのは、言うまでもありません。システムを作ることが好きで、与えられた仕事をきちんとこなすことができるエンジニアでも、いつの間にかその環境に慣れてしまい、知らないうちに成長が止まってしまうということはよくあります。そういう意味では、エンジニアという仕事は孤独なところがある分、何もしないと成長から取り残されるリスクがある仕事といえます。よくあるのが業務案件でそれほど高い技術が求められず、新しい技術情報が入ってこないパターンです。そんな仕事環境に慣れてしまうと、知らず知らずのうちにエンジニアとして力が退化してしまいます。常に進取のソースコードなどの最先端技術を習得する努力を怠らないことが、エンジニアとしての重要な適性なのです。

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2.エンジニアの適性がある人物の3つの特徴

2-1.1日中パソコンを触ることが苦にならない

エンジニアとして働く場合、やはりパソコンを操作する時間が圧倒的に多いのは必然です。つまりパソコンのキーボード操作に抵抗感のある人は、エンジニアとしての適性は厳しいでしょう。エンジニアを志望する人でパソコン操作があまり好きではない人は少ないのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、エンジニア採用において未経験採用が増えている現状においては、エンジニアとして職場に配属された後、改めてパソコン操作に対するストレス耐性の低さに直面する人もいます。もしエンジニア職を志望するのであれば、パソコンでの長時間作業ができるかどうかは基本的なポイントです。

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2-2.日本語じゃないソースコードも苦にならない

ご存知の通り、エンジニアとしてプログラミングをする場合、そのソースコードは日本語ではありません。たいていのソースコードは文字列で、それまでの教育で受けてきた語学とは全く表示も様式も異なるものです。ある意味、別世界なのです。その文字列をずつと見ながら、正確かつ美しいソースを書き、指定通りの動きをすることを求められるエンジニアという仕事は、このソースコード表記を好きになれるかどうか、そして少しのバグも発生しない正確さを追求できるかどうかが求められるのです。

2-3.解のある仕事が好きな人

エンジニアという仕事は、本来は数値ではない文字や色などの情報を、数値で表現する作業です。これが、“コード化”と呼ばれているものです。どのようなものをコード化するのも、コード化されたデータ自体をどのように演算するのかを決定するのも、エンジニアの仕事です。エンジニアにとって重要なのは、どのような演算をするのかという目的に対してきちんと機能するために、最適なソースコードを書くことです。その作業は、数学の数式を解く作業に似ています。文学的表現や絵画デッサンのような人それぞれの独自表現があってはならず、必ず解があるべきなのです。


3.自分の志向を客観視できる各種ツール紹介

1章ではエンジニアとして働く上での最低限の適性を見てきましたが、自分自身の適性を図る客観的なツールもいくつかあります。それらをいくつかご紹介したいと思います。

CABテスト

エンジニアやプログラマーなどの採用試験に使われることの多いテストです。暗算や法則性、暗号などの分野の論理的思考能力を図るためのテストで、そういった能力が求められるIT企業の採用試験で使われています。インターネット上に例題が掲載されているので、試しに自分でやってみるのも良いでしょう。全く歯が立たなかった場合、エンジニア職に向いていない可能性があります。『Study Pro SPI無料学習サイト』内に、CABの問題もいくつか用意されているので是非活用して下さい。

・キャリアワールド『CAB命令表の適性試験練習』

こちらもCABの例題が掲載されています。エンジニアを目指す人に必要とされる、プログラムを読み取る力をチェックすることができます。きちんと順番通りに処理を行えるかどうか、その適性をチェックできます。


4.成功しているエンジニアからみる適性のヒント

4-1.言葉の向こう側から見えてくるエンジニア適性の本質とは

先人の言葉から見えてくるエンジニアという仕事の適性は、大きく二つのフェーズに分かれるといえます。まずは新人として働き始め、基礎的なことをマスターした上で綺麗でバグらないソースコードを書けるようになるエンジニアフェーズです。これは定量的な仕事処理能力が最優先で求められ、ほとんどのエンジニアはこのフェーズだといえます。忍耐強く、正確にソースを書くエンジニアはどの案件でも求められ、仕事に困ることはないでしょう。このフェーズで求められる適性は、正確性、納期といった仕事が上手く回るために必要なものです。

次のフェーズは、エンジニアでありながら、世の中にないものを考え、カタチにする適性です。これは全てのエンジニアに適用するのは難しいかも知れませんが、優れた先輩エンジニアの伝記や記事に触れることで触発される可能性はあります。事実、アメリカではFacebookがブームになった時、ザッカーバーグのようになりたいと在学中にプログラミングを学ぶ学生が大幅に増えたそうです。

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4-2.数々の先輩エンジニアの貴重な言葉

エンジニアの適性を知る大きなヒントの一つは、先輩エンジニアの名言や言葉からヒントを得るというものです。エンジニアに限らず、先人の言葉から学ぶという手法は、どんな職業でも有効なアプローチです。それでは有名なエンジニアの言葉を見ていきましょう。

・「自分で思い描いたことを、自らの手で作り上げられること」

ARアプリ「セカイカメラ」を世に出した井口尊仁氏

井口氏いわく「今日の環境で自分が技術者だったら、どんなにやり甲斐があっただろうか」と語っています。それほど開発環境が以前より恵まれている以上、エンジニアとしての可能性は膨らんでいるのかも知れません。AIの出現で単純作業はどんどん自動化が進むことが予想されるだけに、構想力と実現力がこれからのエンジニアに求められるのです。

 

・「作りたくないものを作らされることもある。でもその経験が、必ず次に生きる」

ロボットクリエイター高橋智隆氏

どんな仕事もそうですが、エンジニアの仕事も自分のやりたいことばかりできるわけではありません。しかし高橋氏は、「作りたくないモノだからこそ、工夫して効率的に作ろうとして頭をひねって生まれたアイディアがたくさんある。それが、現在財産になっている」と語っています。地道に勤勉に努力を続け、経験とノウハウを積み重ねていくこともエンジニアとしての重要な適性です。

・「一行のログの向こうには、一人のユーザーがいる」

クックパッドのインフラエンジニアの言葉

どんなサービスを構築するにしても、エンジニアはそのサービスの向こう側にいるユーザーのことを考える視点の大事さを考えさせられる言葉です。より上流工程にエンジニアが進むには、マーケティング視点が欠かせません。それはすなわち、顧客視点を持ったシステム構築をするということです。単なるシステム構築ではなく、顧客に支持されるサービス設計ができるエンジニアはAIに絶対勝てる存在です。

・「プログラミングとは、私にとっては“こんなことを考えたよ”という表現であり、そのための手法です」

Winny開発者の金子勇氏

ソースコードを使って表現する、エンジニアの仕事のやりがいと可能性の大きさを感じさせてくれます。これは、スペシャリスト志向のエンジニアの適性を象徴しています。誰よりもシンプルで正確なソースコードを追求していくのも、エンジニアの重要な適性の一つです。

4-3.海外エンジニアの言葉

ITの本場、アメリカのエンジニアはどんな名言を残しているのでしょうか。その名言を通じて、エンジニアに求められる適性のヒントを見ていきたいと思います。

・「プログラミングとは、交響曲を作曲するようなものだと思っています。プログラミングとは、同時に、さまざまなレベルで、物事が動かなくてはならないからです」

プログラミング言語Perlを開発したラリー・ウォール

プログラミングのソースコードの正確性を、交響曲に例えるあたりが美しいですね。全ての楽器が奏でる音律の調和が、ソース一つ一つの整合性と類似性があるということですね。

・「シンプルであれ」

オブジェクト志向プログラミング言語Javaの生みの親であるジェームズ・ゴスリン

これは、エンジニアの仕事のずばり本質を突いています。優秀なプログラマーの作成したソースコードはシンプルで美しく、誰が見てもわかりやすい表記になっています。

・「もっと知りたい、もっと良くしたいという情熱がなければ、イノベーションは起こらない」

スティーブ・ジョブスとアップルを立ち上げけ、AppleIAppleⅡをほぼ独力で開発したスティーブ・ウォズ二アック

アップルの創業者の一人で、伝説の天才のプログラマースティーブ・ウォズ二アックは、数多くのプログラマーから尊敬されているアメリカを代表するエンジニアの一人です。エンジニアの適性として、知的向上心と情熱も重要な要素であることがわかります。


5.適性結果に合わせた自己実現の方向性

5-1.エンジニアに向いているのならこれを押さえる

今までいろいろ見てきましたが、自分にエンジニアとして適性があると確信が持てたならば、まずはいくつか実行に移し、経験を深めることをおすすめします。

  • 勤勉なスタンスと努力の証にもなるITパスポート等の資格の取得する
  • TECH PLAY』などテクノロジーに関わるイベントに参加してみる
  • 電車の中などスキマ時間を活用して、プログラミング系サイトを活用して知識を吸収する
  • 有名なエンジニアの本を購入し、その技術向上の方法や新サービスの作り方を学ぶ
  • 友人知人のエンジニア人脈を作り、生の声を聞いて参考にする

5-2.エンジニアに向いていない場合の参考仕事例

エンジニア職に希望を持っていたものの、エンジニアの仕事内容や現場市場を知れば知るほど、自分が向いていないと感じる方もいるでしょう。その場合は、速やかに職種転換をした方が良いと思います。もともとエンジニアを志向する方は集中力を持って作業をするスタイルの仕事が向いていると思われるので、そういった仕事を探してみましょう。

【エンジニアに向いていなかった場合の職種転換例】

  • やはりモノづくりをしたいメーカー系
  • 人とあまり関わりたくない研究職、デザイン系
  • 社会の役に立ちたい→福祉系

6.まとめ

エンジニアに自分が向いているかどうかを早く把握し、向いているなら早めの努力を、向いていないなら違う職種への転向をお勧めします。ただ大事なのは、どんな仕事でも粘り強く継続して努力を続け、成功体験を積み重ねることです。

  • エンジニアに求められる一番の適性は勤勉さ
  • パソコン作業やソースコードとの親和性など、エンジニアとしてやっていく最低限の適性は必要
  • CABなど数学的思考能力が自分にどれぐらいあるか試してみるのも有効
  • 成功した先輩エンジニアの言葉から、エンジニアの世界で求められる適性を感じ取る
  • 向いている場合は、資格取得や勉強会参加、書籍の購入など、日々の自己研鑽を実行に移す
  • 向いている場合は、エンジニアネットワークを作り、生の声を聞く機会を作る
  • 向いていない場合は、似たような志向の職種からあたってみる

 

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