
VBAのArray関数とは?基本的な構文と使い方について解説
VBAで配列の要素数を設定するには、大きく分けて2つの方法があります。「宣言時には変数名の宣言だけをして、Array関数で指定した値を要素数にする」と、「宣言時に要素数を指定する」です。ここでは、前者について説明します。
目次
1.Array関数について
1-1.Array関数とは
Array関数は、Variant型で宣言された変数に配列としての値を設定する関数です。複数の値を設定する時は、「,」(カンマ)で区切ります。
1-2.Array関数の構文
Array(arglist) arglist:配列 設定しない場合は、長さ0の値が設定されます 複数の値を設定する時は、「,」(カンマ)で区切ります Array(arglist1, arglist2, …)
2.Array関数の使用例
2-1.基本的な使用例
2-2-1.初期値設定
要素数3の文字列値を設定
Sub sample01() Dim arr As Variant '① '配列の値を設定 arr = Array("001", "002", "003") '② End Sub
①通過時点の配列の内容
Variant型の変数を定義しただけなので、何も設定されていません。
②通過時点の配列の内容
Array関数で要素を3つ分定義しているため、文字列値が設定されています。
要素数3の数値を設定
Sub sample01() Dim arr As Variant ‘① '配列の値を設定 arr = Array(1, 2, 3) ‘② End Sub
①通過時点の配列の内容
Variant型の変数を定義しただけなので、何も設定されていません。
②通過時点の配列の内容
Array関数で要素を3つ分定義しているため、文字列値が設定されています。
2-2.その他の使用例
Arrayで配列に値を定義した後に、さらに値を追加したい場合は下記のようにします。
'配列を要素数3で宣言 Sub sample02() Dim arr As Variant arr = Array("001", "002", "003") '① '配列arrの値をそのままに要素数を4に変更 ReDim Preserve arr(3) '配列arrの4つ目の要素に値を設定 arr(3) = "004" '② End Sub
①通過時点の配列の内容
Array関数で、要素3の配列として定義されています。
②通過時点の配列の内容
ReDim関数で追加された4番目の要素に値が設定されています。
3.Array関数を使用する時の注意点
Array関数からは、多次元配列の作成はできません。多次元配列を作成する場合は、配列の要素数を宣言する必要があります。
4.最後に
Array関数は、変数に配列として一括で値を設定することができます。要素数が定義されている配列には使用できませんが、用途に合わせて使い分けてください。
コメント