HTML5プロフェッショナル認定資格レベル2試験対策を徹底解説!

HTML5プロフェッショナル認定資格レベル2試験対策を徹底解説!

和田 康宏

和田 康宏

開発エンジニア/新卒6期/ボールド歴4年3ヶ月


1.試験の概要

まずは、「HTML5プロフェッショナル認定資格レベル2」の試験の概要について説明します。

1-1.HTML5プロフェッショナル認定資格レベル2とは

HTML5プロフェッショナル認定資格レベル2」とは、LPI-Japanが認定しているHTMLの中・上級資格です。主にフロントエンドエンジニアとして従事しているか、あるいはこれから目指す方向けの資格であり、

JavaScriptの文法、JavaScriptを用いたHTML/CSSの操作、グラフィックス・アニメーションに関する知識等が出題されます。この資格を取得することにより、JavaScriptを用いた動的なWeb画面の作成の知識を有することの証明になります。

1-2.試験方式

試験方式は下記のとおりです。

・試験日程
通年での試験申し込みが可能です。

・試験方式
コンピュータ上で実施するCBT方式です。自宅もしくはテストセンターで受験できます。

・所要時間
90分です。秘密保持契約が5分、試験が80分、試験後アンケートが5分の内訳です。

・問題数
40~45問です。

・合格ライン
正式には公表しておりません。筆者が受験したときは70%でしたので、確実に合格したければ75%以上の正答率は必要だと考えられます。

・過去問題
公表されていないのでインターネット学習サイトや市販の問題集を購入する必要があります。

その他試験に関する情報はHTML5プロフェッショナル認定資格の公式サイトをご参照ください。
https://html5exam.jp/outline/lv2.html

 

1-3.難易度及び勉強時間

JavaScriptが非常に多く出題されるので、JavaScriptのプログラミング経験者であれば易しい内容であるはずです。また、基本文法に関しては他のプログラミング言語と考え方に大きな違いは少ないので、JavaScript以外のプログラミング言語の経験者にとってもそれほど難易度が高くはないのではないかと思います。一般的な勉強時間は半年から1年と公式ホームページに記載がありますが、23か月で合格できる場合もあり得ます。筆者は2か月程度の学習で合格できました。一方プログラミング未経験の型にとっては基本文法の考え方の理解を0から始めないといけないので、難易度が高く、半年以上の勉強時間が必要なのではないかと考えられます。


2.資格取得のメリット

本章では、「HTML5プロフェッショナル認定資格レベル2」を取得するメリットについて解説します。資格を取得しなくてもHTML/CSS及びJavaScriptを勉強する方法が沢山あるので、資格取得はいらないのでは?と思われる方もいるかと思います。そのような意見もわからなくはないのですが、自分の技術力向上やキャリアアップに対してメリットもいくつかあるので、参考にしていただければと思います。

2-1.JavaScriptやグラフィックスなどの知識を満遍なく理解できる

JavaScript等を用いたWeb画面の操作は、インターネットで調べれば大量に情報がヒットするので、確かに資格取得以外の手段でも開発自体はできるようになります。ただ、資格取得に取り組むことにより、習得している知識の偏りを認識して改善することが可能となります。このことにより、フロントエンドエンジニアとしての基礎が定着してさらなる技術力アップにつながります。

2-2.フロントエンドのハイレベルな技術の習得のための礎となる

近年では、ただのJavaScriptではなくReactVue.jsなどのJavaScriptのライブラリといった高度な技術を用いたWebページ開発が行われていることがあります。これらに関しても、基本的なJavaScriptの理解が満遍なくできていることにより、より高度な開発に関する技術も身に付けやすくなります。従って、この資格で勉強する内容よりもさらにハイレベルな技術はまだまだありますが、その習得のための礎として活かすことができます。


3.受験をおすすめする人

これまでは資格取得のメリットについて解説しましたが、本章ではどのような人であれば受験をおすすめするのかについて解説します。

3-1.レベル1を取得し、さらにハイレベルなWeb開発の知識・技術を学びたい人

HTML5プロフェッショナル認定資格レベル1」を取得した段階では、HTML/CSSを用いた静的なページの開発ができるようになりますが、実際の現場ではJavaScriptを用いた動的なページの開発が求められることがほとんどです。従って、それらの技術に興味があり、さらにハイレベルな技術を身に付けていきたいと思っている人はレベル2の資格にチャレンジすることがおすすめです。

3-2.現役フロントエンドエンジニアが、身に付いている知識の定着度を確認したい人

資格取得のメリットでも解説した通り、この資格はJavaScript等の知識が満遍なく出題されるので、習得している知識の偏りを認識して改善することができます。何が身に付いていている・いないを客観的に確認し、定着が薄い箇所の技術力を強化したいと考えている場合、資格取得を目指してそれを実現することがおすすめです。

3-3.人事評価や他社への転職に向けて、資格取得を通じて自身の評価を高めたい人

レベル1でも同様ですが、WEBページの開発者に転職をしたい場合、あるいは所属企業での評価制度上で自身の評価を高めたい場合に、自分の実力や努力の客観的な証明として資格取得は有効になります。そして、レベル1とレベル2の両方を取得していることによって評価をさらに高め、自身のキャリアに有利に働きやすくなります。


4.受験をおすすめしない人

これまでは「HTML5プロフェッショナル認定資格レベル2」の資格取得をお勧めする人について解説しました。本章では逆にどのような人に受験をおすすめしないのかについて解説します。

4-1.「HTML5プロフェッショナル認定資格レベル1」を未取得の人

制度上、レベル1を取得していなくてもレベル2を受験することは可能ですが、その状態でレベル2を合格できたとしても、レベル1を合格しないと認定を受けることができません。そのような状態の人は、レベル1の受験から着手したほうが効率的です。

4-2.フロントエンドエンジニアではない職種を目指したい人

本資格はWeb画面開発に特化した資格なので、フロントエンドエンジニア以外の職種に従事していて、今後もフロントエンドエンジニアを目指す予定がない人にとっては活かす場面がほとんどないです。あくまでも自分の従事している職種や目指したいキャリアをしっかり考えて、それと照らし合わせて受験を検討することをおすすめします。


5.おすすめの勉強法

ここまで読んでいただき、受験したいと思っていただいた方向けにおすすめの勉強法を紹介します。大まかな流れは、問題を解いて解説を熟読しながら、実際に手を動かしながらコーディングし、問題を繰り返し解いていくという流れになります。

5-1.おすすめの教材の紹介

筆者のおすすめの教材は2つあります。1つ目は「HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 対策テキスト&問題集 Ver.2.5対応版」(マイナビ出版)です。これはJavaScript等の解説が豊富に掲載されており、練習問題も掲載されているので、JavaScriptの理解が浅いと感じている方におすすめです。2つ目は「HTML教科書 HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 スピードマスター問題集 Ver2.0対応」(翔泳社)です。この教材は実際の試験問題と似た問題が多数収録されているので、試験の形式に慣れることができます。執筆時点では試験の最新バージョンであるVer.2.5対応が発売されていないのですが、試験範囲はほぼ変わらないためこの教材も有効活用できます。

5-2.JavaScriptの文法については、実際にコーディングしながら理解する

JavaScriptはプログラミング言語であるので、ただ参考書を読んだだけではなかなか理解が深められず、実際にコーディングしながら理解を深める必要があります。それを繰り返すことにより、問題を見たときに「この問題のコードを実際に記述したらこの結果が出力される」などということが頭の中で瞬時に導き出せるようになります。

5-3.解説を熟読しながら教材を1周する

本試験では選択式の問題なので、解説等を熟読して正解の選択肢がなぜ正解なのかだけでなく、不正解の選択肢がなぜ不正解なのかをよく理解することで、別の文言で出題されていても正解できる確率が上がります。すべての問題でそれをよく理解するつもりで解説の熟読やコーディングを繰り返していきましょう。

5-4.教材だけで理解が足りたいと感じたものはインターネットで調べる

たまに解説を読んでもよくわからないと感じることもあるかと思いますが、そのようなときは迷わずインターネットで調べてみてください。様々な解説記事が検索でヒットするのでそれをよく読んだり、真似してコーディングすることで、理解が深められたり、関連知識を身に付けられたりすることができます。

5-5.正答率90%を超えるまで繰り返し問題を解く

試験当日まで何の問題が出るのかは当然わからないので、教材の問題を繰り返し解いて正答率90%以上を安定して取得できるようになるまで勉強することが望ましいです。そうすることで、得意不得意や理解度の隔たりが解消されて、何が出題されても合格できるという自信を身に付けることができます。

5-6.試験当日は苦手分野のみ復習する

試験当日は、全ての内容を確認することは不可能なので、苦手分野や間違えることが多かった問題など「ここだけは再度確認しておきたい」という内容を事前に決めてそこだけ復習しておくことがおすすめです。あとは余計な緊張はせずに落ち着いて試験に臨みましょう。


6.さいごに

HTML5プロフェッショナル認定資格レベル2」について解説しました。この資格を取得することによりWeb画面開発に求められる基礎知識は一通り理解することができます。その一方で、実際のプログラム開発で活かして初めて本物の技術力として身に付けることができるので、資格取得と実際の開発経験のバランスを取りながら自己研鑽を重ねる必要があります。大変なこともありますが、身に付いた知識が増えるとキャリアアップのチャンスも広がるので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。

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