
ITパスポートのメリット|多くのIT初心者がITパスポートを取得している理由
IT技術者になる足掛かりとして、「ITパスポート」資格が気になった事はないでしょうか。
しかし、初歩的な資格ということもありITパスポートの取得メリットが分からない人もいると思います。
本記事では、IT技術者になりたいと考えている方が、ITパスポートを取得するメリットについて解説します。
1.ITパスポートを取得するメリットについて
本資格を取得することで強調するほどのメリットは無いものの、本記事の「1.1~1.4」の様に少なからずメリットも存在します。本記事では、それらメリットについて紹介します。
1-1.IT系の基礎知識が学習できる
ITパスポートで学習する分野は、いずれもIT業界では基本的な知識となるものが多いです。例としては「コンピュータシステム,データベース,ネットワーク,情報セキュリティ…」などです。また、知的財産権等の法律知識やコンプライアンスに関する知識や、法律違反になるケースや個人情報の漏洩リスクを理解することで、企業のコンプライアンス向上のために必要な知識が身につきます。
その他、「SWOT分析」、「BSC」などの経営知識や、経営や組織の全体像から経営戦略、業務改善の手法など、経営の観点での知識もあり、ビジネスでの成功を目指す手助けにもなります。これらの資格勉強で得た知識は、そのまま業務へと繋げることができます。なお、試験にはIT系以外の分野も出題されるので、ITエンジニア以外にも推奨されます。
1-2.IT系上位資格の基盤となる
ITパスポートの上位資格として「基本情報技術者試験」がありますが、この資格の午前問題はITパスポートと分野が同様になっています。よって、ITパスポートで学習した内容をそのまま活かすことができます。
実際に、基本情報技術者試験の午前試験をパスするための試験などでは、ITパスポートの範囲となりますので、学習する必要があります。
また、「応用情報技術者試験」などの上位資格にもつながっていくため、あらゆるIT資格の基盤となります。このように、ITパスポートから順々に知識量を増やしながら、上位資格を取得していくことができます。今後、IT系の上位資格を取得していくうえで、その基礎を固めたい場合には丁度いいと言えます。
1-3.就活/転職に有利になる
募集要項として「IT系資格を取得している事」などがある場合に、ITパスポートを取得していれば要項を満たすことができます。
特に、新卒採用時のエントリーシートでITパスポートの合格やスコアを確認する企業が増えている他、国家公務員の採用では情報セキュリティに関する素養を確認するために、採用面接時にiパス等の合格を確認する省庁があります。
その他、一般企業でも重視している企業が増えてきています。
実際にエントリーシートに活用している企業としては、NECやパナソニックなど、大手企業や、警視庁や金融庁、デジタル庁などの官公庁があります。また、履歴書に記載する取得資格欄にITパスポートを記載することで、自身がITの基礎知識を有している証拠になり、アピールすることができます。
1-4.手当/単位が取得できる場合がある
企業や大学によっては、資格取得の手当や、講義の単位認定としてITパスポートが条件となっている場合があります。
また、合格すれば資格の受験料を支給する場合も有るので、所属している企業や大学でそのような制度がないか、一度調べてみると良いでしょう。
実際に、入試優遇措置や単位認定を行うほか、ITパスポートのシラバスに準拠した授業・カリキュラムを実施している大学もあります。
例えば、青山大学の経営学部では、ITパスポート試験の合格を目指すカリキュラムとして、「情報活用論演習Ⅰ・Ⅱ」を開講しており、資格取得をサポートしています。このように、多くの大学でITパスポートが活用されています。
2.まとめ
ITパスポートを取得することで、ITの基礎知識を得られるだけでなく上位資格の勉強にもなり、就職に有利なる他、手当などがもらえる場合も有ることを考えると、ITパスポートを取得するメリットは十分あると言えます。取得難易度も低い資格なので、ぜひ挑戦してみてください。
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