18下期 JP1勉強会レポート Vol.1
1.勉強会の概要
株式会社日立製作所が開発・発売している日立オープンミドルウェア「JP1」について、
JP1全般の知識と運用に必要なテクニカルスキルを学習。
最終的にはJP1認定資格制度のなかで、最もエントリ向けの資格「JP1認定エンジニア」の
資格取得を目指していく勉強会です。
2.今回のテーマと内容
今回のテーマは、JP1初心者の方向けにJP1の基本的な内容についての紹介でした。
とその前に、講師含め勉強会参加者全員で自己紹介を行い。これまでのJP1経験であったり、
今現在どのような業務に携わっているかなどお互いの情報を共有しました。
参加者は色々な現場業務を行っていて、「へー、そんな現場でJP1を使っているんだぁ」と
感じることもあり、なんだかJP1の事をもっと良く知りたいとワクワクしてきました。
さて、早速講義内容になりますが。
2.1 そもそも「JP1」とは?
JP1は、日立製作所が開発・販売している、企業のITシステムの稼働監視、業務自動化、
IT資産管理、およびインフラ管理などを統合的に行う、ITシステム運用管理ソフトウェアです。
システムの管理は、大きく分けると企業のインフラを担う「業務システム」の管理と、
社員が業務で使用する「オフィスのパソコン管理」に分けられます。
そこで、JP1ではそれぞれを効率よく管理できるよう、次のような製品を用意しています。
≪業務システムの管理≫
●オートメーション(IT運用自動化、ジョブ管理、バックアップ管理)
~業務システムの運用自動化~
企業では、営業所の受注データ、工場の在庫データの集計など、毎日または毎月など、
決まったサイクルや日時でデータを処理しています。これらの処理をJP1で自動化することで、
人手による運用負担を軽減できます。さらに、オペレーションミスを防止できるので業務実行の信頼性向上につながります。
●モニタリング(統合管理、ITサービス管理、パフォーマンス管理、ネットワーク管理)
~業務システムの監視(サーバ/アプリケーションの稼働情報、イベント(メッセージ))~
サーバやアプリケーションの稼働情報を収集し、予兆を検知することで、トラブルを未然に防止できます。
また、各サーバ上での業務の実行状況やネットワーク、サーバ、アプリケーションの状況を集中監視できるので、システム全体を広く見わたすことができます。もし障害が発生してしまった場合には、障害を早期に 検出し、障害個所を迅速に特定できるよう支援します。
≪オフィスのパソコン管理≫
●ITコンプライアンス(資産・配布管理、セキュリティ管理)
~パソコンの資産管理と情報セキュリティ対策~
ソフトウェアのライセンス情報やハードウェア情報を一元管理でき、「オフィスのパソコンは台数が多くて把握しきれない」という 管理者の悩みを解消します。また、ハードディスクの暗号化や データの持ち出し制御によって、機密情報の漏えいを防止することもできます。
2.2 「JP1認定試験」って何?
JP1技術者資格認定制度は、JP1の一定以上のスキルを有する技術者を日立製作所が認定する制度です。
セールスからシステム構築・運用まで目的ごと、さらにレベルごとに資格を設け、「JP1試験」により、厳格・公正な評価基準でそのスキルレベルを認定します。
<JP1認定エンジニア>
初級レベルの資格
JP1全般の理解、および運用に必要なテクニカルスキルを
修得したエンジニアを認定します。
<JP1認定プロフェッショナル>
中級レベルの資格
JP1各カテゴリー製品の導入とシステム構築ができるテクニカルスキルを
修得したエンジニアをカテゴリーごとに認定します。
3.受講者の声
受講生からの声には、以下のものがあったとのこと。今回の講義がしっかりと役立ったようですね。
・初心者にわかりやすい内容でした。
・勉強していた内容がよりイメージできた。
・使用しているソフトがどういうことができるのかを意識して業務に臨みたいと思います。
・認定試験の資格を持っていると、JP1を知っているという自信がつきそうです。
4.次回予告
次回はJP1の分野分けされている中の、「コンセプト~オートメーションの説明」についての学習になります。
5.今回の勉強会で伝えたい事
「JP1?何それ、聞いたことないな~」なんて方でも興味を持てる講義内容です。普段仕事をしている中で、必ずどこかに関わっているJP1というものをより知ること、より興味を持つことでJP1の理解と資格取得を目指す!というスタンスの勉強会になっています。