【Linux初心者必見】Linucとはどんな資格?独学で受かるLinuCの学習法

Linucとは?LPICとの違いやメリット、合格に向けたおすすめの勉強方法

ENGINEER.CLUB編集部

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LinuCは、Linuxを含むシステム構築や運用における知識を認定する資格試験で基礎知識から高度なスキルまで、レベル1から3まで段階的に証明できる試験です。

受験を検討している人のなかには、どれくらいの難易度なのか、本当に役に立つのかなどといった疑問を抱いている人も多いですよね。

この記事では、Linux初心者の方でもLinuCについて理解できるように、以下の内容を解説します。

  • LinuCとは?
  • LinuCのメリット
  • 独学でLinuCに合格するための学習法
  • おすすめの教材
  • 学習スケジュール

独学でLinuCに合格するために必要な情報がすべて詰まっています。ぜひ最後まで読んで、LinuC合格への第一歩を踏み出しましょう!

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1.LinuCとは?

1-1.LinuCってどんな資格?

Linux技術者認定「LinuC(リナック)」とは、クラウド/DX時代のITエンジニアに求められるシステム構築から運用管理に必要なスキルを証明できる技術者認定です。習得する技術をLinuxの運用技術にとどめるのではなく、アーキテクチャ設計からシステム構築、運用管理までの技術領域を広くカバーしており、4つのレベルの認定取得を通じて一歩ずつ確実に求められるスキルを習得し、それを証明することができます。

LPI-Japanという特定非営利活動法人により開発・運営されている認定試験で、LPIC(エルピック)を運営しているLPIとは異なる団体です。よく似た名前の試験でLPICがありますが、全世界で行われている国際的基準の検定で、世界的に同じ評価を受けられます。二つの試験は評価の範囲が異なりますが、Linuxの専門知識と技術を証明するという点では同じです。

1-2.LPICとの違い

LinuCとLPICの試験の大きな違いは、「Linuxの運用技術」を問うのがLPIC、「クラウド利用を前提としたLinuxの開発・運用に必要な技術」を問うのがLinuCです。以下の表に詳細をまとめています。

LinuCとLPICの試験の大きな違い

1-3.LinuCのレベル

LinuCは習得する技術の領域や難易度により複数のレベルに分かれており、1~3のレベルで難易度が上がっていく構成になっています。上位の認定を取得するためには、まず最初にレベル1からの認定を取得することが必要です。Linuxに関する知識が全くない人にとっては、レベル1を取得することに対し、少し難しく感じるかもしれません。しかし、目安として約200時間程度で取得可能な難易度であり、1日2時間程度の学習時間が確保できれば、約3か月で手が届きます。2時間ならば、忙しいビジネスパーソンであっても通勤時間や朝晩に少し時間を作れば、無理なく捻出できることでしょう。また、平日が忙しい場合、休日に平日で学習する時間がとれなかった部分をフォローすることも可能となり、無理なく学習スケジュールを組むことができます。

LinuCのレベル

1-4.LinuCを取得するメリットは?

Linuxの知識・技術を証明できる

取得することで、Linuxに関する知識と技術を持っていることを客観的に証明できます。結果として、履歴書や職務経歴書に記載することで、採用担当者や面接官へのアピールポイント・強みとなります。また、社内におけるLinuxの導入や運用を任される確率も高くなります。私は前職で、教育機関のLinuxサーバー移行プロジェクトに携わりました。当時、私はまだLinux初心者でしたが、LinuCレベル1の知識を活かして、サーバーの構築や設定、移行作業をスムーズに進めることができました。プロジェクトの成功に貢献できたことで、上司や同僚から高い評価を受け、昇進にもつながりました。

・現場で役立つ知識・技術を習得できる

LinuCの試験では、Linuxに関する幅広い知識が問われ、実際の業務で役立つものが多いというメリットがあります。また、最新技術に関する知識も習得することができ、常にスキルアップすることができます。以前の経験として、LinuCの試験内容で学んだ「シェルスクリプト」は、業務で非常に役立ちました。複雑なタスクを自動化することで、作業効率を大幅に向上させることができ、チームからも高く評価されました。

LinuCを取得するメリット

このように、LinuCの取得には、キャリアアップやスキルアップに繋がる様々なメリットがあります。

1-5.どういう観点で資格を選択するか

あなたはどこで仕事をしたいですか。それによって選ぶべき資格が異なります。LPICは国際的な認知度があり、海外での就職や転職を目指す場合に最適でしょう。一方、LinuCは日本企業での認知度が高く、日本語試験に対応しているなどサポートが充実しています。企業によってはLinuCの認定を持っていることで、資格手当の支給や昇給・昇格の条件として挙げられている場合があるため、国内で働くことを想定しているのであれば、LinuCをお勧めします。


2.効率的に合格を目指す!LinuCレベル1の勉強法とスケジュール

2-1.LinuCレベル1の勉強法

LinuCレベル1は、独学でも十分合格を目指すことができます。以下のステップで学習を進めていくことをお勧めします。

1.仮想マシンのインストール、Linux環境構築

以下のサイトを参考に環境構築を行いましょう。
https://hanawablog.com/493/

2.ping-t で試験範囲を学習

ping-t というIT系資格取得学習サイトを使って勉強していきます。
https://mondai.ping-t.com/g/question_subjects

ここで、試験範囲の「重要度」別に学習をしていきましょう。LinuCの試験サイトをよく確認すれば分かりますが、項目ごとに「重要度」が表示されています。

試験範囲の「重要度」

3.模擬試験

模擬試験は正答率が連続で95%以上を、10回連続で取れるようになるまで、何回もやりましょう。ここまでできたら、100%合格できます。

2-2.無理なく合格!LinuCレベル1の学習スケジュール

独学でLinuCレベル1に合格する学習スケジュールを以下の表に纏めます。
当時私が実施した「101試験」の学習スケジュールです。学習の予定時間は約60時間程度で、計画を立てましたが、実際には約3時間ほど想定していた時間をオーバーしたものの、1発取得することができました。

グレーアウトしている箇所は、1問しか出ないのなら、勉強せずでいいかと捨てた範囲です。本当は全範囲やっておくことに越したことはないのですが

LinuCレベル1の学習スケジュール例


3.まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。LinuCLPICの違い、学習方法やスケジュールについて解説しました。これからLinuCLPICかを取得しようか迷っている方の参考になれば幸いです。LinuCレベル1を取得することで、Linuxの運用や保守の仕事の基礎ができています。今後は上位資格を取得や現場での勤務を通していけば、Linuxの知識を深めていけば職場で活躍できる人になれます。スキルアップを目指して頑張っていきましょう!

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