積極的に情報収取しよう

ITエンジニアの情報収集に活用すべき情報メディア一覧

ENGINEER.CLUB編集部

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One dayインターン

1.自己のスキルアップとマーケティングに役立つメディアとは

あなたは今、日常の業務に役立つ最適なWebサイトをいくつご存知でしょうか。自分のキャリア形成に貢献してくれるWebサイトをいくつお持ちでしょうか。ITに詳しいエンジニア方でも、意外とそういった情報収集には無頓着な人が多いのが実態です。

自分のスキル不足を補完してくれるWebサイト、自分のこれからの生き方の参考になるWebサイトをリストアップしておくだけで、日々の仕事がより楽しくなり、意味深いものになります。何より仕事に取り組む姿勢がより積極的になり、自己成長のスピードが増すという効果が出てくるのです。この“調べる”というアクションは、現在の自分の状況の客観視化を促進させ、自己の将来への興味も喚起させます。特にあなたと同じエンジニアは“優れた知見を共有する”という意識が高いため、開発のソースや効率的な業務改善方法などのノウハウを惜しげもなく開示してくれているコンテンツが山ほどあります。

そういったノウハウを活用しない手はありません。ここでは、カテゴリー別に日常業務で役立ちそうな代表的なサイトを集めてみました。自分のスキルを伸ばしたい時、技術的な壁に突き当たった時、便利なツールを探したい時などに、是非活用して頂ければ幸いです。

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【ITニュース系メディア】

・IT Media

http://www.itmedia.co.jp/

IT業界で働く全職種の人に役立つ、IT系ポータルメディアの代表格です。一般的な記事からネットで話題になっているニュースまで、幅広いテーマが網羅されています。『エンタメ分野だけじゃない VRビジネス活用の最先端を追う』といったマーケティング的な切り口の充実記事も満載です。編集の中立性が保たれているのが特徴で、YahooBBの不具合が広まっていた時、「YahooBBはどうなっているのだ?」という事実ベースの記事を掲載し、1文字も変えさせなかったのは有名なエピソードです。客観性が高いため、企画書用のエビデンスとして活用できる記事が多く、システム構築提案に使える要素が相当あります。

  • 運営会社/アイティメディア株式会社
  • 媒体情報/2億ページビュー、3000万ユニークユーザー、月4000本の記事を発信(企業サイトより)

・ギズモード・ジャパン

https://www.gizmodo.jp/

宇宙、AI、ロボット、ドローンなど、旬なITテーマが満載で、次に来るビジネストレンド情報を収集するのに役立つメディアです。アメリカ発のメディアで、日本では株式会社メディアジーンが運営しています。「ロボット同士の戦いバトルボットが復活。ついに人工智能の時代へ」「セキュリティの弱点は人間。ソーシャルエンジニアリングの裏側」といった外国人記者が深く切り込んだ記事は読み応えがあります。日本のメディアはこういった分野が弱く、本当は英語の原文で読めるのが理想ですが、上手に日本語に訳してくれているのでスイスイ読めます。

  • 運営会社/株式会社メディアジーン
  • 設立者/ピーター・ロジャス
  • 媒体情報/月間PV6900万回(2014年)Wikipediaより

Wired(ワイアード)

https://wired.jp/

ビジネス、インターネット、ジャーナリズム、カルチャーなどのテーマを扱っているメディアで、IT業界の現場レポートコンテンツは、自分が働く職場を客観的に見る視点を与えてくれます。個人的には2014年にマサチューセッツ工科大学で開催された日本とアメリカの学生が集まったプログラミングコンテストのレポートが印象的でした。タイトルは『米国エンジニアリングのいまを体験せよ:日本VSアメリカの学生プログラミングコンテスト』というもので、まるで現場にいるかのように錯覚するぐらいのレベルの高いレポート記事です。“WIRED プログラマー“のキーワードで検索すると、世界のプログラマー事情がわかる記事に簡単に辿りつけるので貴重な存在です。

  • ・運営会社/コンデナスト・パブリケーションズ
  • ・設立/19931

ビジネス、インターネット、ジャーナリズム、カルチャーなどのテーマを扱っているメディアです。

GIGAZINE

http://gigazine.net/

このサイトは管理人の山崎恵人が2000年に個人サイトとして開始したサイトで、公式サイトの情報によると20151月時点で月間132PVを叩き出すモンスターサイトです。内容がiPhoneなどのハードウェアからゲーム、萌え系まで、幅広いテーマを画像たっぷりで作りこんでいます。エンジニア同士が盛り上がるネタは相当あるのではないでしょうか。このサイトは、英ガーディアン紙に『世界で最も影響力がある50のブログ』に選ばれました。「トンデモ発明品を作り続ける女性が語る“意味のないもの”を作り続ける意味とは?」「ストⅡの対戦シーンを動きから音まで完璧に再現するムービーが大人気&海外でも注目を」といったブロガーの独自の視点が反映されたコンテンツが特徴です。このメディアの最大の特徴は、編集長であるサイト運営者が誰にも介入されることなく、独自の価値観と判断でどんどんコンテンツを発信していることです。『プログラマーたちが使った開発ツール2016年トップ50のランキング』という記事はかなり役立ちます。

  • 運営会社/株式会社OSA(所在地:大阪府茨木市)
  • 編集人/山崎恵人
  • 媒体情報/月間PV9213万 訪問者数2236万人(※20184月実績 GIGAZINEより)

TechCrunch Japan

https://jp.techcrunch.com/

アメリカ発のニュースサイトで、日本やアメリカのIT系スタートアップ事情の情報を配信しています。アメリカ西海岸のシリコンバレーエリアの起業情報が充実しており、日本でもIT系企業家やベンチャーキャピタルなどの読者に人気があります。エンジニアにとって、新しいサービスの裏側ではどんな技術が使われているのか、またサービスを構築する過程においてエンジニアがどのような役割を果たしたのかという視点を持って読みこなすと、自分の将来のキャリアイメージや理想とすべき仕事の進め方のヒントが見つかることも多いです。

  • 運営会社/AOL
  • 設立者/マイケル・アーリントン
  • 媒体情報/月間PV1135PV20174月実績)、記事数63.900

Web制作系メディア】

Ferret

http://buildupp.net/seo/web-media-best15#Ferret

Webマーケティングに強くなるメディア”がコンセプトで、ダウンロードできる資料が81件もあり、かなり充実しています。『会議議事録フォーマット』『ガントチャートのフォーマット』『3C分析のテンプレート』『ワークフローの記号とその意味』といった今すぐ使える資料が豊富にあり、資料ごとにダウンロード数が出ているので人気度もわかります。また「動画プロモーションのメリット」や「ディープラーニングAI活用型リターゲティング広告」など、話題のテーマにも触れています。

  • 運営会社/株式会社ベーシック
  • 設立者/秋山勝
  • 媒体情報/月間PV450PV、会員数38万人(※Ferretメディア広告より)

LIG inc

https://liginc.co.jp/

上野にあるWeb制作会社LIGがプロデュースするLIGブログは、社員総出演でWebに関するテーマをコミカルに切り口で紹介するコンテンツで人気が爆発しました。月に600PVも叩き出し、その経緯も惜しげもなく公開されているので、PVを伸ばしたいWeb担当者にはかなり参考になる考え方やノウハウが詰まっています。「誰でも簡単にハイセンスなホームページが作れるサービスがあると聞いたけど、嘘だった」「Facebookのいいね!数を維持したままサイトをSSL化する方法」といったユニークな切り口のコンテンツが、多数掲載されています。

  • 運営会社/株式会社LIG
  • 運営者/吉原豪
  • 媒体情報/月間PV720PV、記事数500020169月時点)

SEO Japan

http://www.seojapan.com/blog/

2002年、日本初のSEO情報サイトとして誕生しましたのがSEO Japanです。「コンバージョン率効率化とABテスト:SMX West2018ワークショップ」「Googleがモバイルファーストインデックスを拡大させ始めた模様」といった海外のSEO対策関連ニュースを配信しています。Googleのマット・カッツ氏のリリース記事や講演内容を現地で情報収集し、一足早く発信することでSEO関係者の間では一時期ブームになったサイトです。そういう意味では、SEO情報発信メディアの草分けといえるサイトです。

  • 運営会社/アイオイクス
  • 運営者/滝日伴則
  • 媒体情報/非公開

WebForum

https://webtan.impress.co.jp/

Web制作担当者にとって、制作する時のお助けサイトとしては老舗のサイトです。インプレスが提供しており、「欧米で人気のLP作成ツールUnbounceUXCVRを高めるフォーム配置4つの工夫」や「東急ハンズのWeb担当者えんじぇるが大事にしている3つのこと」「デザインが悪く使いづらいサイトは、グーグルの評価が下がるんだって!?」といったドキっとするコンテンツが満載です。効果的な使い方としては、右上にあるWeb担サイト内検索BOXの活用がオススメです。キーワードを打ち込むと該当記事が一覧で表示されるので、即効性の高いWeb関連の技術を探している人にはもってこいです。この小さな窓が、アナタをWebに関する便利情報へ導いてくれます。例えば「ABテスト」と入力すると、詳細に説明してくれているユーザー投稿記事がたくさん掲示されます。Web関連のお悩みはかなりの部分が解決できると思います。

  • 運営会社/株式会社インプレス
  • 運営者/小川亨
  • 媒体情報/月間PV2700275PV、月間UU448885UU(※201712月実績、広告媒体資料より)

CREIVE

https://creive.me/

Webクリエイター向けの総合情報サイトです。WebデザインからWebマーケティング、ライフハックまで、幅広いテーマを扱っています。「デザインに役立つ!黄金比や白銀比の比率を計算してくれる5つのツール」「最近話題になったイケてるWebサービス・アプリ11選」といったすぐに役立つコンテンツが多いのが特徴です。

  • 運営会社/ルノハ株式会社
  • 運営者/穂積かずゆき
  • 媒体情報/非公開

【技術系メディア】

Qiita

https://qiita.com/

有名なエンジニアのための技術情報共有サービスサイトです。「Qiitaは、エンジニアリングに関する知識を記録・共有するためのサービスです。コードを書いていて気づいたことや、自分がハマったあの仕様について、他のエンジニアと知見を共有しましょう」と書かれている通り、情報共有を推進しています。「Pythonで競プロやるときによく書くコードをまとめてみた」「開設後3週間で収益10万円を得た個人開発サイトでやったことの全部を公開する」といったエンジニア各人の経験ノウハウが結集しているサイトです。このサイトは公開ソースコードですから使用可能ですが、通常のソースコードには著作権があります。そのため、自分で多少加工することで加工前のソースコードが加工後のソースコードにとってアイディアレベルでしかないようにする必要があります。そういう意味でも、堂々と共有用に公開されている優れたソースコードは貴重な共有知的財産でもあります。

  • 運営会社/Increments株式会社
  • 設立者/海野弘成
  • 媒体情報/月間UU250万人(201610月)

POSTD

https://postd.cc/

“プログラミングするエンジニアに向けたトレンドメディア”という素晴らしいコンセプトのメディアです。海外で発表された元Google社員のノウハウ開示コンテンツや有名コンサルタントの執筆記事を日本語に翻訳し、公開してくれています。一言でいうと非常にレベルが高く、相当読み応えがあります!高度なマーケティング理論っぽい記事もたくさんあり、マーケティングの考え方も学びたいエンジニアの方にはかなり魅力的なサイトではないでしょうか。また「PythonKerasを使ってAlphaZero AIを自作する」「カオステストでHTTP/2の問題を見つけ出す」といったエンジニア向けのマニアックな技術ネタもたくさん掲載されています。

  • 運営会社/メディアテクノロジーラボ
  • 媒体情報/非公開

StackOverflow

https://ja.stackoverflow.com/

海外のプログラミングに関するノウハウが掲載されているサイトです。「Javaで空文字かどうか判定する方法」「検索scope Whereの記述の仕方」といった質問に対して、それぞれの回答が掲載されています。かなりのソースが掲載されているので、エンジニアにとっては即効性の高いサイトです。

  • 運営者/Stack Exchange,Inc
  • 設立者/Jeff Atwood ジョエル・スポルスキ
  • 媒体情報/登録ユーザー967000人(20121月 Wikipediaより)

GitHub

https://github.com/

開発用ソースコード管理サービスサイトです。スローガンは、「Social Coding(社会的なコード記述)です。公開されているソースコードを閲覧したい時や、バグの管理をしたい時に役立つサイトです。人気の記事が一目瞭然でわかるGitHub Trendingなどの姉妹サイトも充実しています。2009年のユーザ調査によると、GitHubは最も人気のGitホスティングサイトになりました。

  • 運営会社/GitHub,Inc
  • 媒体情報/非公開

・ネットワーク入門サイト

http://beginners-network.com/

ネットワークがどのように接続されて通信を行っているか、イメージで分かるように具体例を挙げて基礎から説明してくれています。サイトの構成が辞書のようになっており、まだネットワーク系の知識がゼロの方でもこのサイトで一から勉強できる貴重なサイトです。「基本編」「応用編」「設定編」「トラブル対応」「資格・就職」「新着情報」「コラム」から構成され、ユーザーが知りたいコンテンツへすぐいけるように設計されています。

  • 運営者/きよぽん
  • 媒体情報/非公開

・@IT

http://www.atmarkit.co.jp/

ITエキスパートのための問題解決メディア」というコンセプトのIT技術者・管理者向けのサイトです。製品や技術に関連する解決記事や、掲示板、質問コーナーが充実しています。このサイトは2カラム構成ですが、右カラムの真ん中に総合記事ランキングコーナーがあるのですが、ここはIT業界の人間の興味の優先順位が反映されていて非常に参考になります。市場のニーズやすぐ役立つスキル、サービスのトレンドなどいろんなジャンルが満載です。

  • 運営会社/アイティメディア株式会社
  • 運営者/大槻利樹
  • 媒体情報/非公開

エンジニア向けのWebサイトを情報収集に活用し、大成功した面白い話があります。以前出会った学生プログラマーが、Webサイトを活用して大化けした話です。彼は三重の公立高校を出て、現役で東大工学部に入学しました。そこでプログラミングに目覚め、プログラミング系のWebサイトを活用して独学でスキルを磨いていきました。そして一定レベルに達するとシステム開発系のインターンシップに応募し、そこで実践能力をマスターしたのです。その後独自に株式投資システムを開発し、その利益でマンションを購入しました。本人のやる気があれば、Webを上手に活用することでどこまでできるかという好事例だと思います。


2.究極の情報収集は達人に相談すること

今まではメディアを活用したエンジニアの情報収集について述べてきましたが、実は一番効率的に情報収集ができてモチベーションも上がるのは、自分が知りたい領域の達人に相談することです。

生身の人間に聞くことで、その場でダイレクトに答えが返ってきて、わからないことがあればすぐにその場で聞けるというメリットがあります。また聞きたいことに関する派生的なアドバイスをもらえることも、結構あります。エンジニアの達人は自分の技術を教えることに抵抗感のある人は少なく、そういった人が技術を公開しているサイトやブログも多数あります。まずは自分でインターネット検索で調べてみて、それでも解決しない場合は、勇気を持ってメールを送ってみるのも有効だと思います。

これだけインターネットが発達した時代ですから、場所が離れていても、簡単にメールで連絡を取り合うことが可能です。仲良くなれば、スカイプ等でコミュニケーションすることも有益でしょう。また先述したエンジニア向けコミュニティ紹介メディアを活用し、自分にピッタリのコミュニティを活用するのも効果的です。エンジニアにとって、自分に合った情報収集法を見つけることは自己成長にとって欠かせないものなのです。

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